カタログ一覧

申し訳ないのですがカタログの郵送は現在行っておりません。実際にお会いさせて頂く場合のみ、直接お渡しさせて頂いております。
カタログの内容は以下のカタログ表紙のリンクから、ネットで直接ご覧頂きますようお願いいたします。

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命を守る家TEMPIO

家に求められる根源的な要素とは何でしょうか?
暖かい事でしょうか?
耐久性が高い事でしょうか?
もちろん、それらもとても重要です。ですが最も大切な事、

それは、、、

「命を守る事」です。

古来より人類は家を盾として、多くの災害と戦ってきました。

地震、台風、竜巻、津波、土砂災害、火災、落雷、大雪、シロアリ、腐朽菌、極寒、猛暑

色々な災害が人の命を奪ってきました。
そうした様々な災害に対して、私達人類は「家」で防災する必要があるのです。
家族のかけがえのない命を守るために、家は存在するのです。

昔に比べて近年の家は丈夫に作られていますが、それでも自然の猛威によって日々多くの命が失われています。
温暖化などにより自然災害はますます猛威を振るっています。
さらにはミサイルの脅威すら感じる世の中になってしまっています。

首都直下地震や南海トラフ地震も近い将来、極めて高い確立で発生します。

このような不安な世の中だからこそ、安心出来る家を提供する必要がある。

そう強く決意して作られた家が当社が提供する「TEMPIO」です。


TEMPIOとは

TEMPIOとはイタリア語で「神殿」という意味です。
多くの人々に長きにわたり愛され続ける、街の象徴である神殿は、
不変的でなければなりませんでした。

初期の神殿は加工しやすい木造で作られていました。しかし腐りやすい所については次第に石造で作られるようになりました。木造と石造の混構造に変化していったのです。

混構造の神殿は傷みやすい所が石造であるため、建物の耐久性は伸びました。ですが神殿にはさらなる耐久性が求められました。また、木材を使うとどうしても火災に弱くなるため、耐久性と耐火の観点から、最終的には建物すべてが石造で作られるようになりました。

火災が発生するたびに焼失したり、すぐ劣化したりする建物は、街の象徴としてふさわしくありません。ヨーロッパでは木の部分をなくす事で、神殿を腐らず燃えない建築へと昇華させていったのです。

コンクリートは人工の石といえる材料です。耐久性・耐火性が極めて高く、かつ自由な形に作る事が可能なコンクリートを使う事により、建物はまさに現代の神殿となるのです。


後世に残すべき鉄筋コンクリート建築 TEMPIO

西暦118年、ローマのパンテオン神殿が再建されました。
紀元前27年に建設された初代のパンテオン神殿は、火災で焼失しました。
これにより「街のシンボルである神殿は、火災に強い建築であるべき」と認識されたのです。

そこで火災に強いコンクリート造が、工法として選ばれました。
コンクリート造で再建されたパンテオン神殿は、その後1900年もの長きに渡りその荘厳な姿を街に示し続けています。

パンテオン神殿には、コンクリートの屋根と壁による直径 43mもの無柱の円形ドーム空間があります。

この 1900 年以上前の巨大なコンクリート建築を見ていると、未来へ引き継ぐべき建築にふさわしい工法はコンクリート造であると素直に感じます。

TEMPIO は「Trajan 」という書体を採用しています。この書体は2000年前のローマでも使われていたものです。

パンテオン神殿の外部の屋根部分にも使われているこの書体は、 2000 年経った今も、多くのデザイナーが好んで使っています。2000 年建ち続ける建築、2000 年使い続けられる書体。TEMPIOはこのような不変的な存在を目指しています。


 

TEMPIO 【200年コンクリート】

コンクリート建築の耐久性は主に、コンクリートの強度で決まります。
TEMPIOのコンクリート強度は呼び強度 33 または 36 N/mm2(設計基準強度 30N/ mm2)です。一般的なコンクリート建築で採用される 21N/mm2 と比べると、かなり強度が高いです。

なぜTEMPIOは高強度なコンクリートを採用しているのか。それはもちろん、耐震性の高いコンクリート建築を作るためですが、それだけではありません。

高強度なコンクリートは水分が少ないです。「水分が少ないコンクリート」は、「乾燥収縮による変形が小さいコンクリート」でもあります。呼び強度 33 のコンクリートには、固まるのに必要なほどの量しか水を混ぜません。ですから放出される水分が少なく、乾燥収縮もしにくくなるのです。

また、水分の少ないコンクリートは、表面でガラス質の成分が結晶化するため水がしみ込みにくく、耐久性が高くなります。主に木造で使用される、「温度補正も受け入れ検査も行わない、強度が低く、品質も保証されていないコンクリート」と比べるとTEMPIO のコンクリートは、非常に高品質といえます。

設計基準強度 30N/mm2 のコンクリートの供用限界期間(*)は200年程度。まさに未来に継承すべき建築にふさわしい長期的な耐久性を有しているのです。

*供用限界期間とは「大規模な改修をせずに使い続ける事ができる限界期間」の事です。200年後に大規模な改修を行えばさらに使い続ける事ができます。

耐久性 TEMPIO◎ 一般RC○ 木造× 軽量鉄骨△ 重量鉄骨△ PC△

一般的にコンクリート建築は耐久性が高いですが、呼び強度 36(33)のTEMPIOはまさに◎です。PC はパネル自体の耐久性は高いもののコーキングが切れると漏水するため△といえます。木造は木材が腐りやすいため×。鉄骨は鉄が錆びるため△です。

一般 RC:RC ラーメン造 木造:長期優良住宅程度 PC:壁式プレキャストコンクリート造を想定


 

鉄筋コンクリート造(RC造)とはどのような工法か

 

鉄筋コンクリートは英語で「reinforced concrete」。つまり「補強されたコンクリート」という意味です。「鉄筋によって補強されたコンクリート造」の事を、鉄筋コンクリート造(RC 造)と呼びます。コンクリートと鉄の特長は以下の通りです。

コンクリートのメリット:圧縮強度が強い、耐火性が高い、耐久性が高い
コンクリートのデメリット:引張強度が弱い、変形しにくい

鉄のメリット:引張強度が強い、靭性が高い(変形しやすい)
鉄のデメリット:火に弱い、錆びる(耐久性が低い)

この二つの材料を組み合わせると、互いのメリットにより、互いのデメリットをカバーできます。「火に弱く、錆びる鉄」を、「火に強く、耐久性の高いコンクリート」で覆う事により、「火に強く錆びない材料」になるのです。

「引張に弱く、靭性に乏しいコンクリート」の中に鉄筋を入れる事で、「引張に強く、靭性も持ち合わせた鉄筋コンクリート」になります。

そして、「鉄とコンクリートの熱膨張係数(線膨張係数)は同じである」という事が非常に重要です。全ての材料は温度変化により収縮しますが、鉄とコンクリートは「温度に対する変形量」が同じなのです。

鉄とコンクリートは相性抜群。鉄筋コンクリートは、弱点の少ない理想的な材料です。

鉄筋コンクリート造は、この鉄筋コンクリートの材料特性をそのまま反映した工法であり、火災に強く、耐久性に優れています。


 

TEMPIO 壁式鉄筋コンクリート造(壁式RC造)

 

TEMPIO の最大の特長は、壁式RC 造を採用している事です。壁式RC 造とは、壁で構成されている箱状の建物の事。例えば、「薄い段ボールを箱状にする事で、強度が高くなる」という事からも、箱状の壁式RC 造の耐震性の高さをイメージできます。この「箱状の一体的な構造」の事をモノコック工法といいます。

壁式 RC 造は鉄筋で細かく繋がっているため、PC 造、2 ×4 工法、在来パネル工法などと比べて、面剛性や接合部の強度が高く、モノコック構造として理想的です。モノコック構造であるため、柱と梁で構成されているラーメン工法と比べて面剛性が強く、揺れにも強く、安心できる住宅といえます。

また、壁式 RC 造は壁で作られているため、柱と梁でできているラーメン造と比べて室内空間がスッキリしています。部屋の角に飛び出している柱は邪魔ですよね。

さらに、階段スペースやUB 廻りやPS(配管が通るスペース)の構成に関しても、ラーメン造の柱と梁は邪魔になります。大きな部屋の建物であればそこまで邪魔になりませんが、住宅規模の場合、とても邪魔になるケースもあります。ですが壁式 RC 造の場合は柱や梁が壁と一体化していてスッキリ収まっているため、小規模な空間構成の多い住宅向きの工法といえます。

ただ、壁式RC 造はラーメン構造と比べて、技術者の力量によって構造計画が全く違ってきてしまいます。ラーメン造の場合、各階に同じように柱を置くだけですから、技術者の能力はあまり影響しません。しかし壁式RC 造では、住宅プランに合わせて、合理的な位置に壁をずらしつつプランニングをするため、技術者の力量が重要になります。そして壁式RC 造では、コンクリートの壁が構造体になるため、梁のサイズを小さくする事が可能です。そのため適切な構造計画を行えば、ラーメン造より耐震強度が強いにもかかわらず、コストを下げる事ができます。壁式RC 造は、技術者の構造計画のノウハウが反映されやすいといえます。


 

TEMPIO 【現場打ちコンクリート造】一体的であるという事

壁式 RC 造には大きく分けて二つの工法があります。一つは「現場打ちコンクリート造」であり、これがスタンダードな壁式PC造です。もう一つは「PC 造(プレキャストコンクリート造)」であり、こちらはコストを抑えて壁式PC造を建設するために開発されました。

現場打ちコンクリート造には、「比較的自由な造形になる一体的な構造」というメリットがあります。しかし現場でコンクリート打設をするため、コンクリートの品質が一定にならない、ジャンカが発生し得るというデメリットもあります。

PC 造の場合は工場でコンクリートとパネルを作るため、品質が安定しており、薄く作る事が可能です。しかし現場で各コンクリートパネルをジョイントする必要があるため、歪な形に対応できない、ジョイント部が強度的な弱点になる、シールが切れるとジョイント部から漏水するというデメリットがあります。

TEMPIO は現場打ちコンクリート造を採用しています。耐震的な弱点がない、漏水に強い、造形的な形を作ることができるなどの点を高く評価しているからです。そして現場打ちコンクリート造のデメリットを極力減らすべく、外壁にランデックス塗装を施し、コンクリートの耐久性、品質、美観などを維持しています。


 

TEMPIO 【耐震性】地震に対する安心感の重要性

 

世界有数の地震大国である日本において、最大の被害が出たのは阪神淡路大震災でした。 1995 年に阪神・淡路間で最大震度 7 の地震が発生。
死者 6400 人、負傷者 4.3 万人、全壊家屋 10.5 万棟、半壊家屋 14.4 万棟、全焼家屋7000 棟という甚大な被害が出ました。

特に震度 7 のエリアでは多くの建物が倒壊しました。極めて耐震性の高いSRC 造(鉄骨鉄筋コンクリート造)ですら 50%以上の割合で倒壊しています。しかし驚くべき事に壁式 RC 造については、震度 7 のエリアですらほとんど無被害でした。

阪神淡路大震災の発生当時、震度 6 以上のエリアに約 1000 棟の壁式RC 造が建っていました。そして、その全ての建物がほぼ無被害、もしくは一部小破で済みました。これは他の工法を寄せ付けない被害の少なさです。

TEMPIO はこの壁式RC 造を建築工法として採用しています。「柱と梁で構成されるラーメン造に比べると、壁式RC 造は揺れにくく壊れにくい工法である」と、過去の地震により立証されているから、というのが最大の理由です。

「実寸大の建物による耐震実験」では、「本当の地震に対する耐震性」を証明することはできません。「実験に使われる建物」に比べて「実際の建物」はプランが複雑であり、構造的にも合理性がなく、地面も緩く、建物も古く傷んでいます。つまり「古くなった建物が大震災を乗り越える」という現象を確認しないと、真の意味で耐震性が高いと判断することはできないのです。そして壁式RC 造は、過去の大震災によって強固な構造が証明されている唯一の工法なのです。

今後 30 年間のうちに南海トラフ大地震が発生する確率は 80%、首都直下地震は 70%。これらの巨大地震が発生するエリアでも、TEMPIO の住宅であれば、過去の耐震実績により、安心して住めます。

耐震性 TEMPIO◎ 一般RC△ 木造× 軽量鉄骨× 重量鉄骨△ PC○

壁式 RC 造であるTEMPIO の耐震性は、耐震実績の少ない耐震等級 3 の木造と比べて圧倒的に優れています。木造は新築時であれば一定の耐震性を確保できる場合もありますが、材料の耐久性が低いため、長期的な耐震性は保証しにくいです。ラーメン造の鉄骨は、耐震実績から一定の割合で倒壊しているといえるため△。壁式RC 造であるPC はジョイント部の破壊の被害はあるものの、耐震実績が極めて優れているため○です。


壁式鉄筋コンクリート構造の被害
淡路大震災調査委員会中間報告(抜粋)

地震に対する信頼の実績壁式鉄筋コンクリート構造の被害は一般に小さく、ほとんどが無被害または軽微に属する被災程度である。これは、震度7の地域についても言え、すぐ近くの建物が被災度判定上大破や倒壊であっても、壁式鉄筋コンクリート構造にはほとんど被害がみられないといった事例は数多くある。ここでは、調査を行った中では最も大きな被害を受けた壁式鉄筋コンクリート構造について概説する。なお、壁式構造の被害は過去の震害において小破以上の躯体の被害は報告されておらず貴重な例であることから少し詳細に記述する。

建物は穏やかな傾斜地に建設されており、高さ1~2mの擁壁に囲まれた地盤に建つ5階建ての住宅2棟で、竣工は昭和48年である。基礎形式は杭基礎であるが、建物の直下を地割れが走っており、擁壁の移動(約15cm程度)、周辺地盤の沈下、建物の移動が認められる。一方、建物自体の損傷はさほど大きくなく、建物北面で開口隅各部を結ぶせん断ひび割れ(幅5mm程度)が1,2階に集中して発生している状況である。建物桁行方向の外壁には、せん断ひび割れはほとんど見られない。周辺には、同様に地割れが横切っている耐力壁付きラーメン架構の7階建て共同住宅が2棟(建物の形状は異なる)建っているが、何れも構造体の損傷が大きく、震災後人は住んでいない。

壁式鉄筋コンクリート造の被災度は、外観調査のみ行ったため断定はできないが、小破程度と考えられる。一方、ほぼ同じ立地条件のラーメン架構形式建築物の被災度は大破であり構造形式による損傷度に明かな差異がある。

構造の専門家(地震の被害を総括できるレベルの超専門家)が述べている通り、壁式鉄筋コンクリート構造は、震度 7 のエリアですら極端に被害が少ない工法です。耐震性に優れている耐力壁付きラーメン架構よりもさらに耐震性の高い工法。それが壁式鉄筋コンクリート構造なのです。

安心して暮らすための工法としてこれ以上適切なものはありません。


TEMPIO 【耐火性】燃えない建築に住む安心感

 

年間約 2 万件の建物火災が発生しており、そのうち住宅火災が約 1 万件を占めます。そして住宅火災の死者は約 1000 人、負傷者は約 5000 人出ており、火災は決して他人事ではないといえます。また、ニュースなどでたびたび、無残に焼失した木造建築を目にしていると思います。

木造住宅は、構造体が木材であるため簡単に燃え広がり、木材が大量の可燃性ガスを発生させ、フラッシュオーバー(火災爆発)に至ります。ですが木部の使用量が少ないコンクリート住宅であれば、火災の燃え広がりをかなり押さえる事ができます。

もちろん、コンクリート住宅でも部分的に木材を使用します(床や床下地など)。火は上へ延焼していくため、床面の火災の広がりに対する影響は小さいです。法律的な内装制限がかかる時も、床面については除外されます。

密集地に建設する場合もコンクリート住宅であれば安心です。木造住宅の場合、隣家の火災を防ぐ事ができません。例えばロンドンでは、1666年のロンドン大火で町が焼失して以来、木造建築は禁止されています。日本でも2016年の糸魚川市大規模火災によって 147 棟を含む約4万平方メートルが焼損しています。

このように大規模被害を招く可能性もある火災ですが、コンクリート建築であればリスクは極めて小さくなります。コンクリート建築には自分の命を守る効果はもちろん、都市に対する火災の燃え広がりを抑止するファイヤーストップ(火災防波堤)の効果もあります。そのためコンクリート住宅を建設する事が、社会貢献にもなるといえます。
お隣がRC 住宅だったら安心しませんか?

