壁式鉄筋コンクリート住宅の魅力
壁式鉄筋コンクリート住宅の魅力は、大きく分けて「デザイン性」と「性能」の2つがあります。
① デザイン性の魅力
打ちっ放しのコンクリート壁が持つ素材感は、他の構造では真似できない圧倒的な存在感と高級感をもたらします。コンクリート特有の質感を活かしたデザインは、他の住宅とは一線を画した、味わい深い建物を実現します。
② 優れた性能
壁式鉄筋コンクリート造は、他の構造形式(鉄骨造や木造)では難しい優れた性能を発揮します。
- 耐震性 壁式鉄筋コンクリート造は過去の大震災でも高い耐震性能を実証しています。壁全体で建物を支える構造のため、地震時の揺れを最小限に抑え、高い安全性を確保します。
- 耐火性 鉄や木は火に弱い素材ですが、鉄筋コンクリートは耐火性能が極めて高く、火災時にも安全性が保たれます。
- 気密性 鉄筋コンクリートは現場で型枠にコンクリートを流し込んで固めるため、隙間が発生せず高い気密性を保つことが可能です。これにより、外気温や騒音から室内空間を効果的に保護します。
- 断熱性 断熱性自体は使用する断熱材の厚みによりますが、壁式鉄筋コンクリート造は構造が非常に安定しているため、強風や地震、道路からの振動によって隙間が生じにくく、長期的に断熱性能を維持できます。さらに、コンクリートの優れた蓄熱性能を活かすことで、外断熱でも内断熱でも一年を通じて快適な住環境を実現します。
このように、壁式鉄筋コンクリート住宅は、デザイン的な魅力と性能の両面で非常に合理的かつ魅力的な住宅工法と言えます。
それでは、さらに詳しくメリットとデメリットを見ていきましょう!
鉄筋コンクリート造のメリット
壁式鉄筋コンクリート住宅にするメリットって何ですか?
鉄筋コンクリート住宅にするメリットについては、良くお客様に聞かれるのですが、ここではその問にたいして答えていきたいと思います。
メリット1 建物が変形しない
建物が変形しないことのメリットは主に2つあります。
- 建物性能の維持
揺れが少ないことで以下のリスクを軽減できます。
・陸屋根の防水の破断
・断熱材の圧縮による性能低下
・積雪による建物の変形
・内装クロスの破損リスク
・窓やドアなど建具の変形
・設備配管への負荷や破損
建物は部材の集合体です。変形が起こると各部材に大きな問題が発生しますが、壁式鉄筋コンクリート住宅ならそれらのリスクを最小限に抑えることができます。
- 揺れが少ないことによる安心感
揺れが少ないことで、以下のような安心感を得ることができます。
・強風時に建物が揺れない
・落雷による影響や不安が軽減される
・大型車の通行による振動の影響が少ない
特に、性能の低下以上に、揺れが少なく安心感が得られるという点が大きな魅力です。強風でも建物が揺れないという事実は居住者に高い信頼感を与えます。当社の企業理念である「安心感ある暮らしの創造」は、このような揺れに強い鉄筋コンクリート住宅だからこそ実現できるのです。
特に3階建ての住宅では、この揺れの問題が顕著に現れます。3階建てをご検討の方は、ぜひ壁式鉄筋コンクリート住宅をご検討ください。詳しくはこちらをご覧ください⇒
メリット2 驚異の気密性
気密性が高い住宅は、冷暖房の効率を大きく向上させます。暖かい空気は上昇し、その時に建物の下部から冷たい外気を引き込んでしまうことがありますが、気密性が高いとこの現象を効果的に抑えることができます。また、強風の日などに隙間風が室内に入ることもありません。壁式鉄筋コンクリート住宅では、こうした隙間風の問題を完全に防ぐことができ、快適で安定した室内環境を提供します。
メリット3 合理的な外断熱
外断熱とは、鉄筋コンクリート造の特性を最大限活かした断熱方法です。蓄熱体であるコンクリートの外側に断熱材を施工することで、室内の熱を効率的に蓄え、安定した温度環境を実現できます。木造住宅では外壁材を固定するために断熱材に木下地を入れざるを得ませんが、鉄筋コンクリート造では断熱材をコンクリートに直接固定できるため、断熱性能を途切れさせることなく確保できます。また、厚みのある断熱材を容易に施工できるため、非常に高い断熱性能を実現できます。
メリット4 巨大な蓄熱体
外断熱工法の場合、構造体であるコンクリート自体が大きな蓄熱体として機能します。そのため、室内の温度変化が少なく、快適で均一な環境を保つことが可能です。内断熱の場合でも、木造や鉄骨造に比べて大きな蓄熱体が存在するため、外気温の影響を受けにくく、安定した室内温度環境を維持できます。
鉄筋コンクリート住宅の外断熱と内断熱の違いについてポイントを押さえよう!
