RC住宅のデメリット10選:鉄筋コンクリート住宅を検討する前に知っておきたい注意点
RC住宅のデメリット10選:鉄筋コンクリート住宅を検討する前に知っておきたい注意点
RC住宅(鉄筋コンクリート住宅)は、耐久性や耐震性、デザインの自由度などの観点から多くの注目を集めています。しかし、どの建築工法にもメリットとデメリットが存在するように、RC住宅にも事前に理解しておくべきリスクや注意点があります。そこで本記事では、RC住宅のデメリット10選を詳しく解説します。理想の住まいを実現するためにも、これらの情報を理解し、計画段階で対策を検討してみてください。
1. 建築コストが高い
鉄筋コンクリート住宅は、木造や軽量鉄骨工法と比較すると、総じて建築コストが高い傾向にあります。主な理由は、下記の通りです。
- コンクリートや鉄筋などの材料費が割高
- 型枠の組立や打設作業など、専門的な施工技術が必要
- 施工にかかる人件費が高くなりやすい
予算を抑えながらもRC住宅を建てたい場合は、プランのシンプル化や、信頼できる施工業者の比較検討などを行うと良いでしょう。
当社では複数の業者から相見積もりを取得し、適正価格の提示とコストの最適化に努めています。また、費用を抑えるための各種工夫にも積極的に取り組んでいます。
2. 工期が長い
RC住宅は、コンクリートを打設してから養生期間を確保する必要があります。そのため、他の工法に比べて工期が長くなることが一般的です。完成を急いでいる方にとっては、不利なポイントになりかねません。
- 養生中に十分な期間をとらないと、コンクリート強度の低下やクラック(ひび割れ)の原因に
- 天候や気温によっては工事の中断期間が発生する可能性も
工期に余裕をもって計画を立てることが重要です。早めの土地購入や、仮住まい先の準備を検討しておくと安心です。
一般的な鉄筋コンクリート住宅(3階建て)の場合、工期はおよそ8~10カ月程度を見込む必要があります。建物の規模によっても若干の差はありますが、木造や鉄骨造に比べてRC工法は躯体工事に時間がかかるため、3階建てでは躯体工事だけで3週間×3=計9週間ほど要し、結果として2カ月程度工期が長くなるケースが多いのが特徴です。
3. 重量があるため基礎工事が大掛かり
鉄筋コンクリート住宅は構造自体が重いため、基礎工事も大掛かりになります。結果として、地盤調査や地盤改良の必要性が増す場合があるのです。
- 地盤が弱いエリアでは大規模な地盤補強が必要
- 建築費全体のなかで基礎部分のコストが嵩みやすい
強固な基礎は耐震性を高める一方で、費用面には注意が必要となります。事前の地盤調査と複数の施工会社からの見積もり取得をおすすめします。
当社では壁式RC造を採用することで、基礎工事費の圧縮を実現しています。壁式RC造は壁と基礎が一体化した構造のため、ラーメン構造と比較して基礎寸法を小さく設計できる点が大きな特徴です。その結果、建築コスト全体を抑えることが可能になります。
4. 増改築・リノベーションが難しい
RC住宅は柱と梁、壁が一体化した構造のため、後から大きく間取りを変更したり、増築・改築するのが容易ではありません。
- 躯体を傷つけるような改造は、大幅な補強工事が必要
- 内部配管が壁や床下に埋設されている場合、解体費や手間が増える
ライフステージの変化に伴う可変性を重視する場合、初期プランから将来的な間取り変更やリフォームのしやすさを意識しておくと良いでしょう。
RC住宅は自由なデザインが可能とも言われますが、柱や壁などの構造体を大きく動かせないため、一度作った間取りを変更しにくい点は考慮が必要です。
- コンクリート壁面に新たな開口部を設けるのは容易ではない
- 打ち放し仕上げを希望する場合、経年劣化や汚れへの対処が課題
完成後に「ここに大きな窓を増やしたい」「将来は壁を抜いて部屋をつなげたい」といった変更を加えにくい点に注意しましょう。
一般的に、構造計算が必要な建物では、耐力壁の変更に伴い構造計算をやり直す必要があり、これには一定の労力がかかります。耐力壁を変更する際は、プラン確定後に改めて構造計算を行う必要があります。ラーメン構造(柱だけで支える構造)の場合、柱以外の間取り変更は比較的簡単に行えますが、住宅やマンションの場合、プラン上で柱が邪魔になることが多いため、当社では壁式RC造を採用しています。壁式RC造では、柱の影響を少なくし、柔軟なプラン変更が可能となり、より快適で効率的な空間づくりが実現できます。