耐火性 TEMPIO◎ 一般RC○ 木造× 軽量鉄骨△ 重量鉄骨△ PC○

TEMPIO は壁厚 180 mm以上のコンクリート壁であるため耐火性◎です。PCは壁厚が 50~ 140 mm程度とやや薄いもののコンクリート造ですから○です。木造は木材が燃えるため×。鉄骨造は火災によって強度が低下するため△。一般RC 造も 100 ~ 120 mm程度の壁厚のため○といえます。


TEMPIO 三階建てでも揺れない特性(層間変形角 1/2000)

 

「揺れ」は住まいにとって非常に重要な問題です。事務所ビル内で働いていると多少建物が揺れても気になりませんが、寝ている時は少しの揺れでもとても気になります。マンションにRC 造が採用されやすい理由の一つに、この「就寝時の揺れ」があります。もちろん、鉄骨造でも制震ダンパーを付けて揺れを軽減する事はできます。しかし揺れが小さくなる程度であり、根本的な解決にはなりません。

一方、壁式 RC 造は圧倒的に揺れにくいです。揺れにくさを判別する指標として、建物の「層間変形角」があります。これは「建物がどの程度揺れを許容するか」を表す指標であり、木造や鉄骨造は 1/120 程度、RC 造は 1/200 程度、壁式 RC 造は 1/2000 程度となっています。つまり壁式 RC 造は、コンクリート造のラーメン造と比べて、10 倍も揺れにくいのです(もちろん木造や鉄骨造よりもはるかに揺れにくいです)。

この揺れない特性が、住宅での日常に安心感をもたらしてくれます。大通り沿いの建物は車が通るたびに揺れますし、周囲に建物がない「吹きさらしの建物」は強風で揺れます。木造住宅の場合は、二階にある海外製のドラム式洗濯機の脱水のたびに揺れます(ちなみに海外製のドラム式洗濯機を、木造住宅の二階以上に設置することはできません)。また、木造三階建てともなると、ペンシル型の場合、階段を上り下りするたびに建物が揺れます。

建物というものは基本的に揺れやすいのです。三階建ての鉄骨造・木造は、単なる強風でも生活に支障をきたす事もあるくらいに揺れます。そして日常的に揺れるため、「地震が起きたらどうなってしまうのか」と不安を感じることになります。

建物の揺れは、生活と密接に結びついています。そのため、三階建てで揺れが問題になりやすいプランニング・立地の場合には、TEMPIO を強くオススメします。

揺れ TEMPIO◎ 一般RC△ 木造× 軽量鉄骨× 重量鉄骨× PC○

木造や鉄骨造は極めて揺れやすい構造のため×です。PC は壁式であるため揺れにくくできていますが、ジョイント金具部に応力が集中するため○。一般RC 造はラーメン造ですから壁式に比べると揺れやすいため△です。TEMPIOは揺れにくく、全体的に一体化しているので◎。


TEMPIO 台風時でも眠る事ができる防風性

 

地球の気温上昇と共に台風は年々勢力や数を増しており、日本でも今後さらに竜巻が発生しやすくなるといわれています。

この先さらに強まる台風の猛威。しかしTEMPIO であれば、壁式 RC 造の揺れない特性により、安心して暮らせます。台風のたびに眠れない夜を過ごす方も多いと思いますが、木造住宅よりも圧倒的に安心して就寝することが可能です。

揺れないといわれているRC ラーメン構造のマンションよりも、さらに10 倍揺れないのが壁式 RC 造です。そのため台風の日でも安心です(窓からの騒音を防ぐことはできないものの、窓を二重窓にするなどの対策があります)。台風による被害は、敷地の周辺環境によって全く違います。住宅地の中であれば周りの建物が防波堤となるため、それほど台風の影響を受けなくて済む可能性が高いです。一方、周囲に建物がないと、建物がそのまま強風を受け止める事になりますから非常に揺れます。そのため周囲が開放されている敷地の場合は TEMPIO を強くオススメします。

三階建ての建物に関しても、徹底的な防風が必要です。三階建ての建物は、二階建てとは比べ物にならないほど強風で揺れるからです。三階建てで周囲に建物がない場合、強風によって建物がかなり揺れますから、安心して暮らす為に、揺れにくいTEMPIO を強くオススメします。

防風性 TEMPIO◎ 一般RC△ 木造× 軽量鉄骨× 重量鉄骨× PC○

防風性という観点では「揺れにくさ」と「防音性能」がカギになります。揺れやすく、防音性も低い木造や鉄骨造は×。PC 造は揺れにくいものの、壁厚がやや薄く○。一般 RC はやや揺れやすく、壁厚も少し薄いので△です。TEMPIOは揺れにくく、防音性が高いので◎。


 

TEMPIO 津波に対する強度

 

2011 年 3 月 11 日、東日本大震災が発生しました。最大震度 7 の巨大地震であり、地震による建物の倒壊で 667 人が亡くなりました。また、それよりも遥かに多い 14308 人の命が津波によって奪われています。木造住宅が津波で流されている映像は、もはや現実とは思えないものでしたが、実際に東北の海岸線沿いは今も閑散としています。

この震災以降、海や川の近くに住んでいる人は、不安を胸の奥に押し殺しながら過ごしていると思いますが、壁式RC 造であるTEMPIO であればその不安を和らげることができます。

壁式 RC 造は、水平応力(津波や土砂)に対して極めて強いです。TEMPIO は 10 m mの異形鉄筋 250 mmピッチ・ダブル配筋・コンクリート厚 180 mm(打放し 200 mm)を標準とする壁厚であるため、「14 mmの窯業系サイディングしか外壁に貼らない木造」はもちろん、「無筋のセメント板である 100 mm程度のALC」と比べても、津波や土砂に対する抵抗力が圧倒的に高いのです。

なぜ、これほどまでに壁式RC 造の水平強度は強いのでしょうか。それは壁式RC 造の「建物荷重」が重いからです。建物が重いと横からの力を受け止め安くなります。更に、建物荷重が重くなると、地震エネルギーが大きくなります。壁式RC には「大きな地震エネルギーに耐える力」があるため、揺れる事で地震力を逃がす木造や鉄骨造や、RC ラーメン造などと比べても、「建物の水平力に対する抵抗力」が必然的に高くなるのです。

理論的には、「建物が重いため、水平力に強い」という事になるのですが、論より証拠です。東日本大震災の時に周りの建物が全て津波に流されているにもかかわらず、残っている壁式 RC 造がありました。その建物も窓は壊れているのですが、構造体はびくともしていません。TEMPIOを選べば、このような強靭な構造体の建物に守られ、屋上に出られるように計画すれば、海辺でも最低限の安心感を手に入れることができます。

防津波 TEMPIO◎ 一般RC○ 木造× 軽量鉄骨× 重量鉄骨× PC○

軽い木造は言うに及ばず×。鉄骨造は外壁の強度が木造と同レベルなので×。PC は壁式であるが壁がやや薄いので○。一般RC 造も壁厚がやや薄いので○。TEMPIOは壁式RCでPCより壁が厚く、建物が重いので◎。


 

TEMPIO 土砂災害に対する強度

 

2021 年7月 3 日に熱海市伊豆山で土石流が発生しました。辺り一面の建物を飲み込み、そのほとんどを木っ端みじんにしました。軽量鉄骨造のアパートも建っていましたが、木造と同じく簡単に流されてしまいました。

しかし、この土砂災害が直撃しても平気で佇んでいる建物が 4 棟ありました。驚くべき事にその 4 棟は全てRC 建築だったのです。この出来事は、「RC 建築の土砂災害に対する強度の高さは、他の工法と比べ物にならない」事を証明しました。

RC 造が土砂災害に抵抗できる唯一の工法であるという事は、建築業界における周知の事実であり、行政も認めています。各自治体に崖条例において、共通して「隣地から土砂が流れてくる場所」では、原則としてRC 造以外認められていません。RC 造以外で建設する場合は、RC 造の擁壁によって、土砂災害から守ることが義務付けられており、RC造の建物にする事は、土砂災害の基本対策として認識されています。ですが、この土石流によって「RC 擁壁だけでは土砂災害に抵抗できない」事が証明されてしまいました。

事実としてRC 造の擁壁程度では、土砂災害の力を受け止める事ができません。「RC 造の建物全体で受け止めるしかない」と、熱海の土砂災害で証明されたのです。そして、 RC 造の中で、最も水平強度が強いのは壁式RC 造です。

TEMPIO は壁式 RC 造の水平抵抗力を活かし、土砂災害から住む人の命を守り、住む人に安心を届ける建物です。

防土砂 TEMPIO◎ 一般RC○ 木造×× 軽量鉄骨× 重量鉄骨× PC○

木造は建物が軽く強度不足のため××です。鉄骨造は土砂に対してほとんど抵抗できないため×。PC 造はコンクリート造ですが壁が薄いので○。一般RC 造は壁がやや薄いため○です。TEMPIOは壁が厚く、一体的で剛性が強いので◎。


TEMPIO 防蟻性

 

防蟻塗装(シロアリが嫌う臭いを出す塗装)を塗り替えていない住宅の 30%にシロアリが発生し、シロアリが一度発生した木造住宅の 87%は再びシロアリの被害に遭うというデータがあります(シロアリ被害実態調査報告書より)。つまり、木造住宅のシロアリ発生リスクは非常に高いのです。一方、RC 住宅であればシロアリに怯える必要はありません。なぜなら、コンクリートはシロアリのエサではないからです。

もちろん、RC 住宅も一部木材を使ってはいます(床材や床の下地など)。ですが、最も重要な構造部分は全てコンクリートですから、シロアリのリスクはゼロです。

また、健康的な理由からもRC 住宅の方が優れています。木造の場合、基本的に防蟻塗装が必須です。ただ、防蟻塗装は人体にも影響する可能性があります。以前に比べると安全になったものの、その分効果が薄くなり、塗り変え頻度が 10 年→ 5 年程度と短くなっています。揮発性(臭い)のない防蟻塗料もありますが、臭いがないため一般的な防蟻塗料に比べてシロアリの侵入を防ぎにくいといえます。

このように防蟻塗料には「塗り替え必須」「人体への影響がある」などのデメリットがあります。ですがRC 住宅は、これらの問題と無縁です。RC 住宅は、シロアリの恐怖に怯えず暮らせる唯一の住宅なのです。

更にTEMPIOでは、シロアリ対策として、配管を外部露出仕様を設けています。シロアリは大半が土の中から建物内部に侵入するので、配管を一度外部に出すと、シロアリのリスクが下がります。

防魏性 TEMPIO◎ 一般RC〇 木造×× 軽量鉄骨△ 重量鉄骨△ PC〇

木材は湿気に弱く、シロアリの餌であるため××。鉄はシロアリに食べられないものの、鉄骨造は隙間が多くRC 造に比べるとシロアリが侵入しやすいため△です。一般RC、 PC は共にコンクリート造であり、構造体はシロアリに食べられないが、PCのジョイント部やRCの構造スリットが弱点になるので〇。TEMPIOは配管のルートを露出タイプに変更出来るので◎。


TEMPIO 防腐朽菌

 

腐朽菌は、木造の建物の耐久性を下げる非常に厄介なものです。腐朽菌のエサは木材であり、特に湿気を多く含む木材は、腐朽菌の恰好の餌食になります。そのため木造住宅では、湿気を排除することが非常に重要といえます。しかし、結露しやすい外壁側に構造用面材があるため、透過できない湿気が冷えて、結露してしまうのです。

又、バルコニーや屋根の防水層の劣化や、建物の揺れや変形によって漏水した場合、漏水によって木材が腐朽菌に食べられてしまいます。

つまり、湿気による結露や外部からの漏水によって、木造住宅は耐久性が極端に下がる工法なのです。ですので、木造住宅の場合、床下換気や、屋根裏換気、通気層を丁寧に施工して、湿気を外部に排出する事に、何よりも気を配る必要があるのです。

一方、コンクリート造であるTEMPIO は腐朽菌に強いです。コンクリートは腐朽菌のエサではないからです。もちろんTEMPIO も、部分的に木材を使用していますが(床や床下地など)、構造的に重要ではない部材です。TEMPIOの場合、結露する可能性のあるコンクリートの内側部分は、ウレタンを吹き付ける事で隙間を無くし、結露しにくい状態を作っています。

そのためTEMPIO の場合、建物の維持管理をするにあたって脅威となる腐朽菌を気にする必要がないのです。

つまり腐朽菌から家を守る為にも、構造部材はコンクリート造で作るべきといえます。

防腐朽菌 TEMPIO◎ 一般RC○ 木造×× 軽量鉄骨△ 重量鉄骨△ PC○

木材は腐朽菌のエサであるため××。鉄は腐朽菌のエサではないものの、鉄骨造は隙間が多いため断熱性が低く、結露が発生しやすいため△です。PC 造や RC 造はコンクリート造ですが、断熱性が低く、結露しやすいため○。TEMPIOはウレタン吹き付けにより結露部分を無くすので◎。


