鉄筋コンクリート雑学

材料の話 コンクリートとは

コンクリートが何から作られているか一般の方の多くは知りません。化学的な何かで固められていると思われている方も少なくないのではないでしょうか?なぜそう思われるか推測すると、重たいコンクリートが固まっている事が頭のどこかで不思議に思われているのかもしれません。ですが、コンクリートは天然成分だけで作られているのです。そして、セメントの主成分である石灰石の水を混ぜると固まるという性質によって硬化しているのです。

(厳密には石灰石と少量の珪石、粘土等の混合物を焼成して形成します)

 

コンクリートとは水と砂利とセメントを混ぜ合わせたものなのです。

 

石灰石が水を混ぜると固まるという性質は古くはピラミッドの接合材にモルタルが使われた事が有名です。日本でも漆喰が伝統的に使われています。漆喰は主成分が石灰石で、水を混ぜるだけで固まります。一方、珪藻土は自分で固まる事が出来ないので接着剤によって固まっています。

 

ちなみに、コンクリートとモルタルの違いは、材料に大き目の石が入っているかどうかの違いで、モルタルには小さな砂利石しか入っていないのに対して、コンクリートには粗骨材と言われる大き目の石が入っているだけの違いなので、成分的にはコンクリートとモルタルは同じとなります。

 

コンクリート=セメント+粗骨材+細骨材+水

 

モルタル=セメント+細骨材+水

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