外断熱と内断熱の違い
外断熱と内断熱の違いは、構造体であるコンクリート躯体に対して、断熱材が外側にあるか内側にあるかの違いです。それぞれの特徴とメリットを詳しく見てみましょう。
外断熱
外断熱は、コンクリート構造体の外側に断熱材を設置する工法です。この方法では、構造体全体が蓄熱材として働きます。そのため温度変化が少なく、内断熱と比べてひび割れなどが発生しにくくなります。また、外側を断熱材で保護するため構造体の劣化が抑えられ、長期的な耐久性にも優れています。ただし、外側を断熱材で覆うため、打ち放しのコンクリートの外観を採用することは難しくなります。蓄熱量が多いため、全館24時間冷暖房システムとの相性が良いのも特徴です。
内断熱
内断熱は、コンクリート構造体の内側に断熱材を設置する方法です。内側に断熱材があるため、構造体自体は外気の影響を直接受けやすく、外断熱に比べて劣化しやすいというデメリットがあります。また、蓄熱性を活かした保温性能は外断熱の約半分程度にとどまりますが、それでも木造住宅と比較すると大きな蓄熱性能を持っています。内断熱の場合はコンクリート打ち放しの外観を実現できるため、鉄筋コンクリートらしい独特な外観デザインが可能になります。
壁式鉄筋コンクリート住宅のメリット
メリット5 極めて高い防蟻性能
国土交通省の調査によれば、木造住宅の多くが築20年前後でシロアリの被害を受けています。これに対し、鉄筋コンクリート住宅(RC住宅)の構造体はシロアリ被害の心配が全くありません。当社では基礎下からのシロアリ侵入を防ぐため、厚さ30cm程度のベタ基礎を採用しています。鉄筋コンクリート住宅はシロアリ被害の不安がなく、長期的に安心して住むことができます。
メリット6 圧倒的な遮音性
鉄筋コンクリート住宅は、遮音性能が非常に高いことも大きなメリットです。厚さ20cmのコンクリート壁は約50dBの音を減衰させる効果があり、交通量の多い道路沿いでも快適に過ごすことが可能です。木造住宅と異なり、施工上の隙間や収縮による性能低下が起こらず、長期間にわたり高い防音効果を維持します。
メリット7 圧倒的な耐久性
住宅の耐用年数は構造によって大きく異なります(RC造47年、鉄骨造34年、木造22年)。鉄筋コンクリート造は特に耐久性に優れており、当社では強度N27のコンクリートを標準採用することで、次世代に継承できる住宅づくりを目指しています。日本の住宅が短命なのは構造的な脆弱性が一因ですが、RC造なら安心して永く住み続けることが可能です。
メリット8 驚異の耐震性
耐震性の高い住宅に住みたいという願いは、誰しもが抱いています。実績のある壁式鉄筋コンクリート住宅は、理論だけでなく、過去の震災においても高い耐震性能を実証しています。理論的な実験や新工法が多数ありますが、実際の震災で高い耐震性能を発揮した実績こそが最大の信頼につながります。壁式鉄筋コンクリート住宅は、その実績に裏打ちされた安心の住まいなのです。
壁式鉄筋コンクリート構造の被害 淡路大震災調査委員会中間報告(抜粋)
壁式鉄筋コンクリート構造の被害は一般に小さく、ほとんどが無被害または軽微に属する被災程度である。これは、震度7の地域についても言え、すぐ近くの建物が被災度判定上大破や倒壊であっても、壁式鉄筋コンクリート構造にはほとんど被害がみられないといった事例は数多くある。ここでは、調査を行った中では最も大きな被害を受けた壁式鉄筋コンクリート構造について概説する。なお、壁式構造の被害は過去の震害において小破以上の躯体の被害は報告されておらず貴重な例であることから少し詳細に記述する。建物は穏やかな傾斜地に建設されており、高さ1~2mの擁壁に囲まれた地盤に建つ5階建ての住宅2棟で、竣工は昭和48年である。基礎形式は杭基礎であるが、建物の直下を地割れが走っており、擁壁の移動(約15cm程度)、周辺地盤の沈下、建物の移動が認められる。