 

TEMPIO 落雷に対する安心感

 

全国平均で年間約 20 日、多い地域では年間 40 日以上落雷が発生しています。ただ、雷による年間死亡者は 13 人ほどであり、建物火災による年間死亡者 1100 人 に比べると非常に少ないです。しかも建物の中にいるにもかかわらず雷で死亡するケースはほぼなく、死亡例の大半は屋外のものです。ただ、建物内にいても、雷が間接的に死亡に結びつくケースもあります。それは「落雷による建物からの出火」であり、都内では年間15 件ほど、落雷により出火が発生しています。

数値だけを見ればそこまで脅威ではありませんが、それでも怖いですよね。雷の音がすればそれだけでもお子さんは泣き出すかもしれませんし、夜も眠れなくなる事でしょう。年間 20 日はそのような状況になるのですから、安心して暮らすためには落雷を無視できません。

当社の一年点検の時に「雷の日でも安心して眠れるようになりました」とよくいっていただいております。防音性が高く揺れない工法ですから、雷の音も小さく、雷による振動もそれほど感じません。コンクリートの厚い壁に守られ、「雷の怖さ」をほぼ感じず、安心して眠ることができる。それがTEMPIO なのです。

私が住んでいる地域も雷が多いです。ですが我が家はTEMPIO。子どもと一緒に窓から雷を眺めて、「雷、キレイだね」と話すことのできる余裕があります。

コンクリートに囲まれている安心感が日常を豊かにしてくれています。雷が轟き、強風が吹き荒れる夜に、子ども達がスヤスヤ眠っている様子を見ると、壁式 RC 住宅 TEMPIO にして良かったと心から思えます。

耐落雷 TEMPIO◎ 一般RC○ 木造× 軽量鉄骨△ 重量鉄骨△ PC○

木造は遮音性が低く、落雷による火災の発生にも弱いため×です。鉄骨造は燃えませんが、遮音性がやや低いので△。RC やPC は遮音性が高く、燃えない構造のため〇です。TEMPIO はコンクリートの壁厚が 180~220 であるため遮音性が高く、落雷時でも安心して眠ることができるので◎。


TEMPIO 安心して眠ることができる防音性

 

TEMPIO の防音性は他の工法を圧倒しています。その理由は二つあります。一つは厚み 180 mm以上のコンクリートの壁によって隙間なく囲まれている事。もう一つは、当社の防音に対する設計力が高い事です。私自身、騒音に悩まされやすい県道沿いに住んでいるため、RC 住宅の防音対策について熟知しています。

TEMPIOは厚み 180 mmのコンクリート壁により、高い防音性を実現しています。ただ、もちろんそれだけで建物の防音性が完成するわけではありません。TEMPIOの防音性は、知識と経験によって成立しているのです。

防音性を決める要素は、大きく分けて三つあります。一つは「物体の重さ」であり、壁や屋根の重量を上げて遮音する事が最も重要です。もう一つは「振動の伝達を抑える事」であり、物体を切り離したり間にクッションを入れたりする事により実現させます。最後の一つは「できる限り隙間をなくす事」であり、これにより音の侵入を防ぎます。

壁式 RC 造は180 mmのコンクリート壁ですから、50 mmほどのPC造と比べても圧倒的に重いです(もちろん木造住宅や鉄骨住宅よりも重いです)。また、TEMPIOは現場打ちコンクリート造のため、壁にまったく隙間がありません。なぜなら「現場で流し込まれた一体的なコンクリート」だからです。パネルジョイント部が防音の弱点となる「パネルを組み合わせた外壁やPC造」とは根本的に異なります。

遮音性がある住宅は、落ち着きと安心感のある生活を提供してくれます。大通り沿いや線路沿いで暮らしていても快適ですし、強風や落雷の日でも安心して眠ることができます。

防音性 TEMPIO◎ 一般RC○ 木造× 軽量鉄骨△ 重量鉄骨△ PC○

木造は遮音性が低いため×。鉄骨造についてはALC で厚みが50mm ほどあれば△です。PC やRC造はコンクリートの壁厚によりますが〇。TEMPIO はコンクリートの壁厚が 180~220 であるため遮音性が高いです。TEMPIOは、二重窓、防音フード、防音に配慮したプランニング、防音ルームなど、防音対策に対応出来るので◎。


TEMPIO  【断熱性】夏は涼しく、冬は暖かい暮らし

 

鉄筋コンクリート住宅に対して、「夏は暑く、冬は寒い」というイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、 TEMPIO は違います。快適性のない鉄筋コンクリート住宅は、一般的に断熱がされておらず、窓もシングルガラスであるなど、快適性に対する配慮がほとんどされていない住宅です。しかし適切な断熱計画を実行した鉄筋コンクリート住宅であれば、木造住宅や鉄骨住宅よりも快適な室内空間を実現できます。

TEMPIO の快適性のポイントは断熱性+気密性+蓄熱性。
このうちどれか一つでも欠けてしまうと快適な住環境にはなりません。
鉄骨造は大空間を作りやすい工法ですが、快適性は実現しにくいです。木造は断熱性を高めやすいものの、長期的な気密性を実現しにくく、蓄熱性もありません。
断熱性、気密性、蓄熱性を全て実現できるのは鉄筋コンクリート造だけであり、RC 造のマンションに住んでいる方達は、断熱性+気密性+蓄熱性による快適性を実感しています。

RC マンションが戸建て住宅よりも快適なのは、「外気に面している部分が少ないから」であると思われている方も少なくありません。しかし鉄骨造のマンションや木造のアパートで、同じような快適性を得ることはできません。薄い断熱材が施工されている程度のRC マンションが快適である本当の理由は、「断熱性、気密性、蓄熱性のバランスが良いから」です。

TEMPIO では、「独立気泡性のある高断熱の熱伝導率 0.026 のウレタン」を連続的に使用することにより、隙間のない断熱層を形成しています(木造は梁、柱、間柱によって、断熱材の連続性を確保出来ません)。そしてRC 住宅としてはかなりの高断熱である、G2 基準(UA 値 0.46)を基準として設定しています。一般的な木造住宅で使われている「連続気泡であり、湿気や空気を通しやすいウレタン」のみで、RC造が作り出す快適性を実現するのは絶対に不可能です。

また、コンクリートの蓄熱体を利用する事により、外部気温の変化による影響が少ない、安定した空調が可能になります。RC 造の快適性を知っているのは、RC 住宅に住む人達だけなのです。

断熱性 TEMPIO〇 一般RC△ 木造◎ 軽量鉄骨× 重量鉄骨× PC△

木造は壁の中に断熱材を充填しやすいです。柱や梁が熱橋になるものの、木材であるためそこまでの弱点にはなりませんから◎。RC やPC は断熱材が連続するため△。鉄骨造は鉄部からの熱損失が大きいため×です。TEMPIO はコンクリート住宅としてはかなりの高断熱ですから〇。


TEMPIO 【気密性】 永久的な高性能

 

現場打ちコンクリート造は、「永久的に高気密性を確保できる」という観点でも非常に優れた工法です。コンクリートを現場で打設して固める工法ですから、壁や屋根、床に発生する隙間はゼロです。そしてこの隙間ゼロの状態が永久に続きます。コンクリートも熱によって多少収縮しますが、隙間が発生するほどではありません。コンクリートの弱点としてクラックがあるものの、隙間になるほどのクラックができることは非常に稀です。

木造住宅の場合は、釘でパネルを貼り、テープで塞いでも、気密性能を長期的に維持する事はできません。テープの剥がれ、木材の収縮による隙間の発生、繊維系断熱材の沈下、地震による釘周り・構造材周りの隙間の発生などが避けられないからです。

建物の空調を管理するためには、気密性がとても重要です。気密性が低いと、隙間風が入ってきて建物の床面に冷たい空気が流れるため、室内環境が悪くなります。また、隙間風が多い住宅は空調計画が行いにくいため、全館空調が難しくなります。例えば、「風が吹いた際に、風が当たった側の部屋だけに隙間風が入る」と、風上側の室温が下がるだけでなく、建物全体の空調バランスが崩れます。

快適な室内環境を実現するためには、気密性がとても大切です。気密性が低ければ、空調計画はできません。ガラス張りのビルは一般的に断熱性が非常に低いものの、気密性が高ければ内部は暖かくなります。一方、「断熱性は高いものの、気密性は低い」となると、長時間空調を使っても、均一な温度環境にすることはほぼ不可能です。もちろん断熱も気密も必要ですが、断熱性については空調計画でカバーできます。しかし、気密性がないと空調計画はできません。

快適な室内環境を実現するためには、気密性を高くすることが必要不可欠なのです。

気密性 TEMPIO◎ 一般RC〇 木造× 軽量鉄骨△ 重量鉄骨△ PC△

木造は木材が収縮するため、気密性の維持が難しく×です。鉄骨造はALC の場合、気密性が高くなるものの、コーキングが切れるという問題があるため△。PC もコーキングの問題があるため△です。 RC は壁に隙間がないため〇。TEMPIO は壁や屋根に隙間がありませんし、気密シャッターの施工、全館空調、プランニングの配慮など、RC 以上に高気密に対応できますから◎です。


TEMPIO 【蓄熱性】 輻射熱が作る心地良い暖かさ

 

木造や鉄骨造で、鉄筋コンクリート住宅のような快適性・安定性のある熱環境を実現する事はできません。なぜなら、木造や鉄骨造の場合、建物の中に「蓄熱体」がないからです。蓄熱体には、空調の温度ムラを調整したり、材料自体が暖まって輻射したりする役割があります。

「鉄筋コンクリート住宅における蓄熱体=コンクリートの構造体の部分」です。つまり、鉄筋コンクリート住宅は構造体の全てが蓄熱体であり、「断熱されていないコンクリートの構造体の部分」全てが空調を安定させる効果を持っているのです。

10 年間 RC 住宅に住んだ妻に、この住宅のどんな所が一番好き?と聞いたら「暖かい所」といわれました。「へえ、そうなんだ、でも実家(木造)だって暖房をつけたら暖かいじゃん」と返すと、「そうなんだけど、RC住宅はなんとなく温度的に安定してるし、まろやかな暖かさになっている感じがする」と教えてくれました。

この「まろやかな暖かさ」は、RC 造の建物ならではの快適性に繋がります。蓄熱体なしで、このタイプの暖かさを実現することはできません。RC 造のマンションでは、この蓄熱体の効果によって、快適に暮らす事ができるのです。

極寒のカッパドキア(トルコ)には、今でも石の家に住んでいる人が多くいます。柔らかい石ですから多少の断熱性はあるものの、基本的には気密性と蓄熱性によって快適な住環境を作り出しています。新婚旅行でカッパドキアに行きましたが、昔ながらの石の住宅の快適性に驚きました。その快適性の多くが、石の蓄熱性によってもたらされているという事も、今ならわかります。TEMPIOの場合は人工「石」であるコンクリートによって、快適な住空間を実現しています。

蓄熱性 TEMPIO外◎内〇 一般RC△ 木造× 軽量鉄骨× 重量鉄骨× PC△

木材は軽く、蓄熱性がないので×です。鉄は熱を溜められないため×。PC はコンクリートの壁が薄いため△です。ラーメン造のRC はコンクリート部が少ないため△。TEMPIO の外断熱 はコンクリートの構造材全てが蓄熱体であるため◎です。TEMPIO の内断熱は外壁部分が断熱されていて蓄熱できないものの、内壁や床部分には蓄熱体がある程度あるため〇。


TEMPIO 【デザイン性】 用・強・美+個

 

建築学の中心に「用・強・美」という言葉があります。
これは古代ローマの建築家であるウィトルウィウスが残した言葉であり、彼の建築書(紀元前 25年程度)に記されていました。建築業界では極めて有名な言葉です。

なぜなら「用・強・美」こそ建築の本質だからです。
「用」は、優れた機能性や快適性。「強」は、優れた耐久性や耐災害性。「美」は、優れた芸術性やデザイン。この三つを全て満たす建物こそが、良質な建築とされています。

TEMPIO は、この「用・強・美」を全部満たす建築です。誰もがうらやむ格好の良い家でも、寒ければ意味がありません。内観がオシャレでも使いにくければ困ります。ただし、使いやすく快適でも、どこにでもあるような普通の家では面白くありません。だからこそ「美」も大事なのです。TEMPIO は「用・強・美」をバランス良く満たしつつ、住む人の個性を住宅に盛り込んでいます。また、楽しさや開放性なども重んじ、昔の建築の枠組みよりも広い視野で「用・強・美」を捉え直しています。

TEMPIO は(用と強)に(美と個)が溶け込む形を目指します。生き物のフォルムは人間から見れば変わっていますが、全ての「形」には「その形になった理由」があります。その「理由」が自然界で優位性を発揮出来たからこそ、その生き物は存在しています。動物の形には基本的には(用と強)しかないのですが、その(用と強)の為に作り出された合理的な「形」に私達は魅了されるのです。人間が作り出したものにも用と強に重点を置いた道具が多くあります。例えばハサミや包丁など、使い勝手を突き詰めた結果、その機能性が美しく感じられるものも多くあります。つまり「機能美」ですね。

不特定多数の人が使う場合、万人に合わせるべく単調な形状になります。一方、ある特定の人に合わせて道具を作る場合、おそらく不特定多数の人に合わせた形ではなくなります。

住宅には基本性能として「用・強・美」が求められますが、住む人の個性は多様です。その多様な個性に合うようにデザインすることが、住宅設計の要点であると考えています。

TEMPIO のデザインコンセプトは、「一人ひとりの家づくりに対する思いを受け止め、その思い(個)と(用・強・美)をうまく合わせて形にする事」です。

デザイン性 TEMPIO◎ 一般RC〇 木造△ 軽量鉄骨△ 重量鉄骨〇 PC△

デザイン性は好みによるところが大きいものの、TEMPIO は木造に比べて大空間を実現する事が可能ですし、コンクリートの魅力を活かした他にないデザインも採用できます。また、コンクリートはどんな形も作りやすく、ハウスメーカーでは作り出せないオーダーメードのデザインも TEMPIO であれば提供できるため◎です。重量鉄骨は大スパンが可能ですから〇です。

Y チェア ハンス J. ウェグナー 1950 年:背骨を包むY 型の背板が特長。ひじ掛けの角度や、長時間座っていてもお尻が痛くならない縄で編みこんだ座面など、椅子に必要な機能を追及する事がそのまま形・デザインになっています。まさに用・強・美です。


EMPIOが得意な敷地(傾斜地、歪な形の土地、地下室、高架線の下)

 