5. 施工精度に大きく左右される
RC構造は施工精度が住まいの品質に直結します。鉄筋の組み方やコンクリートの打設方法が不十分だと、以下のような問題が生じる可能性があります。
- コンクリートのひび割れ
- 鉄筋の錆びや耐久性の低下
- 構造上の欠陥や耐震性の低下(ジャンカ等)
信頼できる施工会社の選定や、現場監督の丁寧なチェックが不可欠です。実績のある業者に依頼することでトラブルを回避しやすくなります。
当社では、ジャンカ(コンクリートの打設不良)やひび割れが生じても適切に処理できるように、ランデックス塗装を採用しています。補修には無収縮コンクリートを使用できますが、打ちっぱなしコンクリートの場合は補修跡が残りやすいため、見た目に影響が出てしまいます。そこで、コンクリート建築市場でも広く採用されているランデックス塗装を施すことで、補修跡を目立ちにくくぼかしながら、美観を長期にわたって維持できるよう配慮しています。
6. 断熱・結露対策が重要
鉄筋コンクリートは熱容量が大きい素材であるため、断熱や結露対策が不十分だと、住み心地に大きな影響が出ます。
- 夏は熱をため込みやすく、冬は外気温の低さが内部に伝わりやすい
- 室内外の温度差が大きい場合、結露やカビが発生しやすい
断熱材の種類や厚み、窓の性能、換気システムなどを最適化することで、快適性や省エネ性を高められます。断熱改修工事はコストがかかるため、建築段階での計画がとくに重要です。
当社は快適な住環境の実現の為に、断熱性能の高いコンクリート住宅を設計しています。具体的にはG1(Ua値0.6以下)基準の断熱性能を実現する事で、断熱・結露対策を行い、快適な住環境を提供しております。又、独立気泡タイプの高性能ウレタンをコンクリート躯体に密着して吹き付ける事で、湿気が躯体に行かないような設計にしています。
7. 防水・防湿のメンテナンスが欠かせない
RC住宅はひび割れが起こりやすいわけではありませんが、外壁にクラックが生じた場合、そのまま放置すると雨水や湿気が構造内部に侵入するリスクがあります。
- 鉄筋が錆びると、構造強度の低下に直結
- 防水塗装や定期的な外壁点検が必要
長期間にわたって良好な状態を維持するためには、定期的なメンテナンスが前提となります。建物の防水保証や長期修繕計画も確認しておくと安心です。
8. 固定資産税が高い
RC住宅(鉄筋コンクリート住宅)は構造体の評価額が高くなりやすく、建物自体の資産価値が高いとみなされるため、固定資産税が相対的に高額になる可能性があります。築年数の経過に伴う減価率の下がり方も緩やかであるケースが多く、長期にわたって毎年の税負担が大きくなる点はデメリットの一つです。ただし、資産価値が下がりにくいという裏返しでもあるため、固定資産税の負担と資産価値の維持とのバランスを踏まえて検討することが重要です。
資産価値が下がりやすい建物に住むのは、命を守る観点から見ても大きなリスクが伴います。安心して暮らすためには、耐久性に優れ、資産価値の高いRC住宅(鉄筋コンクリート住宅)を選択しましょう。頑丈な構造により長期間の安全が期待でき、資産価値も下がりにくい点が魅力です。
9. 狭小地・変形地での施工が難しい
都市部の狭小地や複雑な形状の敷地では、型枠工事や重機搬入が難航し、工期や費用の面でデメリットが生じます。
- 近隣との距離が近い場合、型枠の設置スペースが確保しづらい
- コンクリートミキサー車やポンプ車などの搬入路確保が必要
土地に合わせた設計や工事計画が必須です。場合によっては別の工法の方が適していることもあるため、複数の選択肢を検討しましょう。
狭小地での施工について
木造住宅に比べると、狭小地での施工は難易度が上がります。しかし、高架線下などの高さ制限がある場所や、資材の搬入が困難な敷地であっても、鉄骨造より融通が利く場合があります。施工方法は現場の条件によって異なるため、まずはお気軽にご相談ください。
現場打ちコンクリート造の利点
また、PC(プレキャスト)造と比べると、現場打ちコンクリート造は型枠や鉄筋などが小型で軽量な部材で構成されるため、搬入経路の確保が比較的容易です。さらに、レッカーでの建材吊り込みもスムーズに行えます。こうした特性により、限られたスペースでも建築しやすいケースがあります。
10. 解体費用が高い
頑丈に造られているRC住宅は、解体にも手間とコストがかかります。将来的に建て替えを視野に入れている場合は、解体費用も見込んだライフサイクルコストを検討しましょう。