一方、建物自体の損傷はさほど大きくなく、建物北面で開口隅各部を結ぶせん断ひび割れ(幅5mm程度)が1,2階に集中して発生している状況である。建物桁行方向の外壁には、せん断ひび割れはほとんど見られない。周辺には、同様に地割れが横切っている耐力壁付きラーメン架構の7階建て共同住宅が2棟(建物の形状は異なる)建っているが、何れも構造体の損傷が大きく、震災後人は住んでいない。壁式鉄筋コンクリート造の被災度は、外観調査のみ行ったため断定はできないが、小破程度と考えられる。一方、ほぼ同じ立地条件のラーメン架構形式建築物の被災度は大破であり構造形式による損傷度に明かな差異がある。
というように、壁式鉄筋コンクリート造は実績として最強なのです。
この他にも沢山のメリットがありますので、ブログの方で随時更新していきます。是非ご覧下さい。所で、デメリットは何かというと、プラン次第の所はありますが、基本的に性能の面でデメリットはありません。一般的な住宅の場合、全ての面で他工法に勝ると考えています。
しかし、性能以外の面ではデメリットがあります。いくつかあるコンクリート住宅のデメリットをご紹介します。
コンクリート住宅のデメリット
デメリット1 固定資産税が高い
固定資産税は住宅の評価額に対して決まります。一概にコンクリート住宅が木造住宅より高いとは言えないのですが、統計的には木造住宅の方が安いです。又、一般的に木造住宅の方が早く市場価値が無くなるので、木造住宅は木造住宅は20年で評価額が20%になるのに対して、市場価値が継続するコンクリート住宅は60年で20%になる為に、コンクリート住宅の方が固定資産税を多く払う必要があります。詳しくは役場の固定資産税課で聞いてみると、解りにくいですが一応教えてくれます。ただ、火災保険はコンクリート住宅の場合、通常、木造住宅の半分になるので、ある程度は相殺されます。
デメリット2 解体費用が高い
一般的に木造住宅の方が安いです。参考ですが40坪で鉄筋コンクリート住宅で、坪単価4万円 160万円。木造住宅40坪 坪単価2.8万円 112万円です。下記のサイトを参照しました。最終的にはケースバイケースです。
解体工事の匠
http://kaitai-takumi.com/price/type/rc/
ですが、単純にこの価格を比較するのはおかしくて、鉄筋コンクリート住宅の方が木造住宅に比べてライフサイクルが長いです。木造の2倍だと仮定すると解体費用はむしろ、木造住宅より安くなります。
一般的には上記の二つがデメリットとして考えられます。
ちなみに価格は高くないです。
当社は、当社独自のノウハウや、シンプルな構造設計、無駄のない寸法構成を行う事や、入札という競合システムを利用して、木造住宅と同価格帯にまで鉄筋コンクリート住宅の価格を調整していますので、価格はデメリットにはなりません。過去に、富山県内の一般的な木造住宅メーカーを競合して価格でも勝った事があります。一棟一棟丁寧にお客様の思いをくみ取りながら設計しております)。勿論、価格はケースバイケースなので何とも言えませんが、価格が高くて本当は鉄筋コンクリート住宅にしたかったのに諦めていた方へ鉄筋コンクリート住宅を提供するのが当社の使命だと考えております。
そうは言っても何故高くないのか
ですが、実際の市場価格は鉄筋コンクリート住宅の方が高いじゃないかと思われる方も多いと思います。ですがそれは誤解です。多くの高級住宅が鉄筋コンクリート構造を採用しているので、相対的に鉄筋コンクリート住宅の価格が高くなっているだけなのです。実際の所、構造体以外の仕様が一般的な木造住宅と同じであれば、「コスト配慮したデザインであれば」10%程度の金額の上昇に留まります。3000万円の住宅であれば3300万円になります。ですが、入札して競合したり、一般的なハウスメーカーや工務店の営業費、販売促進費を引けば、十分、工務店の木造住宅と同価格帯まで下がるのです。
入札とは何なのか?建物の価格とは?