TEMPIOは一棟一棟、寸法や形を自由に調整する事が可能です。ですので、お施主様の要望に合わせて形状を作っています。

現場打ちコンクリート造であるTEMPIOは、現場で型枠と鉄筋で形を作り、型枠の中にコンクリートを流し込み、養生期間を経てコンクリートを固める工法なので、構造計算の条件の範囲はあるのですが、他の工法とは比較にならない程、自由な形状に建物を作る事が出来ます。

この自由に形状を作れる特性を生かして、ハウスメーカーでは実現出来ない建物を作る事が出来ます。

例えば、傾斜地に合わせて段差基礎を作ったり、歪な形の土地に合わせて建物の壁を平面的に斜めにしたり、部分的に地下室を作ったりする事が出来ます。これらは、規格通りの建物しか作れないハウスメーカーには対応出来ない形状ですが、TEMPIOだと比較的簡単に対応する事が出来ます。

高架線の下に作るのもTEMPIOは得意です。鉄骨造やPC造の場合、構造材をレッカーで釣り上げる必要があるので建設が難しい場合が多いですが、鉄筋コンクリート造の場合、型枠も鉄筋も人力で運ぶ事が出来るので、レッカーをあまり高く上げないでも作る事が出来ます。

道路が細いと鉄骨の柱やPCパネルを運ぶのが無理なケースも多いですが、鉄筋コンクリート造であれば木造で建設する場合と同じくらいの、道幅で建設する事が可能です。唯一問題なのが、地盤改良や杭の重機が敷地に入れる必要があり、この点に関しては、一番最初に建設可能か、付近の地盤調査データーを元に調査しています。

建物形状の多様性 TEMPIO◎ 一般RC〇 木造△ 軽量鉄骨× 重量鉄骨〇 PC×

ラーメン造は自由に形を作りやすいが、小規模な住宅だとサイズ感が合わず制限されるので〇。木造は複雑な形状も場合によっては作れるが、対応出来る技術者が少ないので△。軽量鉄骨やPCは規格の範囲でしか形状を作れないので×。TEMPIOは自由に形状を作れるので◎。


TEMPIOのリフォームし易さ

 

TEMPIOはリフォームしやすい建物です。壁式鉄筋コンクリート造の内部の壁は、全てコンクリートで出来ていると思われている方も多いですが、実際は構造上必要な最低限の壁以外はLGSという、軽量鉄骨部材の下地によって壁や天井下地が作られます。

このLGSという部材は、リフォームの時に簡単に解体する事が出来るので、部屋を繋げたり、間仕切りの位置を変えたりする事も容易に可能です。

では、構造上必要な最低限の壁はどの程度かと言うと、住宅地に良くある1階20坪、2階20坪の規模の場合、内部に1箇所壁があれば構造的に成立します。木造住宅の場合、内部に多くの移動出来ない柱があるので、内部空間のリフォームに関しては、TEMPIOは木造住宅よりリフォームしやすい住宅であると言えます。

一方で、TEMPIOを増築しようとすると、あらかじめ接続部分にドアを付ける等、増築を想定して配慮しておく必要があります。TEMPIOの外壁は構造上重要な壁ですので、簡単に取る事が出来ません。ですので、TEMPIOは計画性の無い増築に不向きと言えます。

ですが、増築を計画しておけば問題ありませんので、増築する可能性があるのであれば、事前に相談頂けると対応策を提案出来るかと思います。

リフォームし易さ TEMPIO〇 一般RC〇 木造△ 軽量鉄骨× 重量鉄骨◎ PC×

重量鉄骨は柱をロングスパンで飛ばす事が可能なので、内部の壁の制限なく自由にリフォーム可能なので◎(ただし、ブレースがあると制限大)。PCや軽量鉄骨は、内部に耐力壁が多く必要でリフォームの時に邪魔になるケースが多いので×。木造は耐力壁や柱が邪魔になるが、大工さんが容易に改修出来るので△。TEMPIOは内部に関してはリフォームし易いが、増築する場合は、事前に想定する必要があるので〇。ただし、外壁部分が事前に想定が必要なのは木造や鉄骨造も同じ。


TEMPIOの地盤調査【ボーリング試験】

 

耐震性の高い建物を建設するのに一番重要な事は土地の状況を把握するという事です。建物が丈夫でも、地盤に適切に支持されていないと、地盤の液状化によって建物が傾いたり、柔らかい地盤に建物を載せると建物が揺れやすくなり建物が壊れやすくなります。ですので、まずはどういう地盤なのか適切に判断する所から建築は始まります。

住宅市場において最もポピュラーなスウェーデン式サウンディング試験という、細い棒を地面に突き刺した抵抗で、地盤の強度を推測する方法があります。ですが、この試験方法はあくまで簡易調査に過ぎず、土地の正確な強度を推測する事は出来ません。

一般的に、適切な地盤の調査方法として建築業界に広く流通している調査方法は、ボーリング試験(標準貫入試験)です。この調査方法のポイントは、正確な地盤強度を調査出来ると共に、地盤のサンプルを採取出来る事です。地盤の強度は、土質が解らないと本来計算出来ないので、この土のサンプルを採取するのは、地盤調査の骨格をなす、地盤調査で一番重要な事なのです。

このサンプルを使って、地盤の状況を把握するのは勿論、建物の荷重を地盤に流す上で重要な地層に関しては、土質サンプルを使って、液状化の検査をしたり、地盤に建物の荷重が流れた時の沈下量を測定したりします。

つまり、土のサンプルが無いと正確な情報というのは何一つ解らないのですが、スウェーデン式サウンディング試験というのはそもそもサンプルを採取出来ないので、簡易調査方法だという事です。

一般的に簡易な木造建築の場合、建物の耐震性に関する判断は建築士にゆだねられています。建築士は独自の判断で、簡易なスウェーデン式サウンディング試験を選んでいるのですが、大規模建築にも使われる鉄骨造やRC造の場合、ボーリング調査が推奨されています。

TEMPIOでは、耐震性の高い次世代に残す価値のある建物を建設する為に、ボーリング調査を採用しています。

地盤調査 TEMPIO◎ 一般RC◎ 木造△ 軽量鉄骨△ 重量鉄骨◎ PC△

TEMPIO、一般RC、重量鉄骨はボーリング調査をしているので◎。その他の工法は会社によって判断は違いますが、簡易なスウェーデン式サウンディング試験を採用しているので△。

ボーリング調査


 

TEMPIOの地盤改良工事

ボーリング調査によって判明した支持地盤に建物の荷重をどのように流すか構造計算によって決定します。TEMPIOでは地盤改良は大きく分けて、セメント系固化材を土と混ぜる表層改良、柱状改良、若しくは鋼管杭を採用しています。

支持地盤(硬い地盤)の深さが10m以下の場合柱状改良を採用し、10mより深くなると鋼管杭を採用するケースが多いです。ですが、あくまでも総合的に判断し、ケースバーケースで適切な地盤改良工事を選定いたします。

この地盤改良工事を適切に判断する為にも、適切な地盤調査を行う必要があります。地盤改良工事と地盤調査は非常に密接な関係にあり、どちらが不適切でも耐震性の低い建物になってしまいます。

よく、このあたりは軟弱地盤だから大丈夫ですか?と、尋ねられる事があります。ですが、その多くが、地盤の表層部分の強度しか見られていません。仮に表層部分が軟弱地盤でも、深い所に強固な支持地盤があれば、そこに建物を支持すれば良いだけです。勿論、支持地盤が深くなればなるほど、地盤改良工事に費用が必要になりますが、耐震性の低い建物になる訳ではありません。

当社には多くの地盤改良工事の実績がありますので、コストをにらみながら適切な地盤改良工事を提案いたします。

地盤改良 TEMPIO◎ 一般RC◎ 木造× 軽量鉄骨△ 重量鉄骨◎ PC△

TEMPIO、一般RC、重量鉄骨はボーリング調査に基づき適切な地盤改良をしているので◎。木造は構造設計事務所ではなく保険機関の判断で地盤改良するので×。軽量鉄骨やPCは会社によって判断の仕方が違うので仮に△。

杭工事


 

TEMPIOの基礎工事

TEMPIOの基礎は、適切な構造計算によって作られます。建物の荷重を受け止める基礎は、建物の構造で一番重要な部分と言えます。

TEMPIOの基礎形状は、地盤改良の方法によって決定します。木造住宅で「べた基礎の方が良い」「場合によっては布基礎の方が適切だ」とか言った話がありますが、それは適切な地盤調査をしないで、想像で建物を作っているから発生する話です。

ボーリング調査で、支持地盤の深さと強度、液状化の有無がハッキリすると、地盤改良工事の方法は必然的に選択され、地盤改良工事の方法が選択されると、必然的に基礎形状は決定されます。勿論、判断に迷う敷地もあるのですが、大抵の敷地はおのずと基礎形状や地盤改良方法が決定する事になります。

「適切な調査」と「適切な構造計算」によって、当たり前のように「適切な基礎」を作るのがTEMPIOの基礎工事です。

又、当社では適切な基礎の図面を書くだけではなく、監理者として現場で適切な配筋工事を行っているか確認したり、コンクリートの品質確認を行い、基礎に限らず、構造躯体の検査を行っています。

基礎工事 TEMPIO◎ 一般RC〇 木造× 軽量鉄骨〇 重量鉄骨〇 PC〇

一般RC、軽量鉄骨、重量鉄骨、PCは構造計算によって基礎形状を出しているので〇。木造住宅は、構造計算していないばかりか、現場で現場監督が作り易さや、点検し易さ優先で基礎形状を決めているので×。TEMPIOは適切な構造計算と、適切な現場管理により品質を維持する体制になっているので◎。

杭基礎


 

TEMPIO【価格】相見積(競争見積)により透明性のある価格を実現

 

人生で一番高額な買い物。それは家です。おそらく二番手の車と比べてもかなり高価で、ローンや、長期的に貯蓄してきた現金などによって購入します。自分の人生で働いてきた多くの時間を家と交換して、マイホームを手に入れるのです。

そのような高額商品だからこそ、価格の透明性が大切であると当社は考えています。TEMPIO の場合、プランニングに合意いただいた後に見積もり図面を作成し、複数社に相見積もりをかける事で価格に透明性を出しています。

「信頼できる一社と協力して作り上げる方が良いのでは?」という意見もあります。しかし当社の今までの経験から、相見積もりにした方が透明性のある価格になり、最終的には相見積もりの方が、お客様も納得して購入できるとわかっています。想像してみて欲しいのですが、当社が「ここが良いですよ」とたった一社の見積もりを出したとして、その価格に正当性があると信じられるでしょうか?

当社のお客様の多くは、ユーチューブで私を知って信頼した上で、ご依頼いただいているため、一社のみの見積もりでも問題ないかもしれません。ですが実は私自身にも、出てきた見積もりの正当性を証明する事はできません。価格が安定していれば、過去の事例と照らし合わせて、正当性をある程度証明する事も可能です。しかし、昨今の価格変動は激しいため、見積もり段階の上昇した金額を適正金額として証明する事は難しいのです。

率直にいうと、相見積もりにはかなりの手間がかかるため大変です。「一社のみ指定して、途中で概算見積もりを出し、金額を調整していく」という方法であれば、大幅に作業の短縮になります。しかし当社はお客様のために相見積もりにこだわります。私は自分の家なら、絶対に相見積もりをします。そうであるなら、その相見積もりをお客様に提供するのは当たり前の事であると考えています。

「相見積もりで出てきた業者は、適切な工事をするのか」と心配になるかもしれませんが、経験上、雑な工事をした会社は一社もありません。建設会社(ゼネコン)側も、品質の高い工事をして地域に認められ続けないと経営がうまくいかないと知っているからです。悪い噂が立てば受注が減りかねません。ゼネコンは基本的に地域密着型ですから、ハウスメーカーに比べて「高品質な工事をし続ける事」が経営に直結するのです。TEMPIOは、そうした工事の品質に向き合っているゼネコンとタッグを組んで建設しています。

価格 TEMPIO〇 一般RC× 木造〇 軽量鉄骨△ 重量鉄骨△ PC△

TEMPIO は大手ハウスメーカーの木造住宅程度の価格であるため、低価格化しやすい木造と同じく〇です。入札によって価格の透明性を提供できるという点でも〇。また、壁式RC 造の TEMPIO は、構造に配慮すればラーメン造のRC 造より低価格で提供可能です。PC 造や重量鉄骨造は、木造よりも高価格になりやすいため△。

各社の見積書


TEMPIOの設計料

 

TEMPIOではRC建築に特化する事で、設計料を押さえる工夫を行っています。RC建築に特化すると、特化していない場合に比べて、極端に設計の作業効率があがります。

考えてみてもらいたいのですが、イタリアンも中華も和食も提供するお店があったとします。当然、業務は複雑化し、一品一品のクオリティも下がります。多くの設計事務所の状況は、この複数のジャンル(木造、鉄骨造、RC造)を扱う事で設計に多様性を生み出していますが、一方で生産性が悪く、品質が上がらない状態になっています。

当社ではTEMPIOというブランドで、工法を壁式RC造に絞るだけではなく、作り方も自信をもって提供出来る仕様に限定しています。住宅の仕様を限定する事で、お客様に高品質な住宅をスピーディに提供しています。

一般的な設計事務所は、ブランドや商品がなく、何をどのような考え方で作っているのかハッキリしません。お店に入ってから、お客様の要望に合わせて自由に料理を提供すると言えば、聞こえは良いですが、注文が自由なお店の料理が美味しいはずがありません。飲食街に行って、メニューが無いお店に入りたいですか?

