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豪邸を建てるには、まず工法を選定する必要があります

木造

特徴・課題

  • シロアリや腐朽菌によって構造品質の維持が困難なため、耐震性や耐久性の面で他の工法に劣る。
  • SE工法を採用すれば、ある程度のロングスパン梁で広い空間を作ることは可能ですが、根本的な不安は残る。
  • 価格を重視した家づくりでは適用可能な場合もあるが、豪邸として求められる高い品質基準には合致しにくい。

日本古来のデザインの場合

  • 数寄屋建築や古民家風デザインでは無垢材を用いた木造工法が選ばれるが、木材の耐久性の面から豪邸としては不適切なケースが多い。
  • 例:柱を外部に露出する真壁工法は趣深いが、漏水リスクや気密性の低下が問題となる。
  • 耐震性についても、近年の耐震等級3取得や制震ダンパーの採用があっても、小規模建物向けの対策に留まり、大空間の豪邸には十分対応しにくい。
  • さらに、木造は火災時に燃えやすいというデメリットがあり、安心感を求める豪邸には不向き。

鉄骨造

特徴・メリット

  • 構造上、最も大空間を実現できる工法。
  • 実際、柱は耐久性の面から鉄筋コンクリート造を採用し、梁のみを鉄骨で構成することでロングスパンの空間を作る事例が多い。
  • 広大な空間実現においては、他の工法に負けない有力な選択肢となる。

課題

  • 気密性や断熱性に問題が生じやすい。ガラス張りの大空間でも寒さが指摘されるケースがある。
  • 外断熱を採用しても、外断熱材の間に入る部材が鉄骨の場合、断熱材の性能が十分発揮されにくい。
  • 木材を外部に用いると耐久性が低下するため、基本的に外壁や屋根下地も鉄骨を採用する結果、耐久性は向上するが断熱性は犠牲になりがち。
  • 鉄骨は錆びるリスクがあり、壁内にある場合は湿気や結露で錆が進行し、耐久性が損なわれる可能性がある。
  • 耐火性も、火にさらされると鉄の強度が低下するため、燃えない材料で覆う対策が必要となるが、十分な耐火性能の確保は難しい。
  • また、大空間ほど建物の揺れが問題となり、居住性の確保が課題となる点も注意が必要。
  • なお、木造住宅では洗濯機の振動が影響するため、2階以上への設置が難しいという点も、豪邸としては重要な検討材料となる。

鉄筋コンクリート造(ラーメン造)

特徴・メリット

  • 柱と梁をコンクリートで一体的に構成する工法。
  • 特にマンション建築で採用率が高く、居住性、耐久性、資産価値の面で優れる。
  • 気密性・蓄熱性に優れ、快適な住環境を実現。
  • 防音性が高く、外部の騒音を効果的に遮断できるため、静かで落ち着いた空間づくりに適している。
  • 耐火性、防犯性も高く、耐震性は鉄骨造と大きな差はない。

課題

  • 住宅レベルでは十分な大空間は実現可能だが、鉄骨造に比べると大スパンの空間作りには制約がある。
  • 豪邸のLDKなど広大な空間を実現するためには、柱間スパンの確保が採用の決め手となる。

鉄骨鉄筋コンクリート造(ラーメン造/SRC造)

特徴・メリット

  • コンクリートの柱内部にH型鉄骨を組み込むことで、鉄筋と鉄骨の特性を併せ持つ工法。
  • 基本的な性質は鉄筋コンクリート造と同様だが、鉄骨部分により梁でよりロングスパンが可能。
  • 耐久性、耐火性、防犯性、防音性に優れる。

課題

  • 施工が複雑で工期が長く、価格も鉄筋コンクリート造に比べ高くなる傾向がある。
  • 施工可能な建設会社が一定規模以上に限られるため、一般住宅での採用は難しく、少なくとも5億円程度の高額住宅向けとなる。

壁式鉄筋コンクリート造

特徴・メリット

  • 鉄筋コンクリート造と同じ材料特性を有しながら、外壁がモノコック構造となっているため、耐震性に非常に優れている。
  • 阪神・淡路大震災の際、ラーメン造で大破したエリアでも、壁式造はほぼ無被害という実績がある。
  • 柱や梁が内部に露出しないため、すっきりとした内観が実現可能で、住宅や集合住宅などに適している。

課題

  • 構造スパンはラーメン造、鉄骨造、SRC造に比べて短く、大空間の実現という面ではやや難しい。

PC造(プレキャストコンクリート造)

特徴・メリット

  • 工場で高強度かつ薄型のコンクリートパネルを製作し、現場で金具でジョイント、コーキング処理により止水性を確保する工法。
  • 工場生産により品質が安定し、薄型パネルで軽量化が可能。

課題

  • ジョイント部分の漏水リスクがあり、定期的なメンテナンスが必須。
  • 特殊形状への対応に限界があり、例えば一階のインナーガレージに広い開口幅(例:6m)のシャッター設置が難しい。
  • 基本的に間仕切りが規格スパンとなりやすく、豪邸特有の自由な空間構成を実現するのは難しい。

TEMPIOの構造コンセプト

TEMPIOでは、次世代型豪邸の構造として壁式鉄筋コンクリート造が最もふさわしいと考えています。
従来の豪邸は、鉄骨造による大空間や、打ちっぱなしの無断熱な鉄筋コンクリートラーメン造が主流でしたが、見た目だけでは住む人に愛される建物とはなりません。
TEMPIOの提案する壁式鉄筋コンクリート造は、以下の点に優れています。

  • 耐震性:地震や台風、シロアリなどの外的リスクに対して強い。
  • 快適性:夏は涼しく冬は暖かい、快適な住環境を実現。
  • 安心感:命を守る堅固な構造により、安心して暮らせる住まいづくりを実現。
  • 大空間の実現:基本性能を維持しながら、快適で広々とした空間づくりに工夫を凝らしている。

豪邸に求められるもの

豪邸では、単に大空間を実現するだけでなく、以下の基本性能が求められます。

  • 耐震性・耐火性
  • 断熱性・気密性
  • 防音性
  • 防犯性

TEMPIOでは、これらの基本性能を確実に備えつつ、デザイン性と大空間の両立を実現する次世代型豪邸を追求しています。


まとめ
各工法にはそれぞれの特性、メリット、デメリットがあります。建設地の環境、求める空間の規模、予算などを総合的に検討し、最適な工法を選定することが、安心で快適な豪邸づくりの鍵となります。


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