「入札とはどんな仕組みですか?」
良く、実務で聞かれる質問です。
家を建てるにあたって、設計事務所にお願いする時は、大抵、入札という仕組みが利用されます。しかし、この仕組みについて理解している方は結構少ないのが現状です。
入札とは、公共事業でも採用される仕組みで、設計事務所が作った図面を元に、建設会社数社に見積もりを提出してもらって、金額を競争させる事で建物の価格を下げる方式です。そもそも、一社からしか見積もりを取ってない場合、出された金額が適正な金額なのか素人の方には判断が付きません。素人の方どころか、プロですら近年、価格が読めなくなってきています。何故なら、震災、オリンピック、新幹線等、価格に影響を及ぼすポイントが、近年多数存在するからです。2020年には、ある程度の価格に戻る事を期待したいですが、近年の価格上昇は、ちょっとプロでも読めません。
一般の方は、住宅の価格はある程度一定だと思われていますが、現実的にはガソリンと同じように値動きがあります。
建設会社(ハウスメーカー・工務店・ゼネコン)は、下請から出てきた見積りに、会社運営に必要な利益率を掛けてお客様に提出する仕組みなので、下請けの金額が上がれば、当然ですが、お客様に提出する金額は上がります。勿論、極端な値動きがあると売りにくくなるので少しの調整は働きますが、建設会社も利益が出ないと倒産してしまうので直ぐに値上がりしてしまうのです。
http://www.kensetsu-plaza.com/market/ 市場・価格水位(参考)
建材は、殆ど全ての商品が今年一年で10%近く上昇している。中でも顕著なのが鉄骨で、材料としては11%の上昇に留まるが、加工費、人件費の上昇に加え、そもそも需要が供給を大きく上回っている現状では、上昇率はそんなものではない。作業員の日当がここ7年くらいで、倍以上になってしまっているのは有名な話です。全体の建築価格も10年前と比べると20%程度も高騰しています。
このように、建築価格は時代の影響を著しく受けます。そのような時代の中、適正な金額を作りだすには、業者間で競争して貰うが一番です。入札は同じ図面で、公平に見積る事で、納得しやすい金額を提示出来るシステムなのです。
良く、工務店に100万円値引いてもらいましたとか聞きますが、そんなものは100万円付加して提出して、100万円切っただけかもしれません。一社だけだと、どうしても建設会社側の手の平の上にいる事になるのです。
ハウスメーカー数社で見積もらせるのも効果が無い訳ではないのですが、各ハウスメーカーの仕様を、素人の方が判断するのは不可能です。又、ハウスメーカー側も、お客様為の提案というよりは、競合に勝つ為の提案になってしまうので、ハウスメーカー間の競合は、良い家づくりとは言えないと個人的には考えています。
入札を行うと、ケースバイケースですが、各会社によって全く違った金額が出てきます。
A社 3900万(千の位は実例を元にしているので変えています)
B社 4100万
C社 4500万
D社 5200万
E社 5400万
とこんな感じで、20%以上の価格差が入札でついてしまうのも、近年よくある事です。
E社が適当に出しているのではないかと思われる方も多いですが、入札に参加するという事は、会社の人件費を投入して、下請けさんにも協力してもらって値段を出すという事です。入札を何回も出して、物件を取れない場合、下請けさんも逃げていきますし、そもそも、見積もり担当の人の人件費と経費だけでも、10万~20万円程度は最低減必要です。つまり、取る気の無い価格で提出される事はないのです。
入札の場合、E社の方も、自社物件に比べて、競合物件の場合は当然ですが、低い金額で見積を出す事になるのです。
では、見積もりに出した後に、仕様を誤魔化して利益を調整できるかというと、出来ない仕組みになっています。それが「監理」という仕事です。図面通り作られているか検査を行っているのです。