当社では、この解りにくい建築業界の慣習は良くないと考え、ブランドを作り、商品を作り、会社理念を作り、それをあらかじめHPやユーチューブで公開しています。どのようなメニューがあるか分かり易く提供しているのです。さらに、金額(設計料)もHPに掲載していて、料理の値段を提示しています。(大半の設計事務所は金額を提示していません)

当社では、商品を分かり易く提示し、当社の商品を購入したい方に問い合わせして頂いているので、必然的に成約率も高く、注文から提供までの時間も短くなります。この工夫によって、提供コストを下げ、一般的な住宅の設計料である工事費用の(10~20%)に比べて、設計料を低めに設定する事を可能としています(工事費用の10%以下、目安ですが7~8%くらいです)。

勿論、どこよりも安いという訳ではないと思いますが、少なくとも、当社の商品が欲しいと思って頂ける方に最大限のメリットを提供する為に、相見積りによる工事費用の圧縮と共に、設計料の価格を押さえる努力も行っております。


TEMPIOとハウスメーカーの設計を比べてみる。

 

ハウスメーカーに比べて、TEMPIOは設計費用が高いという話があります。ハウスメーカーは、商品化によって、打合せ量を減らし、設計の省力化を実現しています。当社もハウスメーカーの商品化は見習っているのですが、一方で、建築設計事務所だからこそ出来る、自由な設計のメリットも重要視しています。

商品化によって自由が効かないハウスメーカーは、一般的に、傾斜地や、変形地に対応出来ず、又、多用なお客様の要望に合わせて住宅を作る事は出来ません。TEMPIOは商品化によって、基本となる作り方を提示しているのですが、あくまでもTEMPIOは設計事務所なので、ケースバイケースでお客様のニーズに対応し、多用で個性的な住宅作りを行います。

つまり、TEMPIOは設計事務所とハウスメーカーの良い所取りしたブランドなのです。

一方で商品で縛る事で、ハウスメーカーは設計料は圧縮出来ますが、販売経費(営業費、開発費、ショールーム費用、CM費用、経費)は、設計事務所が提供する住宅の比ではありません。又、大手ハウスメーカーは給料が高く、その分は当然、住宅の価格に反映されます。さらに、ハウスメーカー自体は工事はしておらず、下請けの工事会社に工事をさせ、その金額にハウスメーカーの利益を載せて販売しています。施工会社とお客様を直接結びつける当社と比べると、ハウスメーカーの利益分、TEMPIOは安く提供出来る仕組なのです。

さらに、TEMPIOは当社単独で効率的に営業活動を行い、余分なコストをかけずに、相見積もりによって工事費用を圧縮しながら、お客様に住宅を提供しています。

実際に、当社のTEMPIOは当社の設計料を含めて、大手ハウスメーカーの木造住宅程度の価格であり(過去の競合物件の比較による)、鉄筋コンクリート住宅が木造住宅より通常、5割程度高い事を考えると価格の圧縮を実現していると言えます。


TEMPIO 【提案方法】

 

TEMPIO は建築家としての感性を押し売りしません。お客様の要望に耳を傾け、お客様にとって最適なデザインを提案します。お客様の要望に配慮しない場合、住宅は建売で良い事になります。では、なぜ建売はそれほど普及しないのでしょうか。それは一人ひとり、要望、ライフスタイル、家族構成、年齢、職業、年収、好み、地域、経験などが違うからです。この「多様さ」があるにもかかわらず、規格化することは困難です。

だからこそ、お客様の声に耳を傾け、その思いを形にする事が建築家の使命といえます。ただ、何から何まで「お客様任せ」にしても、お客様の思いに沿った高品質な建築は実現できません。

そこで当社ではTEMPIO というブランドを立ち上げました。これにより住宅の方向性を確定させる事によって住宅の品質を高め、工法を限定する事により技術の積み上げをしております。家づくりの方向性が近いお客様の住宅を、一棟一棟作る事で、会社の技術力がアップしていくのです。皆様に「鉄筋コンクリート住宅といえばTEMPIO」と認識して頂く為に、会社やブランドを成長させていっております。

TEMPIO では、お客様の思いを引き出すために、2 パターンのブランを作成する場合が多いです。プランを比較する事により、それぞれのメリット・デメリットを比較する事で「住宅に要求している事」が明確になりやすいからです。

また、初期段階から概算価格を提示し、金額にも配慮しながら進めております。さらに 1/50の模型を制作する事により、住宅を立体的にイメージしつつ、これからの暮らし方について考えていただきやすいように工夫しています。

BIM という 3DCAD による図面制作を行っております。アプリによって、わかりやすく立体的な図面提案をすることができます。これによりお客様からご意見を頂戴しやすくなりますし、そのご意見を踏まえて「実際に住む人」にとって優れた住宅プランを作ることができます。これらがTEMPIO の提案方法の強みです。


TEMPIO 【監理】監理業務が安心感を作る

 

当社では、設計者が建物の監理を行います。これはハウスメーカーと大きく違う点です。ハウスメーカーの場合、基本的に営業の方が主体となって打ち合わせします。家づくりのへの思いを営業の方に伝えて、そこからハウスメーカーの設計士が図面を作成し、現場では打合せをせずに、図面通りに家を作ります。このハウスメーカーの打合せ回数の少ない作り方では、家づくりに思いの強い方には全く対応出来ません。

当社の場合、現場でもう一度細部に関する打ち合わせをします。駆け足で進みやすい見積もり段階では考えが及ばなかった事を中心に、改めて打ち合わせをいたします(細部のプラン、材料、電気設備、キッチンなど)。もう一度、現場で考え直す事で納得できる家づくりに繋がります。お施主様の思いを家づくりに深く反映させる事も、重要な監理業務といえます。

また、監理者は、「図面の通りに施工されているか、現場で確認する作業」と、「図面打ち合わせだけではわからない、敷地と建物の高さ関係」などの確認・対応・現場調整もしています。図面だけで、一般のお客様に完全にご理解いただくのは不可能です。そのため現場で途中経過を確認し、図面段階では気付かない事に対してもできる限り対応し、お施主様が満足できる家になるように努めております。

家づくりは、唯一無二の敷地に、唯一無二の建物を建てる、とても難易度が高い仕事です。ですが、ハウスメーカーが、設計と現場をトータルで取り仕切るリーダーを用意する事はありません。しかし家づくりのトラブルの多くは、このリーダー不在の状況が作りだしています。そのため当社は、設計者がそのまま監理者(リーダー)となります。そして建物の品質をチェックしつつ、お施主様の思いを汲み取り、建物に反映させる作業もしているため、満足度の高い住宅を提供する事ができます。

現場で全ての内容を再度見直して建設するやり方と、現場は図面通りただ作るやり方。どちらが、満足できる家づくりの方法かは歴然としています。

現場の各工程を見ると、思いのこもった家になります


TEMPIOのデメリット

 

家づくりにおいてメリットが多いTEMPIOですが、当然デメリットもあります。メリットがあればデメリットもあるのが世の中の全てのモノに言えます。包み隠さず、TEMPIOのデメリットを紹介します。

デメリット1:工期が長い

TEMPIOは相見積もり制度を採用しているので、見積もり図面を作成したり、複数社の建設会社と打合せして見積もりを提出するので時間が必要です。さらに、確認申請(建物の法的検査)や実際の工事も木造より時間が必要で、同規模の木造の物件と比較すると、3カ月程度全体工期が長くなります。
*ハウスメーカーと違い、契約してから着工まで長期間お待たせする事はありません。

デメリット2:価格が高い

TEMPIOは構造計画を工夫し、価格を押さえるノウハウを持っています。さらに、相見積もりにより価格を押さえる工夫を行っていますが、構造体の価格が木造と比べ割高になる事から、総額は一般的な木造メーカーに比べると高くなります。RC住宅を販売している他社様に比べると、相見積もりを採用+当社のノウハウで、価格を押さえれていると思います。
*大手ハウスメーカーの木造と比べると、ほぼ同価格帯で建設出来ています。

デメリット3:建物が重い

建物が重い事は、耐震性、防風性、防音性に対しては有利に働くのですが、単純に建物荷重が増える分、地盤改良工事が割高になります。又、建物の荷重が軽く、建築士の判断で地盤改良を省略出来る木造の場合、地盤改良がいらないと判断された敷地でも、建物荷重の重いTEMPIOの場合し地盤改良が必要な場合があります。

デメリット4:長期建物保証が無い

大手ハウスメーカーの場合、10年の品確法による建物保証が終わるタイミングで、ハウスメーカーが推奨する工事を行えば建物の保証を延長出来る制度があります。ですが、これは耐久性の低い工法を選択している事に対する、ハウスメーカーのクレーム対策で、当社では漏水しにくい耐久性の高い屋根仕様にし、構造体もシロアリの保証が必要無いコンクリート造を採用しているので、そもそも保証の延長の必要ありません。屋根防水は一般的にリフォーム工事を行えば、リフォーム業者が漏水保証を出すので、TEMPIOとしては建物保証を延長する必要が無いと考えております。

 

デメリット5:固定資産税が高い

RC住宅の固定資産税は木造住宅や鉄骨住宅に比べて割高です。どの程度割高になるかは、各市町村の固定資産税課に聞くと教えて貰えるケースが多いです。参考までに、国税庁の把握している工事費用は、全国平均で木造17.3万/㎡、鉄骨造25.6万/㎡、RC造26.5万/㎡となり、RC造の場合は、木造の1.53倍、鉄骨造の1.03倍の工事費用になると国が判断している事になり、これによって固定資産税(評価額)が似たような比率で上がる事になります(実際にはケースバイケースで調査によって固定資産税が決まります)。

火災保険はRC住宅の方が割安になるケースが多いですが、相殺出来る程ではなく、RC住宅は木造住宅に比べて税金を多く支払う事になります。

デメリット6:固定資産税が下がりにくい

固定資産税とは、実際の所有している資産価値に対して掛かってくる税金です。つまり、木造であればシロアリや腐朽菌によって建物が傷みやすいので耐用年数が22年と判断されています。軽量鉄骨造で19(27)年、重量鉄骨造で34年、コンクリートブロック造で38年、RC造で47年となります。RC造は木造に比べて、倍以上、耐久性が高く、資産価値が維持するので、同じ理由で、倍以上長く固定資産税を払う必要があります。

この話は、アパート経営にとってはメリットです。少額の資産の低下に対して同額以上の収益を得る事が可能ですので、RCアパートは、木造アパートに比べて非常にコストパフォーマンスの高い、アパートだと言えます。住宅も、途中で売却したり、次世代に引き継ぐ事を考えれば、固定資産税が下がりにくいというのはむしろメリットなのですが、初期段階で支払う固定資産税が下がりにくいのは、目先の事だけを考えるとデメリットに感じてしまい勝ちです。

デメリット7:コンセントやエアコンが追加で設置しずらい。

シロアリや腐朽菌のメンテナンスが必要な木造住宅の場合、床下や屋根裏にメンテナンスの為に入れるようにしてあるケースが多く、そのスペースを使って、配線を後から追加する事が可能です。RC住宅も、点検口を途中に設置すれば増設可能ですが、比べると配線の追加に手間が係ります。エアコンの増設もRC住宅の場合、出来ない訳ではないのですが、木造住宅のように簡単に外壁に穴が空くわけではないので、手間がかかり設置費用が割高になります。
*後からエアコンを設置する場合、コンクリートのコア抜きが必要です。壁部分であれば設置可能です。


どのような住宅が自分に適しているか、もう一度考えてみよう

 

どのような住宅がご自身やご家族に合っているか考える事は、非常に重要です。ふらっと住宅展示場に行き、営業の誘導のままに決めてしまっては、満足できる家にはなりません。当社のお客様の多くは、ネット上で色々な情報を閲覧し、自分の家をどう作るべきか考え尽くしてから相談に来られます。

もちろん、家づくりのアプローチの方法に関する絶対的な正解はありません。ですが家づくりで後悔している方の多くは、自分であまり調べずに業者に任せてしまった事自体を後悔しています。ですから、まずは、ご自身で色々調べてみましょう。そこから家づくりが始まります。

当社は、鉄筋コンクリート住宅に関するたくさんの情報をネット上に公開しております。鉄筋コンクリート住宅についての情報は、書籍などには、ほぼありません。「鉄筋コンクリート住宅に住むことを検討しているものの、実態は知らない」という方は多いです。そのような方々に、当社がユーチューブやHP で提供している情報を活かしていただけると幸いです。当社は、情報を提供する事で、お客様ご自身に「鉄筋コンクリート住宅を選んで、後悔しないか」を考えていただけるように努めています。

その上で、鉄筋コンクリート住宅が合っていると判断された方は、当社にお気軽にご相談ください。ZOOM での打ち合わせも、実際にお会いしての打ち合わせも可能です。そしてあなた様の依頼先として、当社がふさわしいかについて、お答えします。

当社は鉄筋コンクリート住宅専門店ですから、お客様の要望を実現可能か、費用的に問題がないか、本当に鉄筋コンクリート住宅が適切なのかを、高精度で判断できます。打ち合わせにより、鉄筋コンクリート住宅 TEMPIO が適切であるという最終判断になりましたら、当社の積み上げたノウハウを駆使し、最大限ご満足いただける住宅づくりを提供いたします。

考えて作らない家に正解はありません。まずは一度、自分なりに考えてみる事が大切です。


株式会社RC design studioとは

 

株式会社 RC design studio は 2016 年 7 月に設立されました。前身の会社であるstudio そら建築設計事務所の設立は 2005 年 9 月。studio そらの時代を含めると、今年で 18 年目となります。そして 2011 年 10 月に自邸+自社の事務所併用住宅を建設した事が、会社の転機となりました。

私は自邸を建設するにあたって、どのような家が自分に適しているのか考え抜く日々を過ごしました。私は建物見学が趣味なのですが、今まで撮影してきた建物の写真を見直しましたし、好きだったり共感できたりする建物を再度見学しました。そして行きついた答えが

「やっぱり、鉄筋コンクリートで自邸を建ててみたい」 でした。

私にとって、鉄筋コンクリートの構造体はデザイン的に魅力がありました。木造や鉄骨造では、パネルを貼って空間を作る事になります。それとは違って、鉄筋コンクリート造の場合は、コンクリートの塊そのものが構造体であり、空間を仕切る壁や屋根となります。コンクリートの存在感は圧倒的であり、「この工法で建てるしかない!」と魅了されました。

方針が決まってから、数少ない鉄筋コンクリート住宅の書籍、勤めていたときの鉄筋コンクリート集合住宅に関する経験、建材メーカーが出している鉄筋コンクリート建築の情報などを組み合わせて、自分なりに次世代型コンクリート住宅の答えを出しました。そして記念すべき、「会社として初めての鉄筋コンクリート住宅」を自邸として建設できたのです。

実際に住んでみると、それまで気付かなかった、鉄筋コンクリート住宅の本質が見えてきました。遮音性や耐震性が高い事による安心感、強風でも揺れない、シロアリが怖くない、意外と暖かい、冷房が効く、カビない。などなど、鉄筋コンクリート造の性能的な魅力を日常的に感じられるようになりました。

私は「デザイン重視」や「他の家との差別化」という観点で鉄筋コンクリート住宅を選んだのですが、いざ住んでみるとその性能の高さから、さらに鉄筋コンクリート住宅に惚れ込みました。

こうして鉄筋コンクリート住宅の信者になった私が、「この住宅を本当に求めている人に届けたい」という思いで始めたのが、鉄筋コンクリート住宅専門店 株式会社 RC design studio です。建築設計事務所として運営する事によりフットワークを軽くし、日本全国の建設に対応できるようにしています。

自邸+事務所


自己紹介

 

はじめまして、株式会社 RC design studio 代表取締役の澤田友典です。1977 年 11 月 11 日生まれです。千葉工業大学を卒業後、ろくに就職活動をしていなかったため就職先がなく、選択肢もないまま富山の実家に戻り、なんとかハローワークで募集していた設計事務所に就職。その設計事務所で 5 年間修行した後に、「studio そら」という設計事務所で独立しました。