- 重機や産業廃棄物の処理費用が高額になりやすい
- 隣家との距離が近い場合、解体作業の騒音や振動対策が必要
長く住み続けるつもりでRC住宅を建てるなら、解体リスクは大きな問題にならないかもしれません。ただし、将来的な資産価値や売却を考える場合は注意が必要です。
一般的に、RC住宅は木造住宅と比べて2倍以上の耐用年数を期待できます。もし100歳まで同じ住まいで暮らすと仮定する場合、木造住宅では60年ほどで建て替えが必要となり、しかもそのタイミングで物価が上昇していれば建設コストがさらに高騰するリスクがあります。一方、RC住宅であれば建て替えを頻繁に行う必要がないため、ライフサイクルコストで比較すると、最終的にはRC住宅のほうが圧倒的に安価になる可能性が高いのです。
まとめ
RC住宅(鉄筋コンクリート住宅)のデメリット10選として、コストや工期、増改築のしにくさ、定期的なメンテナンスの必要性など、計画段階で把握しておきたい項目を紹介しました。RC住宅には素晴らしい耐震性や耐久性、デザイン性などのメリットも数多くありますが、今回挙げたデメリットを正しく理解し、対策を検討することが快適な住まいづくりの鍵となります。
- 費用面:工事費用・解体費用の見積もりを十分に精査
- 工期・施工精度:信頼できる施工会社の選定と現場管理
- 将来のライフスタイル:間取り変更やリフォームの難易度に注意
- メンテナンス:定期的な外壁や防水・防湿対策で長く快適に暮らす
これらを踏まえたうえで、専門家や施工会社と相談しながら最適なプランを見つけることが大切です。RC住宅の特性を理解し、しっかりとした設計・施工・メンテナンスを行えば、何十年も安心して暮らせる魅力ある住まいとなるでしょう。
動画でもっと詳しく知りたい方へ
上記の内容をより詳しく解説した動画を、**RC住宅大学(https://www.youtube.com/@RC-RCdesignstudio)**で公開しています。実際の施工事例や専門家の視点から語られるリアルな情報をぜひチェックしてみてください。
住まいづくりを検討されている方は、このような情報を参考にして、納得のいく住宅計画を立てていただければ幸いです。
鉄筋コンクリート住宅のメリット10選
鉄筋コンクリート住宅のメリット10選
こんにちは。RC住宅専門の設計事務所、RC design studioの澤田です。
今回の動画では、「鉄筋コンクリート住宅のメリット10選」をテーマに、RC住宅ならではの強みをわかりやすくお伝えしていきます。
これから家づくりを考えている方や、地震や災害に強い家を検討中の方には、かなり参考になる内容だと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
メリット1:高い耐震性
まず1つ目のメリットは、高い耐震性です。
鉄筋コンクリート住宅は、鉄筋とコンクリートを一体化させた構造で、地震の揺れに対して非常に粘り強いんですね。
木造よりも重い分、地盤や基礎の設計はしっかり行う必要がありますが、いざ地震が起きたときに倒壊しにくく、家族の安全を守りやすいという大きなメリットがあります。
阪神・淡路大震災において、震度6強以上の激震地域で建てられていた壁式RC造の建物約1,000棟のうち、大半が無被害、一部で軽微なクラック(小破)が発生した程度に留まりました。
未曾有の大地震であったにもかかわらず、この工法が極めて高い耐震性能を有することが実証されました。
実際、同じエリア内では鉄筋コンクリート造(ラーメン構造)の建物ですら大破した例がある中で、壁式RC造の優れた耐震実績が際立っています。
メリット2:耐久性・長寿命
2つ目は、耐久性・長寿命です。
RC住宅は、木造に比べて法定耐用年数が長く設定されており、建物の資産価値が目減りしにくい特徴があります。
適切なメンテナンスを行うことで、50年、60年、それ以上のスパンで住み続けられる家を実現できます。
“建替え”を考える時期を遅らせられるのは、大きな経済的メリットですよね。
人生100年時代と言われる現代において、木造住宅では生涯にわたって安心して住み続けることは現実的に難しいと言えます。
一方、鉄筋コンクリート(RC)住宅は、高い耐久性と経年劣化の少なさから、世代を超えて住み継ぐことも可能な、まさに“人生100年時代”にふさわしい住まいです。