入札という仕組みは明治時代から続く、歴史のある公平性を保つ仕組みです。ですが、談合といった裏取引が行われていた事実もあります。しかし、民間の工事において、仮に当社が解らない所で行われたとしても、不審な見積もりであれば、新たに見積もりを取り直せば良いだけなので、入札先の多い民間工事において談合は成立しません。又、設計事務所が建設会社と裏取引(紹介料契約)しているケースも想定されますが、当社は一切そのような事をしていなとここに宣言しておきます。(なんの証拠にもなりませんが・・・)。
当社にご依頼頂いた場合、鉄筋コンクリート住宅に関する、コストカットのノウハウを生かし、下げれる所は下げながら、必要な部分にはお金をかける、コストパフォーマンスの高い建物を提供する事をお約束します。
当社で鉄筋コンクリート住宅をご検討頂ける方は、お気軽にメールでも電話でも下さい。
鉄筋コンクリート住宅の価格について詳しく知りたい方は下記の動画を参照下さい。↓
「RC design studio」の鉄筋コンクリート造のテクノロジー
壁式鉄筋コンクリート造
鉄筋コンクリート造には大きく分けて、柱と梁で構成されるラーメン構造と、壁と床で構成される壁式構造とがあります。壁式構造は外壁・屋根・床が一体的なモノコック工法で、ラーメン構造に比べて耐久性が高く過去の地震に対しての被害状況からもその優れた性能が証明されています。「株式会社RC design studio」では、壁式鉄筋コンクリート造を基本としております。(構造用合板で貼り合せたモノコック状の構造に比べて一体度が高く、モノコックの完成度が高いのが特徴です)
ラーメン構造は、壁式鉄筋コンクリート構造の被害 淡路大震災調査委員会中間報告(抜粋)の所でも、報告されていましたが、壁構造に比べて被害が大きく、耐震性の差は歴然です。同じように構造計算した建物だから、同じ強度だと言われている方もおられますが、現実は全く違い、実際の地震の被害情報が構造種別に優劣がある事を立証しているのです。同じような話しで、Eディフェンス
での実験結果をもって、耐震性を証明しているメーカーは多いですが、4隅に大きな構造壁を入れた構造的に合理的に作られた真新しい実験体と、構造的な合理性を欠いた、施主の要望等をふんだんに盛り込んだ30年後の建物が同じような耐震性であるはずがありません。壁式鉄筋コンクリート造の凄い所は、色んなプランの色んな築年数である全ての建物が無傷である事なのです。
RC design studioは、安心感ある暮らしの創造を理念としています。この理念を一番実現できるのが壁式鉄筋コンクリート造なのです。
現場打コンクリート
壁式コンクリート造には、現場打ちコンクリート造とコンクリートのパネルを現場でジョイントするプレキャストコンクリート造があります。プレキャストコンクリートはジョイント部がシール処理で防水する問題点がありますし劣化したシールを改修する必要も出てきますし、金具でジョイントする工法なので一体的であるとは言えません「株式会社RC design studio」では、現場打ちコンクリート造を採用しております。
脅威の層間変形角 1/2000
壁式鉄筋コンクリート造のメリットの一つに揺れにくさがあります。三階建の住宅のクレームによく「強風で船酔いみたいになる」「漏水しやすい」という問題点がありますが、これは二階建に比べて建物の揺れ幅が大きいのが原因です。建物が揺れると、防水が切れたり、設備配管が外れたり、断熱材が押されて性能が下がったり、睡眠妨害になったりします。二階建でも同じ問題がありますが、三階建だと特に鉄筋コンクリート造がおススメです。
高い気密性