小さな頃からモノを作る事や、絵を書く事が好きでした。書道も中学 3 年生まで 8年間続けるなど、子どもの時から自分で考えたものが形になる事が好きでした。高校生の時に実家を建て替えたのですが、その時は実家の真向かいのアパートで暮らしていたため、毎日のように実家が徐々にできていく様子を見ていました。家ができていく瞬間ってすごくワクワクするなと、日々興奮していたのを覚えています。

その時の経験が大きく影響して、学生時代に「将来は建築家になりたい」と思うようになりました。ですが、どうやったら建築家になれるか解らず、ぼんやりした目標に過ぎませんでした。

ですが大学 2 年生の時に転機が訪れます。それはフランスとスペインで、コルビュジェとガウディーの建築を見学した事です。初めて見たコルビュジェの建物は、粗野なコンクリートの壁の隙間から光が差し込む、日時計のような建築でした。時間の変化を直射日光によって感じられる、つまり一日の時間の流れを感じることができる構成になっていたのです。シンプルなコンクリートの壁が、建物のコンセプトを明確に表現しながらも、周辺の環境に溶け込んでいる素晴らしい建築。これに感銘を受けて、「こんな建築を作ってみたい」と強く思い、とにかく建築家になる事を決めました。相変わらずどうすれば建築家になれるのかはわかっていませんでしたが。

建築家になると決めた私は、とにかく色々な建築を見て回りました。日本や海外の至る所に建築を見に行きました。日本各地、スペイン、フランス、イタリア、トルコ、インド、タイ、バリ島、香港、韓国、グアム、メキシコ、ニューヨークなど、異文化体験をしつつ、多くの建築に触れてきました。色々なものに触れ、自分の中に多様性を作り出し、建築について広い視野で考えられるようになったと思います。

「経験」が建築を作るのは間違いありません。色々なものに触れた経験、多くのお客様と関わった経験、自分の家を建設した経験、自分の家に住んでいる経験、家族と家で暮らしている経験、そうした多くの経験を糧としながら、少しでも良いものを作るために、これからも精進してまいります。


鉄筋コンクリート住宅専門店

 

株式会社 RC design studio は鉄筋コンクリート住宅専門店です。木造や鉄骨造ができないわけではありません。ですが、会社の方針として鉄筋コンクリート造の建築しかデザインしないと決めています。では、なぜ専門店化する必要があるのでしょうか。それは、高品質な鉄筋コンクリート住宅を提供するためです。

建築の仕事は複雑で奥が深いです。調べても調べても、次から次に知らない事が出てきます。こうした状況の中で高品質な商品を提供するためには、専門店化が必須であると考えています。まず私自身が鉄筋コンクリート住宅に住んでいるため、鉄筋コンクリート住宅の特性を熟知しています。鉄筋コンクリート住宅は、コンクリートの特性を活かせば快適で住みやすくなります。しかしコンクリートの特性を活かさないと、むしろ住みにくくなります。コンクリート住宅を設計するためには、コンクリート住宅を自分で体験する必要があるのです。

ラーメンを食べた事のない人は、美味しいラーメンを作る事ができません。ですが、(ラーメンを食べた事のある人が)ラーメンを何回も作れば、短時間で美味しくラーメンを作る事ができるようになります。専門化する事により、品質を高める事ができるのです。

それに、木造も鉄骨造も鉄筋コンクリート造も手掛けるのは、中華もイタリアンもフレンチも作るようなものです。これでは美味しい食事を提供しにくくなります。また、飲食であれば調理して食べる事ができるものの、住宅を簡単に食べる事はできません。「食べて、住宅の味を最後まで確認する」には、自分の設計した家に住むしかありません。自分の設計した家に住んでいない人は、自分の作った料理を食べていない料理人と同じです。これでは自信をもって食事を提供することができません。私も、高品質な木造の住宅を提供する自信はありません。

自分で食べてみて美味しかったから提供する。食べてみたから、どのような人が好む味かわかる。どのような人が好むかわかるから、多くの方に食べてもらえて、その人達の要望や味の感想を聞く事ができる。すると味の改良もできる。専門店化をすればこうした好循環が生まれるのです。


自邸を建設して感じる事

 

私の建築家人生の最大の分岐点は、間違いなく自邸の建設です。自邸を建設して、自分の設計した家に住むことには、非常に多くの学びがありました。「自邸を設計した事のある人にしか、家は設計できない」といっても過言ではないくらいに、たくさんの経験を得ました。子育てをした事がない人に子育ての相談をする人はまずいません。それと同じ理屈で、RC 住宅を設計して住んだ事がない人に、RC 住宅の相談をするのは無謀です。そう断言できるほどに、RC 住宅には「住んでみないとわからないメリットやデメリット」があるのです。メリットを最大化させ、デメリットをなくす事ができるのは、自分が設計したRC 住宅に住んだ事がある建築家だけです。

私が壁式 RC 住宅に住んだ感想は、「安心して暮らせる」です。この安心して暮らせるという感覚は、壁式RC 造の多くの特徴がもたらします。建物の前を大きなトラックが通っても、ほとんど建物は揺れません。強風が吹いても建物は、ほとんど揺れません。落雷が轟いていてもそれほど怖くありません。こうした事の積み上げにより、日常的に建物の丈夫さを感じているからこそ、災害に対する安心感を得られるのです。加えて、壁式RC 造の驚異的な耐震実績。これだけの要素がそろって初めて、本当の意味で安心できるのです。

さらに、隣地の家が火事になったらどうしよう、洪水になったらどうしよう、白蟻に食べられたらどうしよう、竜巻が発生したらどうしよう、ミサイルが飛んできたらどうしようなど。それほど強く思うわけではないものの、私たちは、心のどこかにこのような不安を抱えながら生きています。ですがそうした不安も、「壁式RC 造に住んでいる」という事実により和らげる事ができています。

木造住宅や鉄骨住宅に住んでいたら、間違いなくこれほどの安心感はありませんでした。強風やトラックの交通で家が揺れ、地震、白蟻、火災、洪水、落雷を恐れ、そうした不安を心の奥に押し込めながら、恐怖を忘れたふりをして生きていたと思います。出張の時に鉄骨造のホテルに泊まるのですが、「早く家に帰りたい」とほんのわずかですが思います。ホテルよりも自分の家の方が災害に強いと信じているからです。

もちろん木造住宅や鉄骨住宅を信じることができるのであれば、心の安心は手に入ると思います。しかし木造や鉄骨造は基本的に揺れやすいです。強風で揺れる自宅を信じる事は難しいのではないでしょうか。壁式RC 住宅に住んでいる私は、自信を持って、安心できる家を求めている方には壁式RC 住宅をおすすめします。


RC  design  studio 企業理念

 

高品質な鉄筋コンクリート建築の普及

 

安心感ある暮らしの創造

 

環境に配慮したデザインの追及

 


高品質な鉄筋コンクリート住宅の普及

 

高品質な鉄筋コンクリート住宅の普及。これがRC design studio の中心にある理念です。当社の建築仕様の全ては、この言葉に合っているか判断した上で構成されています。そして、当社の考える「高品質」とは、一つ一つの建築の要素(例えばコンクリートの強度)において適切な設定である事はもちろん、色々な要素がバランスよく組み合わさっていて、トータルでお客様のニーズに合う、お客様にご満足いただける品質の事です。

建築設計事務所業界では、なぜか建築家の価値観が優先される場合も多いです。ある意味、建築家のブランドが確立されているのでしょう。ですが当社は、あくまで「世の中にどのような鉄筋コンクリート住宅が普及すべきか」に重点を置いています。世界有数の地震大国であり、台風の通り道であり、湿潤であるために白蟻も多い日本においては、どのような鉄筋コンクリート住宅が適切なのか。当社のブランド TEMPIO では、この視点に立って、コンクリート住宅のデメリットを可能な限り緩和し、コンクリートのメリットを最大化させています。

ここで疑問が浮かんだのではないでしょうか。「なぜこれほど優れた鉄筋コンクリート住宅が、災害大国日本で普及していないのか」。鉄筋コンクリート住宅は、日本で普及すべきです。ですが大きく二つの理由で普及していません。一つは木造住宅に比べて価格が高い事。もう一つは鉄筋コンクリート住宅を提供できる設計者が少ない事です。

価格が高くなる理由としては、主に「構造体の価格が木造に比べて高い」「建物の荷重が木造に比べて重いため、地盤改良費が木造に比べて高い」「木造と違って現場監督の業務が多いため、現場監督が常駐になる」「木造に比べて工期が1~2カ月長く、その分現場経費が余分に必要である」などがあります。近年の材木の価格上昇により、建物の価格差は小さくなりましたが、それでも鉄筋コンクリート造の方が建設価格が高い現状があります。

一方で、鉄筋コンクリート建築に対応できる技術者が少ないわけではありません。世の中のマンションの大半は鉄筋コンクリート造ですし、箱モノ(ビルやマンション)を作ることのできる技術者はいます。しかし住宅の事をわかっている鉄筋コンクリート造をデザイン出来る設計者が少ないのです。

当社はこの二つの課題に取り組み、社会に高品質な鉄筋コンクリート住宅を提供すべく活動しています。また、鉄筋コンクリート住宅を普及させるには情報を提供する必要があるため、ユーチューブにて、鉄筋コンクリート住宅の情報を広く提供しております。これからも、鉄筋コンクリート住宅が普及する未来に向けて活動してまいります。


安心感ある暮らしの創造

 

家の本質は命を守る事です。これは人類が家づくりを始めた当初から変わらない真理です。どう猛な野生生物から身を守る、雨で体温が奪われる事を防ぐ、寒さで凍死する事を防ぐ。これらのための巣を確保するべく、家づくりが行われてきました。時代は進み、住宅の作り方も進化しましたが、家の中にいながら命を落とすリスクはゼロになっていません。災害のせいです。いまだに人類は、自然の脅威と向き合いながら家づくりをしています。

そうした自然の脅威に対して安心して暮らせる家を作る。これがRC design studio の企業理念であり、当社のブランドであるTEMPIO のコンセプトでもあります。世の中には様々な脅威と向き合って暮らしている方がいます。

首都直下地震や、南海トラフ地震のエリア。
周囲が解放されていて、強風が建物に吹き付ける敷地。
周囲に古い家屋が多く、火災の被害が懸念されるエリア。
電車通り沿いや大通り沿いの、騒音や振動が激しいエリア。
土砂災害が懸念される傾斜地。
津波が想定される海に近い敷地。河川の氾濫が想定されるエリア。
強い地震が想定される活断層に近い敷地。

など、災害被害が大きくなるエリアであるほど、壁式鉄筋コンクリート造の価値が高まります。もちろん災害大国日本において安心して住める地域はありませんが、それでも災害リスクが高いエリアにお住まいの方にこそ、壁式鉄筋コンクリート造のTEMPIO をオススメします。日々の災害に対する不安を和らげ、安心して暮らせる、信頼できる家を提供いたします。


 

環境に配慮したデザインの追及

 

日本の木造家屋の寿命は30年ほどであり、ヨーロッパの「100年ほど」に比べると極めて短いです。まず、木造が大半である日本家屋と、組積造やコンクリート造も比較的多いヨーロッパ家屋との工法的な差があります。また、日本は多湿であり、白蟻が多く、地震や台風も多いです。つまり気候的にも、家の寿命が短くなりやすいのです。

木造では耐久性が維持できなくても「石やレンガを使った組積造であれば、白蟻や腐朽菌に食べられる事もなく、家の耐久性が落ちにくいのでは?」と感じるかもしれません。確かに、組積造の家は耐久性は高いのです。ですが、日本では、組積造の建物が地震で倒壊した歴史があります。そして、時代と共に鉄筋コンクリート造の建物に切り替わっていきました。耐久性の高さと地震に対する強さ。この二つを両立できる工法は鉄筋コンクリート造しかありません。

また、家の長寿命化を難しくさせている、時代的な要因もあります。それは高気密・高断熱化です。長寿命である法隆寺は、木造建築の長寿命化を実現するために、木材を露出させて湿気を抜き、湿度を好む白蟻を寄せ付けないようにしています。また、「木材を露出させたことで白蟻の被害に遭った部分」を取り替えるメンテナンスも必須です。しかし、現代の木造住宅は、高気密・高断熱化により、湿気が木材に留まりやすくなっていますし、柱が壁の内部にありますからメンテナンスもできません。これでは、木造住宅の寿命が短くなるばかりです。

そのような中、高気密・高断熱化を実現しつつ家の耐久性を維持できる工法があります。それが、壁式 RC 造です。湿気や白蟻は、コンクリートの耐久性を下げません。もちろん、湿気によってカビが生えないように、断熱材をコンクリートと隙間なく施工する必要はあります。ですが壁式RC 造であるTEMPIO は、多湿によって耐久性を維持しにくい日本において唯一、高気密・高断熱を実現しながら耐久性を維持できる工法なのです。

RC design studio は、「高気密・高断熱でありながら耐久性の高い、3世代以上暮らせる 100年住宅」を実現する事で、環境に配慮したデザインを追及しております。


 

コンクリートは何で出来ているか

 

コンクリートは水と石とセメントでできています。つまり100%天然の成分で構成されているのです。水と混ざることにより固まる性質の事を「水硬性(すいこうせい)」といいます。コンクリートはセメントの水硬性によって固まります。接着剤によって石とセメントがくっつくわけではありません。

ではセメントは何でできているのでしょうか。最も一般的なポルトランドセメントは、「石灰石や粘土を焼いたもの」に、石膏を加えて、粉末状にしたものです。

そして石灰石とは、天然の石灰岩を鉱物として産出する炭酸カルシウムの事です。石灰石は海中で二酸化炭素と結合した古代生物の遺骸やサンゴの堆積物によって構成されています。

石膏は、硫酸カルシウムを主成分とした鉱物です。つまり、コンクリートは色々な石を混ぜて固めた人工の石なのです。しかもセメントの水硬性によって固まっているため、接着材のように剥がれる事がありません。

コンクリートは、型枠に流し込む事で、現場で好きな形にすることができます。人工の石ならではの耐久性と、自由な形を作る事ができるという特性によって、コンクリート造は作られているのです。

TEMPIO は水セメント比を小さく設定し(配合によって変わりますが、40%後半です)、水分の放出の少ない、ひび割れしにくいコンクリート配合を採用しています。

石灰石の採掘場。石灰石は日本各地で採掘されています。


日本最古の鉄筋コンクリート建築について

 