また、合板を釘で留めて構造を保っているような耐久性の低い住宅では、数十年後の安全性に不安が残るのが実情です。
長期的に見て、構造的に信頼できる住宅を選ぶことが、安心で快適な暮らしを続けるためには欠かせません。
メリット3:防火性能の高さ
3つ目は、防火性能が高いこと。
コンクリートは燃えませんし、内部にある鉄筋も外側に熱が伝わるのに時間がかかるため、火災に強い構造といえます。
結果的に火災保険料や地震保険料などの面でも優遇されることが多いです。
火事のリスクに備えるという意味でも、RC住宅は大きな安心材料になります。
都市部では隣接する建物との距離が近いため、隣家からの延焼リスクが常に存在します。
火災は地震よりも発生頻度が高く、誰にとっても身近な災害のひとつです。
こうした火災リスクに備えるためには、高い耐火性能を備えたRC(鉄筋コンクリート)住宅が非常に有効です。
不燃材料で構成されたRC住宅なら、万が一の火災でも延焼リスクを最小限に抑えることができ、安心して暮らすことができます。
メリット4:高い防音性
4つ目は、防音性が高いこと。
厚みのあるコンクリートの壁や床が、外部からの音をシャットアウトしやすく、逆に室内の音が外に漏れにくいのもRC住宅の特長です。
在宅ワークが増えた今の時代、外の騒音が入りにくいのは大きなストレス軽減になりますし、楽器の演奏やホームシアターを楽しむ方にも嬉しいポイントですね。
大通り沿いや線路沿い、近くに飛行場があるケースも騒音に悩まされます。そうしたケースにもRC住宅はお勧めです。
メリット5:資産価値が落ちにくい
5つ目は、資産価値が落ちにくいこと。
耐久性や耐震性に優れるRC住宅は、築年数が経過しても評価が比較的高く維持されやすいです。
もし将来的に売却を検討したり、賃貸に出したりする場合でも、比較的有利な条件を得られるケースが多いので、長期的な視点で見ると大きな強みになります。
木造住宅が資産価値が早くなくなり、固定資産税の下落率がRC住宅に比べて急ですが、これは木造住宅にとってメリットと言えるのでしょうか?資産価値が落ちにくい建物こそ、安心して暮らせる住宅という事になります。
メリット6:自由度の高いデザイン
6つ目のメリットは、デザインの自由度が高いこと。
RC造は、大きなスパン(柱と柱の距離)を確保しやすいため、広いリビングや大きな吹き抜けなど、開放的な空間づくりが可能です。
木造だと柱や壁が必要になる部分でも、壁式RC造なら構造をうまく工夫してスタイリッシュな設計を実現できる場合があります。
建築家と一緒に“理想の空間”を追求しやすいのは、RCならではの面白さですね。
木造にも、勿論、木造なりのデザインがありますが、街には木造住宅が溢れているので、どこも同じような建物になっています。自分なりの個性を表現するにはRC住宅の方が適している場合が多いです。
メリット7:熱容量が大きく、快適性が高い
7つ目は、熱容量の大きさによる快適性です。
コンクリートは熱をゆっくり吸収して、ゆっくり放出する性質があります。
夏は日中の熱をゆるやかに吸収して夕方以降に放出するので、エアコン効率が良くなることも。
冬は一度温まったら冷めにくいので、室温が安定しやすいというメリットがあります。
断熱材の入れ方も工夫次第で省エネ住宅としてより性能を高めることができます。
木造住宅も暖かくはなるのですが、快適な住環境にはなりません。コンクリートの巨大な蓄熱体が温度変化を抑制し、輻射熱で快適な住環境を作り出すのです。
メリット8:建物のメンテナンスの手間が少ない
8つ目は、メンテナンスの手間が比較的少ない点です。
たとえば木造だと、屋根の葺き替えや外壁の塗装などをこまめに行わないと劣化しやすいですが、RC住宅はそもそも雨水や湿気に強い構造です。
もちろん定期的な点検や補修は必要ですが、耐久年数が長いだけに、長期スパンで修繕計画を立てやすいのもメリットです。
木材は湿気に弱く、メンテナンスを怠ると耐力壁や構造材が腐朽菌やシロアリの被害によって、建物の耐久性や耐震性に影響を与えます。その点、コンクリートは耐久性に優れた材料で、安心してメンテナンス計画を行えます。
メリット9:台風に強い
9つ目のメリットは、台風などの強風災害に非常に強いという点です。
RC住宅は、重量のある鉄筋コンクリート構造で外壁や屋根が一体化しているため、突風や飛来物による被害を受けにくいという特長があります。