鉄筋コンクリート造は気密性が高い工法です。そもそも、コンクリートの塊を型枠の中に流し込んで固めた工法なので隙間は0です。そして、その性能が永久的に続くという特徴があります。木材は湿度によって1/10体積が違うので施工時は隙間が無くても、どうしても材料の乾燥によって気密性が落ちてしまいます。そうした性能の低下が無いのが鉄筋コンクリート造の特徴です。
高い耐火性
そもそも構造体が燃えないので、火災が燃え広がる事がありません。隣地で発生した火災が伝わってくる可能性も著しく低いです。(窓からの火災の侵入の可能性があります)
落雷に対する安心感
落雷が激しい日に、安心して眠れるのが鉄筋コンクリート住宅の特徴です。落雷の音も揺れも極端に小さくなります。コンクリートは電流を通すので、落雷があっても地中にアースが張られている事になり安心です。
台風に対する安心感
近年、突風が多く、竜巻の発生による災害が報道されています。鉄筋コンクリート造は風圧力に対してとても強く、揺れが少なく、安心して住むことが出来ます。台風の被害が多い沖縄では現在90%が非木造で内60%が鉄筋コンクリート造である事が、台風に対して安心感がある事の証明になってます。
高い防蟻性能
白蟻の被害は5軒に1軒もあり、まったく他人事ではありません。鉄筋コンクリートは構造体がコンクリートなので、白蟻に対する不安がありません。(床材は木材なので、まったく発生する可能性が0という訳ではありません)
驚愕の地震に対する実績
現場打ち壁式鉄筋コンクリート造が何故、耐震性が優れた工法だと言われているのか・・・その最大の理由は圧倒的な地震に対する実績があります。色々新しい工法が開発されていますが、その工法が耐震部材の劣化によって20年30年後にどのような性能を発揮できるかは証明されていません。それが、実績として証明されているのが、壁式鉄筋コンクリート造なのです。
「RC design studio」の基本デザイン(内断熱)
アルミ樹脂複合サッシ+LOW-E複層
「株式会社RC design studio」では標準サッシとして、アルミ+樹脂複合サッシを採用しています。外側が耐久性のあるアルミ、内側が熱伝導率の低い樹脂を使った合理的なサッシです。
屋根(両断熱)
日射が激しい屋根面は両断熱を採用しております。外側をボード状断熱材、内側をウレタン吹き付けで断熱しております。
ウレタン吹付(壁・天井)
内部の屋根と壁は断熱材としてウレタン吹付を採用しております。木造の場合、柱間に吹く事になるので木材の乾燥収縮が問題になりますが、鉄筋コンクリート造の場合はウレタンで包む事が出来ます。ウレタンは現在では自己消火性があり、木材のように燃え広がる事はありません。
床断熱パネル
一階の床部分には木造と同じ工法で断熱パネルを設置します。
鉄筋コンクリートの床下は暖かいので断熱パネルを設置する必要はありませんが、床面の温度を上げる為に施工しております。
気密シャッター付 換気扇
コンクリートの気密性を大切にする為にstudioそらでは極力、外部に対する貫通口(換気扇部)が少なくなる計画を心がけています。又、設置する部分は必ず気密シャッター付きとして、換気扇を使用していない場合は空気が出入りしない計画としています。
熱交換付換気扇
住宅は24時間換気する必要があります。その換気による熱損失を小さくする為に熱交換器付き換気扇を付ける計画にする場合もあります。
防雨塗装
コンクリート事体に防水性はありますが、表面が汚れで黒ずむのを防止する為に「株式会社RC design studio」では、防水塗装を標準工事としております。長期間に渡り綺麗な外壁を保ち続けます。
防雨塗装
防雨塗装に色を混ぜる事も可能です。半透明で若干色を入れる事で落ち着いた表情になる事も多く、「株式会社RC design studio」では実際に現場で着色して色味を確認しております。透明の艶消しの塗装を施せば、コンクリートの風合いを残しながら汚れに強い外壁を作る事が出来ます。