最近、耐震工学という本を読んで構造とは何かを勉強中です。
物事はかみ砕いて理解する事が非常に重要だと思いますが、この本は構造というものをかみ砕いて分かり易く解説している良書で、構造力学とはなんぞやを勉強するにはもってこいの本です。
その中で、壁式RC造について解説してあったページがあるので詳しく紹介したいと思います。ユーチューブでも公開しているので良かったら見て下さい。
内容は簡単で、壁式構造は揺れにくく、ラーメン造は揺れやすいという事。
そして、当然ですが揺れにくい建物は地震力が小さくなり、壁がある建物は地震に強い。
勿論、建物の高さがペンシル系になれば、単純に硬いだけでは倒れてしまいますが、8階以下の低層の建物の場合は壁式の構造の方が耐震的に有利です。
壁式は硬く揺れないので耐震的に有利ですが、揺れない構造である事は、住んでいる安心感に繋がります。
建物が揺れると不安ですよね。特に寝ている時。
ですが、建物は地震以外にも、台風、強風、洗濯機、階段の移動程度でも揺れて不安に繋がります。
その不安を和らげるのが壁式RC造だという事です。
2×4は壁式ですが、合板の強度しかないので台風である程度揺れてしまいます。
在来木造のパネル貼り工法は、基本的に揺れやすい軸組工法なので揺れには弱いです。
重く硬い、壁式RC造だけが揺れを小さくする事で安心に繋がる工法なのです。
実は最近六本木支店に引っ越しました。
六本木支店はラーメン造の鉄筋コンクリート造です。
一応、私が簡単に寝れるスペースがあるのですが、夜寝ていると、「地震?」って感じで建物が揺れる時が結構あります。
地震速報を見ると地震ではない・・・・・。
東京って小さな地震はもしかして地震速報に出ない?震度1以下なのか?と疑問に思っていたのですが、先日答えが出ました。
なんと、洗濯機で建物が揺れていたのです。上に住んでいる人が洗濯機を回している時に建物が揺れていて、地震と勘違いしてしまっていたのでした。
どうして解ったかと言うと、私が4階で洗濯機を回している時に、僅かですが建物が振動しているのに気づいたのです。
ブラインドが僅かに振動している。あれ?建物が少し揺れている?なんで?と思って洗濯機を見ると、丁度脱水中でした。
私が使っているのは、単身世帯用の縦型洗濯機なので、振動はそこまでではありません。
なのに、4Fで洗濯機を回しているだけで建物を揺らしていたのです。
住んでいる建物はワンフロア50㎡程度のペンシルタイプの鉄筋コンクリート造、ラーメン造です。
個人的には、揺れやすいラーメン造だとは言え、洗濯機程度で建物は揺れないと思っていました。
ですが、これが結構揺れるのです。
建物が古いからじゃないの?と思われる人もいると思いますが、建物が古くなって揺れるのは木造だけです。
木造は構造材が乾燥収縮すると隙間が出来るので、揺れやすくなったり、構造材がシロアリや腐朽菌に食べられる事で部分的に損傷し、長期的に揺れやすくなります。
ですが、鉄筋コンクリート造の場合は、鉄筋の腐食の話が僅かにあるのですが、隙間が発生する訳ではないので、建物が揺れやすくなる訳ではありません。
ラーメン造って鉄筋コンクリート造ですら揺れやすいんだなと実感している所に、この本を読んで、壁式とラーメン造の違いを学術的にも体験的にも理解しました。
私の富山の家は壁式RC造で出来ているので、ドラム式洗濯機を回しても全く揺れません。
壁式とラーメンとの構造特性の違いって結構大きいのだなと実感しました。
揺れに対して安心して暮らされたい方は、壁式RC造 TEMPIOをオススメいたします。