大きなビルトインガレージを備えた鉄筋コンクリート造の邸宅(着工中)
~壁式RC造で叶える、安心と美しさが共存する暮らし~
愛車を安心して格納できるインナーガレージ付き住宅として、本計画では**壁式鉄筋コンクリート造(RC造)**を採用しました。
当初は、柱と梁で構成される「ラーメン構造」も検討されていましたが、最終的に壁式RC造の優位性をご理解いただき、採用に至りました。
ラーメン構造 vs 壁式構造
構造選定は、住宅の安全性・快適性・設計自由度に直結する極めて重要な要素です。
以下に、両構造の主な比較ポイントをまとめます。
壁式RC造のメリット
高い耐震性:壁全体で地震力を受け止めるため、揺れが少なく安心。
優れた遮音性能:分厚いRC壁により、生活音・外部騒音を大幅にカット。
柱型がなくスッキリした室内:家具配置や意匠設計が自由に行えます。
コスト効率が良い:ラーメン構造より若干リーズナブル。
構造と意匠の一体設計が可能:建築美と耐震性を両立。
プランの自由度が高い:複雑な形状や立体的な構成にも柔軟に対応。
壁式RC造のデメリット
対応スパンがやや制限される(9m → 約7m)
耐力壁の位置に制約があるため、プランとの整合性が求められる
構造設計の難易度が高く、経験と技術力が必要
なぜ「壁式RC造」が最適だったのか?
ラーメン構造は一見自由度が高そうに見えますが、住宅規模の建築ではかえって制約が多くなりがちです。特にバルコニー形状が複雑な場合や、空間ごとの連続性を持たせたい場合、柱の存在が大きな障害となります。
本邸宅のように、「バルコニーとリビングの一体感」や「建物の立体的な構成」が求められるケースでは、ラーメン構造では余分な柱が生じ、建物全体のサイズや動線計画に無理が出ます。
一方、壁式構造では構造計算やプランニングが高度になりますが、それにより美しく、揺れに強く、居住性の高い住宅が実現できます。
「世界にひとつだけの家」を、構造からデザインまでトータルで提案
RC Design Studioでは、お客様のご要望に寄り添いながら、
「インナーガレージと住空間の関係性」
「敷地条件に対するベストなボリューム設計」
など、あらゆる角度から検討・ご提案を重ね、納得できる唯一無二のプランを創り上げています。
■構造種別:壁式鉄筋コンクリート造(TEMPIO PIETRA)
■階数構成:地上2階建て
■延床面積:816㎡
「美しい空間に、揺るがぬ安心を」
RC住宅の真価を引き出す壁式構造で、人生にふさわしい邸宅を。