日本最古の全鉄筋コンクリート建築(部分的ではなく、全てがコンクリート造になっている建築)は、旧横浜三井物産ビル(1911 年竣工)です。 1923 年の関東大震災によって、横浜は一面瓦礫の山と化しましたが、この建物は震災を乗り越えました。1945 年の横浜大空襲によって全ての木造建築が燃え尽きた時でも、この建築は生き残りました。そして今もなお横浜で、KN 日本大通ビル(事務所ビル)として、普通に使われています。少しレトロなビルといったところです。

この建物は「鉄筋コンクリート建築こそが、次の歴史に残る建物である」と教えてくれています。巨大地震と一面の大火災によって二度も、横浜の大半の建築が消失しました。ですが、地震と火災の両方に強い鉄筋コンクリート造だけは、次の時代まで生き残る事ができるのです。

この建物の設計者である遠藤於菟は、 1891 年の巨大直下型地震である濃尾(のうび)大地震の時、現地調査員として現東京大学から派遣されました。その時、彼は、「近代的西洋建築である煉瓦造りの尾張紡績工場の屋根が床まで落ちて、壁もほぼ崩れ落ちている」という光景を目にしました。「組積造の耐震性の低さ」と、「地震による火災で消失した、木造建築 14 万 2177 戸の耐火性の低さ」を目撃した彼は、地震と火災の両方に耐え得る工法として、鉄筋コンクリート造の研究に没頭する事になりました。

時代は木造住宅一色でした。木造の耐火性の低さは指摘されていたものの、その解決策として普及したのはレンガの組積造でした。しかしレンガの組積造は地震のたびに倒壊していきました。そのような時代背景の中、遠藤於菟によって鉄筋コンクリート建築が実現した事は、日本の建築業界の分岐点といえます。戦争や地震を乗り越えてきた旧横浜物産ビルが、「後世に残すべき建物の構造としてふさわしいのは鉄筋コンクリート造である」と教えてくれています。

旧横浜三井物産ビル(1911 年竣工)


 

 

 

TEMPIO PIETRA(ピエタラ) 石の神殿(内断熱)

PIETRA はイタリア語で「石」を意味します。人工の石であるコンクリートの魅力をデザイン的にも最大限に引き出す建築。それがPIETRA です。内断熱を採用する事で、外観をコンクリート打ちっ放しにして、コンクリート建築ならではの存在感があるデザインを実現します。


TEMPIO PIETRA(ピエタラ)の仕様

 

コンクリート:200年コンクリート
共用限界期間200年のコンクリート。設計基準強度30N+温度補正

耐震性:壁式鉄筋コンクリート造

陸屋根:アスファルト防水+外断熱:押出発砲ポリスチレンt50+押さえコンクリート
内断熱:高性能独立気泡型ウレタン吹付t50
最も耐久性の高いアスファルト防水+外断熱によって温度上昇を防ぎつつ、押さえコンクリートで防水層を保護。建築業界で最も信頼されている防水方法です

勾配屋根:ガルバリウム鋼板カラー塗装 縦ハゼ葺+アスファルトルーフィング
外断熱: ネオマフォームt30 内断熱:高性能独立気泡型ウレタン吹付t50
屋根の施工方法として最も耐久性が高く、漏水しにくい、縦ハゼ葺きを採用

内断熱:高性能独立気泡型ウレタン吹付t50 UA値0.46程度( HEAT20 G2 )
もともと保温性の高い鉄筋コンクリート造としては異例の断熱性能

気密:現場打コンクリートによる隙間0の構造体
現場でコンクリートを流し込んで固めるため、当然隙間はありません

蓄熱:コンクリート蓄熱体
室内の温度ムラをなくして、輻射熱によって快適空間を実現。木造や鉄骨造では真似できません

外壁:コンクリート打ちっ放し+ランデックス塗装
コンクリート打ちっ放しの美観を維持するためには塗装が必須です

窓:アルミ樹脂複合窓(部分的に内窓を採用)
耐久性を重視した建物であるため、窓の耐久性も重要です。外部アルミによって耐久性を確保

空調:個別空調or 全館空調
気密性の高い住宅であるため、どのような空調も思いのまま


構造計画

 

TEMPIO は一般的な壁式 RC 造と比べて、住宅に合わせた構造計画としています。壁式RC 造は、コンクリートの壁を耐力壁として利用する事で、柱と梁で構成されているラーメン構造よりもしっかりと、地震力を面で受け止める事ができます。ただ、箱状に構成されたコンクリートによって高耐震の建築を作り出す事ができるものの、住宅に壁式RC 造を採用する場合、プランと構造の整合性を取る事が難しくなります。

ラーメン構造であれば、柱を適切なスパンで配置するだけですから、誰が構造計画をしてもそれほど差は生まれません。しかし壁式RC 造の場合は、構造への理解力が、そのまま建築の完成度に繋がります。壁式RC 造の構造計画が不適切だと、コストアップして、RC ラーメン構造よりも割高な住宅になります。

とはいえ構造計画のポイントは単純です。それは「コンクリートの耐力壁を構造的に必要な位置にのみ配置する事」です。構造的に必要のないコンクリートの壁は邪魔な重量物でしかない上に、コストアップに繋がります。もちろんデザイン的に必要であればコンクリートの壁を設ける事になりますが、可能な限り合理的な構造計画を行い、その構造計画と住宅のプランニングを合わせるのが、価格の面でも耐震の面でも重要と言えます。

ただ、適切な構造計画を実行するには経験とセンスが必要です。当社では、過去の実例を基に、構造についてどのように考えると最適なのかに関して常に研鑽しています。当社のレベルにまでたどり着けるのは、壁式RC 造を専門とする意識の高いコンクリート技術集団だけであり、ケースバイケースで工法を選択しているレベルでは到底たどり着けないと自負しています。

さらにTEMPIO では、場合によっては許容応力計算(ルート 1)ではなく、保有水平耐力計算(ルート 3)を採用する事により、一般的な壁式RC 造では実現不可能な大空間を実現する事もできます。

TEMPIOの構造計画では、耐震性、合理性、コスト、技術、ノウハウ、これらをバランス良く提供しています。 又、当社の協力会社である構造設計事務所は全て、全国から選りすぐった鉄筋コンクリート建築を得意としている会社です。当社の考えた構造計画をベースに、構造的にコストを押さえながら、耐震性の高い構造設計を行って頂いております。


屋上防水(バルコニーが作る生活の色どり)

 

TEMPIO は、屋根の防水の耐久性をとても重視しています。特に陸屋根(水平屋根)の場合、大雨の時に水が屋根に溜まるため、傾斜屋根と比べて防水が重要になります。

一般的な建物の場合はウレタン防水が採用されやすく、防水に配慮しているメーカーでもシート防水が選ばれるケースが大半です。コストの問題があるため、高単価なアスファルト防水は採用されにくいです。防水屋は口を揃えて「アスファルト防水が一番」と言うのですが、実際に採用されやすいのはコストを抑えられるウレタン防水やシート防水なのです。

しかしTEMPIO は、屋根防水の耐久性を重んじてアスファルト防水を採用しています。さらに、防水層の外側に断熱材を施工する事で、「熱による防水層の伸縮」を緩和させて、耐久性を上げています。また、押さえコンクリートを施すため、大部分の水は防水層に到達する前に排出されます。これらにより漏水のリスクを最小限にしました。シート防水の耐用年数は 10 年ですが「アスファルト防水+外断熱+土間押さえ」は実に35 年です。(施工方法によっては耐用年数 90 年となります)

土間コンクリートは防水の耐久性を上げてくれますし、屋上の使い勝手も大幅に高めます。通常、防水層の上を移動する場合は、防水層を傷つけないようにそっと歩く必要があります。しかし土間コンクリートが施工されていれば、防水層の事を全く気にせず、屋上で遊び回る事ができます。屋上で子供とキャンプをしたり、家族でバーベキューをしたり、水遊びをしたり、シャボン玉をしたり、星や月を観察したり、ハンモックで寝転んだりと、使い方の選択肢は無限にあります。

私の場合、最初は子供とシャボン玉をしたり、月を見たりするくらいだったのですが、子供が小学生になってからは、キャンプやバーベキューをしたり、家族で星を見たりするなど、屋上を使う頻度がさらに上がりました。子供に屋上あって良かった?って聞いたら、「メッチャ良かった」と言ってくれました。屋上があって本当に良かったです。


勾配屋根(RC 屋根スラブだからこそ実現できる漏水しない屋根)

 

「鉄筋コンクリート造の屋根の選択肢は、陸屋根(フラット屋根)しかない」と思っている方が少なくありません。確かに鉄筋コンクリート造は、ビルやマンションで多く採用されているため、陸屋根が多いです。ですが、実は勾配屋根にするケースも少なくありません。

TEMPIO では、勾配屋根に、「ガルバリウム鋼板に、樹脂塗装が施されているもの」を使用しています。ガルバリウム鋼板は、「アルミニウムと亜鉛の混合物を使って、鋼板をメッキ処理したもの」であり、耐久性に優れています。さらに樹脂塗装処理のおかげで、スレート瓦よりも著しく耐久性が高くなっています。

さらに、TEMPIO の屋根形状には縦ハゼ葺きを採用しています。縦ハゼ葺きは、全ての屋根葺工法の中で最も漏水しにくい工法です。なぜなら縦ハゼ葺きは、水勾配に対して板金のジョイント部分が立ち上がっているためです。このおかげで板金のジョイント部分から漏水するリスクが極めて低くなっています。TEMPIOは信頼できる材料を使い、信頼できる形状で屋根を作っております。

そして万が一、最終的に漏水するとしても、(木造や鉄骨造とは違って)コンクリートスラブがあるため、すぐに漏水するわけではありません。 TEMPIO は、仮に屋根施工・防水をしないとしても、基本的に漏水しないコンクリートスラブで囲まれています。その上で、防水や屋根の施工をしていますから、いわば二重防水構造なのです。そのため漏水に対する安心感がとても強い仕様となっています。

また、もし仮に漏水してもコンクリートは当然腐りません。木造であれば、漏水すると木材が腐りますし、鉄骨造であれば鉄が錆びます。しかしコンクリート造は漏水があっても、材料が水で傷まないので、構造体の耐久性に影響ありません。

緩い勾配屋根を採用する事で屋根形状ならがスタイリッシュな建物となる


太陽光パネル(停電時の安心材料)

 

太陽光パネルがあれば、震災や台風などで電気の供給が停止した時に、最低限の電気を確保できますから安心です。太陽光パネルだけでは昼間しか使えないものの、蓄電池があれば夜間も使用できますし、一般コンセントからも受電可能です(太陽光パネルのみの場合は、パワーコンディショナーに付属しているコンセントからのみ使用できます)。災害時の停電を考慮して家庭で使用するのであれば、太陽光パネルと蓄電池を付けると便利です。

ただし、太陽光パネルの設置方法が悪いと漏水のリスクを高め、建物の寿命を短くしてしまいます。当社でオススメしているのは、「縦ハゼ葺きの屋根」と「キャッチ工法(屋根にビスを貫通せずに固定する)」の組み合わせです。一般的なスレート屋根や瓦屋根に太陽光パネルを設置してある場合、固定金具が屋根を貫通し、シールで防水するだけになってしまいます。木部に対してシール処理をするのは一般的にタブーであるにもかかわらず、スレート屋根や瓦屋根に太陽光パネルを取り付ける場合、漏水リスクの高い屋根部でそのタブーを実行する事になります。当社では、この漏水リスクの高い屋根貫通処理を禁止しており、漏水リスクの低い「縦ハゼ葺きの屋根」に「キャッチ工法」で太陽光パネルを固定しています。

木造で太陽光パネルを設置する場合、設置荷重に注意しなければなりません。太陽光パネルは 60kg/1kW くらいですから、住宅で採用する 5kW であれば 300kg 、架台込であれば400kg 程度という計算になります。偏った配置で木造住宅の屋根に設置すると、耐震性などが下がり問題になりますが、鉄筋コンクリート造の場合、耐震性が高いので、太陽光パネルの設置は問題になりません。震災に備えて設置した太陽光パネルが、「震災時における建物の倒壊リスク」を高めては本末転倒です。そのため太陽光パネルは、鉄筋コンクリート造に設置すべきといえます。

また、リフォームの事も忘れてはなりません。屋根を塗装や貼替を行う時は、一度太陽光パネルを下ろす必要があります。キャッチ工法であれば、(貫通工法とは違って)リフォーム時に「既存の貫通穴の扱い」で悩む必要はありません(そもそも貫通処理をしません)。ただ、それでも、脱着作業が必要であるという事はご理解下さい。また、最終的には太陽光パネルを廃棄する必要もあります。そのため途中のメンテナンスコストなどを踏まえると、金額的なメリットは大きくありません。むしろ、停電時の備えとして設置するイメージになります。

キャッチ工法で固定した漏水のリスクの低い設置方法


ランデックス塗装(コンクリート打ちっ放しの外観の保護)

 

コンクリートは人工の石ですから耐候性に優れています。木材や鉄に比べて耐候性が高いのはもちろん、ALC や窯業系サイディングと呼ばれる軽量なセメント系建材と比べても圧倒的に耐候性に優れています。そのため、コンクリートは腐りやすい地中でも使用できる材料なのです。とはいえ美観のためには塗装が必要といえます。古くなったコンクリートの建物は、コンクリートの外壁が傷んで汚れやすくなり、外壁が黒ずんでしまう事も多いです。このような問題が起きにくくするためには、コンクリートに塗装をするのが最適です。

市場で良く使われているコンクリート用の塗装としては、ランデックス塗装があります。公共建築にも多く採用されています。「コンクリートの風合いをどの程度残すか」によって、いくつか工法が選べるようになっており、当社ではお客様の要望に合わせて工法を選定しています。イメージのズレがないように、現場で実際の建物の一部にサンプル塗装をして確認しております。

塗装をすることで、鉄筋を保護することも可能です。鉄筋が錆びて鉄筋が機能しなくなったら、その鉄筋コンクリート造は寿命を迎えたといえます。アルカリ性であるコンクリートであれば鉄筋の腐食を防ぐことができるものの、コンクリートは空気によって徐々に中性化していきます。しかしランデックス塗装をすれば、コンクリートの中性化を防止することができます。つまり建物の耐久性が上がるのです。

現場打ちコンクリートの場合、ジャンカ(コンクリートがうまく流れ込まない状態)が発生してしまう事があります。もちろん、ジャンカが起きないようにバイブレーターをかけ、型枠を叩き、流動化剤を使って流れこみやすくします。しかし、コンクリート打設時に「型枠の内部のコンクリートの状況」は確認できないため、ジャンカを100%防ぐことはできません。また、コンクリートの収縮に伴いクラックが発生する可能性もゼロではありません。このようなケースを想定した補修方法もありますが、それを行うと補修跡が残ってしまいます。ですが、ジャンカやクラックが発生した場合でも、ランデックス塗装によって色調を調整すれば、補修跡をほとんどわからなくする事も可能です。

