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八尾の家、地盤改良工事

八尾の家、地盤改良工事を完了しました。
柱状改良工事と呼ばれる工法で、現場でコンクリートの粉末と現地の土を混ぜて改良杭を作る工法です。
広く流通している一般的な工法で、施工実績も多くサンプルが多いので、信頼性の高い工法です。
鋼管杭やコンクリート杭等の既成杭(既製品の杭を現場で差し込む工法)と違い、現場で作る杭なので、確実に支持層まで到達する事が可能です。
勿論、各工法にメリットデメリットが存在する訳ですが、支持層に確実に到達するという事は、なによりも優先されるべき項目だと思っているので、当社では可能であれば地盤改良工法を採用しています。

鉄筋コンクリート住宅は必ず構造計算を行いますので、建物の加重を計算し、それに合わせた地盤補強を行います。
地盤改良計画も、杭屋さんにお任せではなく、当社と構造設計事務所とで地盤改良計画を精査し、訂正する部分に関しては訂正を行います。

そもそも、建物加重を支えられるだけ、改良杭を配置するだけなので、改良工事の計算はそこまで複雑なものでなありませんが、実際は改良杭の配置計画を多くの場合見直しています。

毎回の同じような指摘事項をしているので、ちゃんとした構造の知識が、杭屋さんに流通していないように感じます。杭屋さんは構造のプロではありません。勿論、地盤のプロなので、ある程度の計算は行い、ある程度適切に計画を行いますが、物理的な合理性を理解している訳ではないのです。杭屋さんは地盤のプロであっても、構造のプロではないのです。正直、当社も構造のプロではないので、地盤の事も構造設計事務所に相談しながら判断しているのです。

一番基本的な話で言うと、必ずと言ってよい程、改良杭の芯が外壁の芯になって提案図が上がってきます。構造的な壁芯と杭芯を合わせたくなる気持ちは解るのですが、これは基礎の耐圧板の意味を理解していません。基礎の耐圧板は建物の加重を均等にする部分です。ですので、改良杭が耐圧板からはみ出していると、厳密に言うと改良杭に曲げ応力を伝える事になってしまうのです(完全に専門的な内容ですが・・・)。例えば、スポンジを縦に立てて、右半分だけ上からおすと、スポンジは潰れるだけではなくて曲がってしまいます。これが曲げモーメントと呼ばれる力で、基本的には鉛直荷重だけを伝えるべき改良杭に、余計な力を加えている事になってしまうのです。なので、正解は、改良杭の外側と基礎の外側を合わせる事です。
(厳密に言うと、木造のべた基礎は、構造的な耐圧板と判断出来ないので、芯を合わせる判断が妥当とする考え方もあるのかもしれません。)

改良杭の外側を合わせる事は、考えてみれば当たり前の事なのですが、施工のし易さ、構造の理解不足の理由で、実に多くの建物が改良杭の配置の仕方を間違ってしまっているのです。
まあ、それに伴う被害報告は聞いた事が無いので、たいした事ではないのかもしれませんが、構造的には間違った施工方法なのです。

「構造設計事務所」が構造を判断する。当たり前の事のようですが、とても重要な事なのです。

地盤改良工事が終わり、いよいよ本体工事です。


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株式会社RC design studio
http://rc-ds.jp

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