木造住宅の場合、強風で屋根材が飛んだり、外壁が破損したりするリスクがありますが、RC住宅では構造体そのものが高い剛性を持っており、風圧にもびくともしないケースが多いです。
木造住宅では台風の時に眠れない夜を過ごす事になりますが、RC住宅の場合は安心して眠れます。そうした安心感を繰り返し感じる事で、RC住宅に対して信頼が高まって愛着が沸いてくる事になります。
メリット10:ブランド力・信頼感(9:30~10:30)
そして10個目は、ブランド力や信頼感です。
一般的に、鉄筋コンクリート住宅と聞くと「しっかりした家」「高級住宅」というイメージを持つ方が多いですよね。
実際、構造が頑丈だと建物としての評価も高くなりやすく、所有する満足感も高い。
特に二世帯住宅や相続で住み継ぐことを考えている方にとって、RC住宅の“長く住める”安心感は大きな魅力だと思います。
当社はRC住宅がもともと持っている、ブランド力や信頼感を生かし、より、住宅として快適で安心できる住まいをTEMPIOというブランドで提供しています。
ちょっとだけデメリットにも触れる
もちろん、建築コストが木造よりも高くなりやすいとか、設計・施工の自由度は高いけれど工期が長くなることがあるなど、RC住宅ならではの注意点も存在します。
ただ、それらは長期的に見た資産価値や家族の安心・安全と比べると、十分検討する価値のあるポイントです。次回はRC住宅のデメリットについて深堀してみたいと思います。
まとめ
以上が、鉄筋コンクリート住宅のメリット10選でした。
- 1. 高い耐震性
- 2. 耐久性・長寿命
- 3. 防火性能の高さ
- 4. 高い防音性
- 5. 資産価値が落ちにくい
- 6. 自由度の高いデザイン
- 7. 熱容量が大きく快適性が高い
- 8. メンテナンスの手間が少ない
- 9. 台風に強い
- 10. ブランド力・信頼感
「丈夫で長持ち、安心して暮らせる」というのがRC住宅の最大の魅力です。
これから家づくりを検討している方は、ぜひ一度、RC住宅も候補に入れてみてはいかがでしょうか。
もし具体的なプランや費用感などを知りたい方は、ぜひRC design studioへお気軽にお問い合わせください。
最後までご視聴いただき、ありがとうございました。次回の動画もお楽しみに!
鉄筋コンクリート住宅のメリット10選
大阪支店開設しました。
2022年7月より大阪支店開設いたしました。
大阪支店 | TEMPIO (rc-ds.jp)
思い起こせば1年前、何気なくグーグルトレンドを触っていました。
鉄筋コンクリート住宅 – 調べる – Google トレンド
Googleトレンドで「鉄筋コンクリート住宅」と打ち込んでみると
東京が100 で大阪が71と出ました。
これは、東京の鉄筋コンクリート住宅というキーワードに対する人気を100とすると、大阪が71であるという事を意味します。
あ~~。大阪も結構、鉄筋コンクリート住宅に対する関心が高い県なんだな~~~。と思いました。
次に「RC住宅と打ってみます」
東京100 北海道56 大阪55 と出ます。
おお!北海道も関心が高い県なんだな~~。と簡単に分かります。
この検索結果から、あれ?大阪も結構鉄筋コンクリート住宅に対するニーズが高いのかな?って思いました。
思い返すと、成約までは至らない状態でしたが確かに関西圏からの問い合わせは非常に多いです。
これは・・・。大阪支店を出すしかないな!
大阪のニーズを形にする為に、より明確に当社が関西エリアで仕事をしていく意思を示す為に、大阪支店を開設しよう!
そう思って、数カ月、支店の場所を探してきましたが、今回ようやく場所が決まったのでご報告させて頂きます。
大阪で「鉄筋コンクリート住宅」に対するニーズが高いのは恐らく阪神淡路大震災を経験している県である事と
南海トラフ大地震にたいする不安からだと思います。
家の本質は「安心して暮らす事」です。
当社の企業理念の一つに「安心感ある暮らしの創造」という理念がありますが、当社のブランド「TEMPIO」は
最高の耐震実績を誇る壁式RC造をベースに住みやすいRC住宅を実現した住宅です。
安心して暮らせる高品質な住宅!それが当社の家づくりです。
という事で、関西の地に「TEMPIO」を普及させるべく精進いたしますので関西圏の皆様よろしくお願いします。
ちなみに、グーグル広告で「鉄筋コンクリ―ト住宅」を調査すると
東京46 神奈川20 愛知9 千葉8 福岡5 その他11
と、大阪は出てきません。これはいったいどういう事なのでしょうか!
