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ビルトイン暖炉のデザイン(暖炉のある家)

暖炉のある家

ビルトイン暖炉ってカッコ良いですよね!ですが、ビルトイン暖炉は露出型暖炉に比べて設計も施工も専門性が要求されます。


注意点1 壁の中の熱の排出

まずは、基本的な事ですが、暖炉自体熱を発熱するので、発熱された熱を適度に外部へ逃がしてやる必要があります。これは、暖炉の商品によって必要な処置が違うのですが、暖炉周りの壁の内部に排気口を設ける必要があるのです。

鉄筋コンクリート造の場合、建物は気密性が高いのがメリットです。高気密であり、かつコンクリートに蓄熱出来る構造なので、暖炉との相性は抜群です。しかし、暖炉周辺に排熱の為の大きな換気口をいくつも設置していては、気密性が下がり、本末転倒です。排熱に対して配慮されている商品を選ばないと、鉄筋コンクリートの性能を台無しにしてしまうのです。

HWAMの暖炉は二重構造になっています。本体がもう一度鋼板で包まれていて空気層を作っているので、本体自体がそれほど高温になりません。さらに、空気層によって温められた空気も前面に排出する構造になっており、ビルトイン暖房として効率的なのは勿論、壁内が高温にならないので安心です。

二重構造になっていないビルトイン暖炉でも勿論建物に設置できるのですが、壁内に200φ程度の換気口を2~3個設置する必要があり、建物の性能を著しく落とす事になります。

HWAMの暖炉も勿論、吸気の為に器具と外部を配管で繋ぐ必要があるのですが(排気は煙突)、一カ所だけですし、ダクトで接続されているので、それ程の建物の性能ロスにはなっていません。暖炉を設置する建物がどんな建物なのか配慮しながら商品を選ぶ必要があるのです。


注意点2 上部構造との納まり

暖炉で設計上問題になるのは、二階の配置計画(暖炉を一階に設置する場合)や、煙突を何処から出すかです。暖炉の理想としては、煙突は暖炉からクランクなくそのまま真っ直ぐ屋根から出すのが理想です。新鮮な酸素を接続されたダクトから暖炉に上手く取り込むには、上手く煙突から排熱する必要があります。熱せられた空気が上手く上昇するイメージを考えれば、自ずと直管が有利です。とは言え、建築の防水としては、煙突は壁から出す方が無難です。煙突は屋根を貫通している訳ですから、当然、屋根の煙突周りは漏水の危険性が出てきます。煙突を壁から出す場合は、屋根貫通に比べて防水的に問題にならないですが、煙突を屋根から出す場合は、ケースバイケースで配慮が必要です。当然ですが、現場では重要監理項目です。
又、暖炉の上部階に部屋がある場合は、部屋の中をダクトが貫通する事になり、使用勝手としてかなり邪魔です。ダクトは二重管なので、暖房の機能を持つ程には温まりません。ダクト周りは床が貼れないので、1M角程度、使えない床が発生してしまいます。


注意点3 平面的な導線

平面的な動線計画も重要です。いわゆる薪動線です。薪を何処から搬入して、何処に保管して、そこからどのように暖炉まで運ぶか計画しておく必要があります。休日に使われるだけならまだ良いのですが、毎日使われる場合は、重い薪をどのように効率的に室内に運ぶか配慮した計画にすべきです。


コンクリートの壁と暖炉

デザイン的には、暖炉とコンクリートは非常に相性の良い組み合わせです。コンクリートの重厚なイメージが暖炉の炎の力強さを受けて引き立ちます。写真のデザインは、二階の壁納まりを考慮し、かつ暖炉の飛び出しが邪魔にならないように、暖炉周りに段差を付けてデザインしました。コンクリートの家らしい暖炉になったと思います。暖炉のある家を検討されている方、お気軽に相談下さい。


暖炉の詳細参考 I30_55 clr

HWAM
http://www.hwam.jp/stove_I3055.html

 

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