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コンクリート住宅に住もう #1 はじめに

一年後、ブログをまとめて書籍にする予定です。50~60項目になる予定です。
コンクリート住宅に興味のある方は是非お付き合い下さい。

■著者紹介
皆様はじめまして、株式会社RC design studio代表取締役社長の澤田友典と申します。当社は2019年現在、本店を富山、支店を東京に置く鉄筋コンクリート住宅専門の建築設計事務所です。なぜ当社が鉄筋コンクリート住宅専門の設計事務所になったのか!それは、私が2011年に自邸兼事務所を鉄筋コンクリート造で建てた事がきっかけでした。当時私は、自邸を建てるにあたり、どの工法を選択しようか迷っていました。柱や梁を露出させた木造建築も好きですし、柱や梁を露出させた鉄骨造も好きでした。そう、私は構造を建物のデザインの要素に使っている建築が好きだったのです。その視点で言うと、壁式鉄筋コンクリート住宅はまさに構造美を利用したデザイン住宅です。大胆なコンクリート打ちっ放しの構造体が、建物に他工法には真似できない迫力を与えています。構造体=外観デザインであるこの工法に私は非常に惹かれました。

そもそも私は建築学生の頃からコンクリート建築が好きでした。ヨーロッパにル・コルビュジェのラトゥーレット修道院を見に行った時に感銘を受けて建築家になろうと決意しました。そのラトゥーレット修道院はコンクリート建築で、粗野なコンクリートの打ちっ放しの壁と大胆な光のデザインとが見事に調和した建築でした。丹下健三さんや安藤忠雄さんのコンクリート建築も大好きで、日本中暇さえあれば見に行っていました。そのような経験から、私が自邸を建てる時にコンクリート工法を選択したのは必然の事かもしれません。しかし、どちらかと言うとデザイン的な観点からコンクリート工法を選択したのですが、実際に住んでみるとデザイン的な面よりもむしろコンクリート住宅の性能的な部分に好感を抱くようになったのです。自邸の前は県道で、大型トラックも凄いスピードで通りますが、ほとんど揺れません。自邸は田園の中にあるので、風がまともに建物にあたりますがビクともしません。落雷が鳴り響いていてもまるで対岸の火事を見ているかのように他人事です。火災は起きていませんが、建物が燃えないという安心感があります。放火魔もコンクリート住宅には放火しないでしょう。白蟻に対する不安もありません。なにより、自邸の側には呉羽山断層があり、30年以内に5%以下の確率で大地震が想定されます。その断層を見ながら生活しているのですが、全く不安はありません。それは、壁式鉄筋コンクリート住宅の地震に対する驚異的な実績を私自身が知っているという事も勿論ありますが、それ以上に、実際に自分自身が住んでみて、この住宅であれば大丈夫と実感できているからなのです。

建物のデザインは勿論大切です。建物は衣服と同じように自分らしい建物にすべきです。自分の思いが詰まった建物に住む事で、生活が豊かになり、家族が幸せに暮らせるのだと思います。しかし、住宅の根本にあるのは外観のデザインではなく、間取りでもなく、「安心して暮らせる家」である事だと、実際に住んでみて私自身は強く思いました。勿論、デザインも間取りも重要です。それに、家づくりに求めるものは人それぞれ違います。ですが、「安心して暮らせる」という事は、家に求める最重要項目なのです。

この本は「安心して暮らせる」を最も実現出来る壁式鉄筋コンクリート住宅に関する情報を整理した内容になっております。コンクリート住宅だけではなく、木造住宅、鉄骨住宅の事も合わせて紹介する事で、コンクリート住宅があたなにとって最適かどうか考えてもらえるように構成しました。それでは、コンクリート住宅の世界を順番に解説していきましょう。

 

■材料の話
コンクリートとはなにか に続く

 

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