まあやれば分かります。
大阪に安心して住める高品質な鉄筋コンクリート住宅を提供しに、大阪に進出します。
バルコニー空間とリビング空間を一体的にデザインした家
バルコニー空間とリビング空間を一体的にデザインした家
この住宅は【どうしても澤田さんに作ってほしい】という、お客様の熱い思いに半ば絆されて実現した住宅です。
ある時、「福岡なんですが設計して貰えますでしょうか?」という一本の電話がかかってきました。
当初私は、福岡か~~。ちょっと遠いかな・・・。と思って断ったのですが、どうしても一回あって欲しいという事で、わざわざ福岡から富山まで
来社されて打合せした結果、そこまで言われて断るもの野暮だな・・・。と思い直して、設計させて頂いた物件です。
自分で詳しく図面を書かれていて、具体的な要望が明確なお客様でした。その思いを受け止めながら、より良いものになるように設計し無事完成したのがこの建物です。
構造的にも構造設計事務所とかなり打合せを行い、通常住宅規模では出す必要のない【適合判定】という特殊な構造計算の検査行い実現した建物です。
内部デザイン的にはホテルのような住宅にされたいという事でした。出張や旅行で色んなデザインされているホテルに宿泊されておられるお客様で、その宿泊されているホテルのような高級感あるデザインを住宅に取り入れたいという事で、お施主様の要望に合わせ間接照明やガラスを多用し、通常の住宅の内装デザインとは一味違ったグレードの高いデザインを作り出しました。
南側の公園に大きな桜の木があり、その桜の木を眺める為にリビングには大きな窓があります。この桜の木が気に入ってこの敷地を買われたそうで、四季の変化を桜の木が教えてくれるプランになっています。
基本的にはお施主様の要望通り設計したのですが、唯一手を加えたのがバルコニーに巨大な屋根をかける事でした。ここに巨大な屋根をかける事で、建物の形状をスッキリスクエアにし、バルコニーに内部性が生まれ、構造的にも吹き抜けの変形しやすい弱点を屋根面で補強する構成にしています。デザイン的にプラスにしながらも、構造的にもプラスにし、大きな吹き抜けの窓に直射日光が入らない日よけの役目や、電車が高架橋に移動した際の遮音パネルの役目等、この屋根には多くの役目があり個人的には実に上手く要望されているプランの整合性を上げれたと思っています。
造作家具や造作建具が多く、必然的に打合せ内容も盛沢山な物件でしたが、お客様の住宅完成に向けての前向きな姿勢や施工業者の適切な対応、前向きに工事に取り組む電気屋さん、設備屋さん、家具屋さんによって、難易度の高い物件でしたが無事完成させる事が出来ました。私自身、この建物に関わる事で勉強になる事も多く、確実に建築家としてレベルアップする事が出来ました。
地域:福岡県
構造:壁式鉄筋コンクリート造
階数:3階建
延床面積:334㎡
施工面積:423㎡

後日、施工業者共どもホームパーティに及ばれいたしました。
奥様が飾り付けを教えておられるプロの方で、見たこともないような飾り付けや料理を作って頂き、こんなホームパーティがあるんだな~~と感動いたしました。
ご主人様がサウナにはまっておられて、建物を引き渡した後に施工業者とご主人様とで一緒にサウナに行ったのですが、一緒に建物を作り上げたチームで最後にお風呂に入るというものオツなものでした。
私自身、お風呂は好きだったのですが、ご主人様の影響でサウナも好きになり、ちょいちょいサウナに行くようになりました(笑)。

お施主様のご厚意でユーチューブにも協力して頂き、これから住宅を計画される方に参考になる動画を沢山制作させて頂きました。
鉄筋コンクリ―ト住宅は長期優良住宅の申請が必要か
登録免許税の税率の引き下げ、不動産取得税の控除額の増額、固定資産税の減税措置等が無くなり、長期優良住宅の認定を受けるメリットがH30年3月入居までとなり、長期優良住宅にするメリットは年々減少している。
そもそも長期優良住宅とは
長期優良住宅制度とは、短命である日本の住宅の寿命を伸ばし、スクラップ&ビルド型の社会から、ストック活用型の社会へと変革を促す国の主導の事業である。
基本的には、木造住宅を中心に考えられている制度であるが、鉄骨住宅や鉄筋コンクリート住宅でも勿論、採用する事が出来る。では、採用する事に対するメリットについて、木造や鉄骨造の場合と比較しながら具体的に考えてみたい。
