建材について

漆喰と珪藻土とクロス

住宅の室内の壁の仕上げを何にするか、悩む所ですよね!


ビニールクロス

圧倒的に採用されるのが、ビニールクロスです。価格が安く(1000円~/㎡)、種類が多く、施工性が良く、調湿、耐水、カビ防止、表面強化等、商品によって様々な機能を持ったクロスがあります。


ペンキ

住宅ではなく、施設系では未だに多く採用されています。プロの感覚で言うと、ピニールクロスに比べて、表情が柔らかく味わいもありながら、シャープなイメージも作れるという、是非採用したい素材です。しかし、実際の所、下地のボードジョイントに簡単に割れが発生したり、剥離が起こったりするので、住宅には不向きです。又、下地のボードジョイント部分に不陸(少し盛り上がった状態)が発生するのも厄介です。下地の全面処理を行えば、不陸は解消されますが、割れや剥離の問題が残ります。(2000~円/㎡)ビニールクロスよりチープとの印象を持っておられる素人の方も多いですが、実際は倍程度はします。


珪藻土

ビニールクロスで物足りない場合、採用を検討する代表的な素材です。職人のコテの当て方で様々な仕上げが可能です。フラットなコテ押さえにしても、珪藻土の質感が住宅に赴きを作り出します。ビニールクロスに比べて、吸放湿性能に優れ、ビニールクロス(35g/㎡)、吸放湿クロス(40g/㎡)、珪藻土(70g~/㎡)とビニールクロスの2倍程度あります。あれ?2倍しかないの?と思われる方もおられると思いますが、吸放湿性能の半分は下地のプラスターボードが担っており、実際にはそれ程差がある訳ではありません。ちなみに、珪藻土クロスも表面に珪藻土が使われているので、珪藻土と同程度の吸放湿性能があります。

珪藻土のデメリットとしては、割れが発生する事です。ですが、昔の和室の砂壁のように、壁の隅に砂粉が落ちているような事にはなりません。又、珪藻土には固まる性質が無いので、合成樹脂で固める事になります。実際には商品によりますが、珪藻土は材料全体の30%程度しか使われていません。

価格は(3500円~/㎡)と、クロスに比べて高額になります。


漆喰

日本古来から使われてきた材料です。消石灰が主原料で、繋ぎ材に麻すさ、海藻のり等が入っています。珪藻土と違い100%天然成分であるのが売りです。珪藻土のように色んな色が無いので白色になります。ですが、合成樹脂が入っていないので、珪藻土に比べても(クロスに比べれば勿論ですが)割れやすいですし、珪藻土に比べて非常に繊細な材料で、コテのあて具合で表面の光むらが発生します。ちなみに漆喰の吸放湿性能は(40g/㎡)程度と、ビニールクロスと同程度で、調湿性はありません。調湿性をうたっているメーカーもありますが、恐ろしい事です。

価格は(4500円~/㎡)

割れやすい本漆喰に変って、近年では合成樹脂を混ぜた漆喰調とされる商品が主流になっています。漆喰調と一口に言っても、実に様々なので詳細は各商品を参照下さい。

写真の壁は本漆喰です。


40坪の住宅の内装(壁・天井)400㎡~程度ですので、ビニールクロスを標準とすると、珪藻土で+100万円~、漆喰で+140万円~程度です。


私も、自分の家の内装を決める時に相当悩みました。私自身、アレルギー体質で自然素材に包まれた空間にする事に憧れはあったのですが、価格との折り合いで珪藻土クロスを採用しました。珪藻土クロスは表面に珪藻土が吹き付けられているので、勿論珪藻土の壁です。施工がコテ仕上げに比べて簡単なので、ビニールクロスと同程度の価格帯なのです。

私の家の場合は、珪藻土クロスとコンクリートの打ちっ放しをメインで採用しています。コンクリートの空間に占める面積を調整する事で、コンクリート住宅らしい空間にしながらも、住宅らしい暮し易い柔らかさを演出しています。ちなみに、コンクリートも石と水とセメント(石灰石)で構成される天然成分です。


石川県と富山県を中心に活動する、RC住宅専門の建築設計事務所

株式会社RC design studio
http://rc-ds.jp

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP