敷地内に大きな段差がある家
地域:北陸
構造:壁式鉄筋コンクリート造
階数:3階建
延床面積:320㎡
施工面積:403㎡
この敷地は道路に対して80CM近く敷地が上がっています。そこで高低差をカーポート部分で半分処理しながら、残りの半分を奥に向かうスロープで処理しました。
敷地が道路より上がっているのに、一階部分の洋室まで車いすで行けるようにしたいという要望があり、プランニングの中にスロープ動線という、一般的にはあまり採用されない動線計画がありました。
同時に、敷地内の高低差分、カーポートの高さを高くしたり、カーポート部分と母屋部分を構造的には切り離しながら、一体的な造形としました。
一般的に、鉄骨造や木造やコンクリートラーメンは揺れるので、建物間の隙間を10cm(一層の揺れを5cm+5cm(*各建物の揺れ)と想定する、1/100の層間変形角)エクスパンジョイントとして離す必要がありますが、壁式RC造の場合(2.5mm+2.5mm、1/2000の層間変形角)5mmしか離隔が必要ありません。壁式RC造の場合、余裕を持って1CM離して、シール処理で十分処理できるのです。
当社は現場打ちコンクリートで作っているので、ケースバイケースで階高を設定したり、建物で土留めをかけたりできるので、敷地内に段差がある場合、ハウスメーカーでは実現出来ない、敷地の段差に合わせて建物を作る事が可能です。