価格的なメリットを考えてみる
税の特例措置
H30年5月現在に適応できる措置は、所得税に対して、住宅ローン減税と投資型減税が利用できる。詳しい内容は長期優良住宅認定制度に概要を参照してもらいたいが、住宅ローン控除は上限が4000万円が5000万円に引き上げられるだけで、大半の人には関係が無い。投資型減税は性能強化費用の10%の控除があるので、性能強化費用が100万円だと10万円の控除がある。
住宅ローンの金利引き下げ
フラット35Sの場合、長期優良住宅であれば、当初10年間の金利を年0.3%引き下げる事が可能であるが(金利Aプラン)、一般的な仕様でも金利Bタイプにする事は可能で、総返済額の差額は借入額3000万円で34万円である。
フラット35S金利比較
申請費用等の比較
長期優良住宅の場合、確認申請の他に長期優良住宅の認定に関する申請を行う必要があり、申請費用が違ってくる。当社の場合、極力申請費用を抑える為にERI等の民間の施設ではなく、役場に確認申請を提出しているが、長期優良住宅の申請を扱う場合、合わせてERIに申請する事になり合計した費用差が5万円程度ある。さらに、申請書類を作成する費用が、当社の経費と構造関係を合わせて20万円程度必要になります。
建築費の増減
長期優良住宅にする事で、建築費はどの程度増加するのか検討してみたい。
劣化対策
主に木造向けの項目である。木造住宅の場合、蟻害(シロアリ)や地域によってはカビ菌が猛威を奮う。木造住宅の歴史は、白蟻との戦いであり、断熱的にはマイナスであるが、床下に換気口を設けたり屋根裏の換気を行ったりして構造体の乾燥に気を配る事が建物の寿命に大きく影響を与える。鉄骨造や鉄筋コンクリート造に床下に換気口を設ける法律が無いのは、そもそも構造体が鉄やコンクリートで出来ているので、白蟻対策する必要が無いからである。断熱的にマイナスなので、床下を外気に開放する意味が無い。富山では、カビ菌が建物に与える影響は少ないが、北海道や東北地方、富山でも山間部の雪深い地域ではカビが建物の寿命を縮めている。山間部の一階部のみ鉄筋コンクリート造になっている理由の一つが、カビによる木材の劣化対策なのである。
鉄骨造の場合は防錆塗装が必要で、鉄筋コンクリート造の場合は、水セメント比を減ずる必要がある。
個人的に納得がいなかいのが、木造や鉄骨造のコンクリート基礎部の水セメント比については、減ずる必要が無い事である。基礎は構造的に一番重要な部分であり、その基礎の耐久性は建物の寿命を左右する。木造や鉄骨造は、基礎の鉄筋コンクリート造との混構造であり、基礎の寿命を上げる事はなによりも重要だと思うのだが・・・。
当社では、設計基準強度を27N・温度補正有として、水セメント比を50%以下に下げているので(木造は通常21N・温度補正無です)、標準仕様で長期優良住宅の基準に該当します。
耐震性
耐震性の項目は、以下の①~③のいずれかに該当する必要があり、木造住宅であれば、一番簡易な①を選択する事になる。鉄骨造や鉄筋コンクリート造の場合、①か②を選択する事になるだろう。
①耐震等級を2にする(耐震等級1の1.25倍の強度)
↓
②耐震等級1(建築基準法)+安全限界時の相間変形1/100(木造1/40)
↓
③品確法に定める免震建築物
簡単に説明すると、①は建築基準法をベースに考えて1.25倍の強度に高めるのが条件である。木造住宅の場合、許容応力計算をかけるのが理想的ではあるが、長期優良住宅ですらそこまで求めていない。あくまで、普及しやすい範囲で規定が考えられている。Eディフェンスの実験で、長期優良住宅の基準で倒壊した実験があるが、耐力だけを上げても問題がある事が証明されている。
鉄骨造や鉄筋コンクリート造は、許容応力計算を掛けるのが建築基準法で義務付けられていて、木造に比べて上位の計算方法であるが、長期優良住宅の基準が、建築基準法の1.25倍を前提にしているので、同様に強度を上げる①か、もしくは②を採用する事になる。壁式鉄筋コンクリート造の場合、何もしないでも安全限界時の相間変形1/100を達成できるが証明する必要が出てきて構造計算費用が高額になります。追加費用は20万円~ といった感じだと思います。
維持監理・更新の容易性
この項目は、点検口を多めに設置したり、排水管を二重管にして改修を容易にすれば達成出来るので、容易な条件です。
省エネルギー性
断熱等性能等級4に対応する。個別対応ですが、当社で一般的に採用している断熱等級程度で対応可能です。
以上の項目が、長期優良住宅にした場合の仕様変更です。当社の場合、基本的には長期優良住宅の基準に該当しています。ですが、「②耐震等級1(建築基準法)+安全限界時の相間変形1/100(木造1/40)」を証明する費用が追加で掛かってしまいます。もしくは元々、壁の多いプランであれば「①耐震等級を2にする」になってる場合もあってケースバイケースですが、おおよそ40坪程度の家で30万~程度の追加費用が必要です。
総括
以上をまとめて考えると、ケースバイケースではあるが、40坪程度の住宅である場合、税金の緩和分より、書類を作成する経費及び書類内容を証明する構造計算費用が勝り、コストメリットは無い。フラット35を利用される場合は、最終的にはトントンぐらいになるかもしれませんが、ローン金額が上がってしまうので、気分的にトントンでは割に合わないのではないかと思います。かといって当社の場合、仕様に大差ないので現実的には長期優良住宅を採用する必要がないと思いますが、申請されたい方はお気軽に言って頂ければ対応いたします。
木造住宅の場合は、一定の性能を表示する事になると思いますが、個人的には、かねてから建築業界で言われている「木造住宅にも全棟、構造計算が必要である」という至極あたり前の事すら、長期優良住宅で実行していないのはどうかと思います。木造住宅でも構造の項目以外は一般的な内容が殆どなので、長期優良住宅を申請する費用があるのであれば、構造計算をかけて、設計で出した基礎のコンクリート強度に温度補正を掛けた値で基礎を施工した方が、現実的に安心して住める住宅になるのは間違いないので、木造住宅をご検討の方は是非構造計算を行う事をご検討下さい。
住宅はストック活用型(長期型)である必要があるという考え方には、当社は物凄く共感しています。ヨーロッパでは長期的に建物が愛され、中古物件が新築より価値が高いケースすら存在します。環境を考えた時に、住宅の長寿命化は必須項目です。では、住宅を何世帯にも渡って引き継いで行く為にはどうすれば良いかというと、構造を長期的に信頼出来るものにする事だと思います。古くなってきた建物には、地震で倒壊しないかという不安が募り、地震大国である日本は新築を選ぶ事になります。建物に愛着を持って、引きついていく為にはどうすれば良いのか・・・、その答えは「構造を鉄筋コンクリート造にする」だと当社では考えています。100年以上愛される家を作る為に、当社は存在するのです。
100年以上愛される鉄筋コンクリートの家
富山県・石川県を中心に活動中!
株式会社RC design studio
外断熱の内装
外断熱を採用した場合は、内部の壁はコンクリートの打ちっ放しにするか、仕上げをするか選ぶ事が出来ます。写真の建物は、リビングの内装をコンクリートの打ちっ放しにしました。コンクリートの内装は慣れていないと、きつい印象もありますが、住んでみると全然違和感はなくなっていきます。私自身も、内部がコンクリートが打ちっ放しの家に住んでいるのですが、逆にコンクリートの質感に慣れて愛着があります。勿論、趣味は人それぞれですので、各クライアント様の要望に合わせて、コンクリートの壁を見せたり、隠したりしています。
富山県・石川県を中心に鉄筋コンクリート住宅の設計を行っております。
興味がある方は、お気軽にお問合せ下さい。
鉄筋コンクリート住宅専門の建築設計事務所
株式会社RC design studio
Y邸、3階床配筋検査
3階の床配筋を検査しました。鉄筋コンクリート造は、木造や鉄骨造に比べて現場検査回数が多くなります。一回一回気をぬく事なく行います。
Y邸、一階コンクリート打設完了
Y邸、一階コンクリート打設完了しました。鉄筋コンクリート造は、大体2〜3週間で一層の躯体工事が完了します。
K邸、足場解体

K邸、足場がはずれました。コンクリートとタイルの対比が印象的なデザインです。内装ももう一息です。