つまり、ランデックス塗装を採用する事で、現場打ちコンクリートのデメリットである、コンクリートの打設が部分的に上手くいかない事態が発生しても、リカバリー出来るという事です。

ランデックス塗装 クリア(無色)


 

アルミ樹脂複合サッシ

 

PIETRA ではアルミ樹脂複合サッシを採用しています。アルミ樹脂複合サッシは、外部側がアルミで、内側が樹脂であり、耐久性・断熱性・デザイン性などに優れています。日本の風土に合うバランスの良いサッシです。

アルミは樹脂より熱を通しやすいですが、耐久性に優れています。そのため外部側にアルミを設置する事により、耐久性を高くしつつ、ガラス部分が大きいスッキリした窓を作る事ができます(つまりデザインも良くできるのです)。

アルミは「コンクリートの打ちっ放し」とも質感的な相性が良く、モダンなコンクリート打ちっ放しの外観にはアルミの窓が似合います。そして耐久性の高いコンクリート建築だからこそ、耐久性の高いアルミの窓を採用することには大きなメリットがあります。

アルミ樹脂複合サッシは、樹脂サッシに比べて断熱性能が低いものの、その差はわずかです。耐久性、デザイン性、コンクリートの外観との相性などを考慮すると、PIETRA にはアルミ樹脂複合サッシの方が合うといえます。

私自身、アルミ樹脂複合サッシの家に住んでいますが、窓を樹脂サッシに変えたいと思った事はありません。その断熱性能に満足しています。建設当初の最初の冬は、建物の水分の放出(主にビニルクロスのノリの水分)があり、多少は窓枠が結露したものの、二年目からは全く結露しなくなりました。アルミ樹脂複合サッシを選択されたお客様に、一年後の建物検査の時にお聞きしても、「結露しやすい初年度でもほとんど結露はしない」と言っていただけます。そのため当社は自信をもってアルミ樹脂複合サッシをセレクトしています。


 

店舗併用住宅、二世帯住宅

 

TEMPIO は店舗併用住宅に極めて適したブランドです。店舗併用住宅において最も問題になるのは、店舗部分と住宅部分の防音です。住宅部分の騒音や足音が店舗部分に伝わってしまいます。二世帯住宅でも同様の問題が発生します。しかし、コンクリートの壁や床で音を遮断出来るTEMPIO であれば、騒音の問題を解消できます。

*足音を完全に止めるのは不可能であるものの、木造や鉄骨造に比べると足音は半分以下となります。

コンクリートの壁や床は、用途を区切るために最適です。音、振動、火災などを遮り、侵入を防ぎます。コンクリートの界壁(境界壁)は、人が集まって住む環境において、お互いが適切な距離感を確保するための、最適な壁や床になってくれます。

私も店舗併用住宅(自宅&会社の事務所)に住んでいるため、この遮音問題の重大さを痛いほど理解しています。私の家は 1 階が事務所、2 階・3 階が住宅であり、子供が友達を連れてくると、騒音や足音でうるさくなりますが、RC 造の床ですから我慢できる程度の騒音に、音を小さく出来ています。これが木造の床であればどうしようもなかったはずです。

また、私が事務所で残業していても、コンクリートの床で隔離されているため、あまり家族の事を意識せずに業務に集中できます。もちろん、建物的に繋がっているため、全く気配がしないわけではありませんが、それでもほどよい距離感で事務所と住宅が成立しているという事実に、日々魅力を感じながら生活しています。

この上がリビングになっていますが、コンクリートの天井があるのでそれ程問題ありません。


造作家具・造作建具

 

TEMPIO では造作家具や造作建具のセレクトができます。家具を作り付けにして建物の一部としてデザインする事により、高級感のある内装デザインにしたり、建物と一体的なインテリアデザインにしたりする事が可能です。

造作建具を採用する事で、建具と家具を同じデザインに統一したり、壁のような建具にしたり、建具を個性的なデザインにしてアクセントにしたりする事もできます。

造作にすると、色見や素材の選択肢が大幅に増えるため、自分好みの色調の家具や建具にする事ができます。様々なサンプルの中から気になった色をカットサンプルで確認して、あなた好みのデザインで住宅を作る事が可能です。

家具と扉を一体的にデザインして一つの壁とした

人工石のキッチン、背面の扉、内部収納、全て造作です


インナーガレージ

 

インナーガレージによって家に高級感を持たせることができます。車で出かける時に建物から車まで外を歩く事に比べると、インナーガレージから電動シャッターを開けて外出するのはとても魅力的な事です。

また、インナーガレージを中心に家づくりを考えるのも面白いです。玄関ホールや書斎からインナーガレージが見えるなど、車がオブジェとして家と一体化したプランも実現可能です。

ただ、インナーガレージは木造だと難しい場合が多いです。特にインナーガレージの上に部屋がある場合は、建物に耐震的な不安が残りますし、木造の場合、強度不足により構造計算が成立しないケースも多いです。そして3 階建や 4 階建の場合は、 2 階建に比べて、よりインナーガレージ部分に強度が求められますから、木造では耐震的に厳しくなります。ですがTEMPIO は壁式 RC 造ですから、十分な強度を確保しつつ、インナーガレージを作る事ができます。

TEMPIO ではインナーガレージが採用されるケースが多く、当社はインナーガレージの設計に慣れています。インナーガレージ独特の動線計画、シャッターの選定、寸法構成、建築基準法や条例の解釈、構造計画など、インナーガレージには難易度の高い点もありますが、当社はこれら全てを得意としておりますのでお気軽にご相談下さい。

インナーガレージの道路からの高さ設定は非常に難しく、必ず現地で道路との高さ関係を確認しております。建物の道路に対する高さ関係を間違えると、非常に入りにくいインナーガレージになってしまうので、注意が必要です。
*建物の据え付け高さの変更には、見積もりの設定に対してコストの増減が発生します。

又、ハウスメーカーの場合、少しでも敷地に傾斜があると、その傾斜を基礎で処理出来ずに、非常に入りにくいインナーガレージになります。TEMPIOであれば、高低差のある敷地でも問題なくインナーガレージを作れますので、高低差のある敷地の場合は是非ともTEMPIOをご検討下さい。

 


防音ルーム

 

TEMPIOは200 mmのコンクリートの壁(外断熱の場合は 180 mm)で囲まれているため防音性が抜群です。コンクリートの壁だけで 50 db以上遮音する事ができ、内壁やプランニングを工夫すればさらに防音性を高める事が可能です。

TEMPIOを普通に作るだけでも、他の会社が真似できない防音性を実現できます。そして、二重窓にして換気扇に防音フードを施工すると、さらに防音性が上がります。

木造でTEMPIOと同程度まで防音するのは不可能です。木造の場合、理論的にはある程度の防音性が見込めていても、実際に施工すると、どうしてもパネル貼りの施工方法の問題から隙間が発生し、そこから音が逃げます。

ですが、現場打ちコンクリート造であるTEMPIOであれば、施工時に隙間は発生しません。流し込まれたコンクリートによって、理論値通りの完全な防音性を獲得できます。

TEMPIOの防音の可能性は無限大です。ユーチューブ撮影、仲間との飲み会、楽器演奏、愛犬を飼う、ゴルフシュミレーターを置くなど、一般的なTEMPIOの仕様で、住宅密集地でも発生する音を気にする事無く楽しめます。

さらに防音性を高める為に、二重壁にしたり、防音扉を二重にしたり、床を浮かしたり、防音ダクトを配置したりする事でレベルの高い防音ルームを設置する事も可能です。


地下室

 

TEMPIO は壁式 RC 造であり、地下室に最も適した工法です。壁式RC 造の場合、地下室部分と上部構造が同じ工法で作られているため、複雑な構造計画になりやすい地下室付き住宅を、構造や防水的に問題なく作る事が可能です。

木造の場合、「地下が壁式RC 造、地上部分が木造」という混構造になってしまうため、構造的に複雑です。また、「RC と木造の接合部で漏水しやすくなる」「建物の一部だけを地下にすることはできない」などのデメリットもあります。そのため木造は、地下を作るのに適切な工法とはいえません。しかしTEMPIO は、これらの問題とは無縁です。地下部分と地上部分の工法が同じだからです。

地下には色々な可能性があります。極小地に建てられた住宅の床面積の拡張、静かな防音ルーム、傾斜地地下の車庫利用、地下シェルター、秘密基地など、使い方は様々です。

一方、地下設計や施工には多くの注意点があります。地盤の状況、地下水の位置、湿度の調整、温度変化への配慮、カビ対策など、地上部分では基本的に発生しない「地下ならではの問題」があります。TEMPIO では、これらの注意点に配慮しつつ、構造的に優れた地下室を提案いたします。


和風建築

 

壁式 RC 造では箱型建築しかできないとお思いかもしれませんが、TEMPIO であれば屋根形状の和風建築を作ることもできます。むしろコンクリートの庇は、木造の庇に比べて壁から出しやすいです。木材の垂木の場合は折れてしまう軒の出も、コンクリートの庇であれば問題なく出せます。木造については 90CM 出すのも気が引けるものですが、 RC 造の庇であれば 2M まで出す事ができます。大きく跳ね出した庇は、和風建築を豪華なデザインにします。また、大きな和風豪邸ほど、軒を深く出さないとバランスが悪くなるため、和風豪邸を木造で作る事が難しいケースも多いです。そのような時はぜひTEMPIO をご検討下さい。

TEMPIOは内部のデザインも和風にできます。そもそも都市部に建設された和風建築の多くは鉄筋コンクリート造であり、木造であるケースは極めて少ないです(防火性・デザイン性などが理由です)。都市部の料亭なども、「和風の鉄筋コンクリート造」である場合が多いです。「構造はRC 造で、デザインは和風の建物」は意外とたくさんあるのです。

和風建築のエッセンスを沢山取り入れた、和風豪邸を是非TEMPIOで実現させましょう。


吹き抜け空間

 

TEMPIO では吹き抜け空間を採用する事も多いです。一般的に吹き抜け空間は寒くなる事もありますが、TEMPIO では快適な空間を作る事ができます。吹き抜け空間には「上下空間の温度ムラ」が発生しやすいという欠点があります。暖かい空気が上昇すると、冷たい空気が下降し、それが冷たい風になって人の肌に触れ、不快感に繋がるのです。ですが、TEMPIOで全館空調を行えば、建物全体の温度をある程度均一にできるため、空気の温度差による気流の発生を抑止し、冷たい空気の下降による不快感の問題を解決します。

吹き抜け空間に設けられたトップサイドライトから降り注がれる光は、室内を開放的な雰囲気に演出してくれます。吹き抜け空間は、建物全体のプラン構成の中心的な場所といえます。

吹き抜け空間によって、上下階の印象を繋ぎ、住空間に楽しさを作り出す事が可能です。又、吹き抜け空間は、天井高に変化を作り出したりする事により、空間にメリハリを作り出す効果もあります。

開放性・デザイン性を求める方には特にオススメな空間です。


エレベーター

 

TEMPIO は3階建てや4階建てになるケースも多く、必然的にエレベーターを設置する事が多いです。後から設置出来るようにして欲しいという要望も多いのですが、エレベーターを設置するには、事前にエレベーターの業者とやり取りして、確認しなければならない事が多く、それをエレベーター業者と打合せをせずに工事すると、後から設置出来なかったとなるケースも想定されるので、基本的に新築時に設置される事をオススメしております。

エレベーターは設置しても実際にはあまり使わなかったというケースもありますが、長期的に見れば、設置が必要なタイミングも来ると思いますので、色々考えて設置を検討する必要があります。

個人的には三階まで上がるのであれば、エレベーターを使うとかなり楽になるという認識で、設置を迷われているのであれば、設置しておく方をオススメしています。

基本的にはエレベーター業者とメンテナンス契約する事になるので(必須ではありません)、固定費を下げる事を優先する場合は設置を見送る判断になります。


 

暖炉

 

TEMPIO では暖炉を設置する事が可能です。暖炉は生活に色どりを作り、室内に火がある空間はとても魅力があります。古来、住宅には調理用や暖房用に必ず「火」がありました。竪穴式住居は暖炉を中心に構成されており、人間の住宅にとって暖炉とはまさに中心的な存在でした。

時代が経過して、住宅内部に火の必要性は下がりました。ガスコンロを使うケースを除けば、IHやエアコンの普及によって、住宅内部に火を使う必要が無くなりました。

しかし、人間は火に対して恐れも持っていますが、同時に温かみも感じます。暖炉の炎を見ながらくつろいだり、暖炉で調理したりする事は、とても贅沢な時間を私達に提供してくれます。

一方で、暖炉は火災の原因になっており、木造住宅で暖炉が原因で発火しているケースが多くあります。ですが、TEMPIOの場合、暖炉の煙突周りも全て不燃材なので、木造住宅のような火災のリスクがありません。安心して暖炉を楽しまれたい方にTEMPIOはオススメです。

近年、暖炉の煙が問題になる事があります。洗濯物に匂いが付くとか、煙が隣地に行く事で問題になります。暖炉を設置される場合は、暖炉を設置して問題ないエリアか検討する必要があります

プランニング的には、薪動線を考える必要があります。薪を何処から運んで、どこで乾燥させストックするのか、そこから暖炉までどうやって運ぶのか、この動線計画は、暖炉の使用頻度が上がれば重要度が増します。又、どの程度の量の薪をストックする必要があるのかも、薪の設置位置の計画に非常に重要です。


 

 

TEMPIO ISOLAMENTO( イゾラメント) 保温性のある神殿(外断熱)

ISOLAMENTO の意味はイタリア語で「保温」です。外断熱によってコンクリートの構造体を包み込み、コンクリートの構造体の全てを蓄熱体として利用する事で、コンクリート建築の保温性を最大化しています。

また、デザイン的には内部空間にコンクリート打ちっ放しを採用する事も可能です。


 

TEMPIO ISOLAMENTO(イゾラメント)の仕様

 

コンクリート:200年コンクリート
共用限界期間200年のコンクリート。設計基準強度30N+温度補正

耐震性:過去に一度も小破(ひび割れ)以上の震災被害がない、最強の耐震実績を持つ工法

陸屋根:アスファルト防水+外断熱:押出発砲ポリスチレンt50+押さえコンクリート
内断熱:高性能独立気泡型ウレタン吹付t50
最も耐久性の高いアスファルト防水+外断熱によって温度上昇を防ぎ、押さえコンクリートで防水層を保護します。建築業界で一番信頼されている施工方法

勾配屋根:ガルバリウム鋼板カラー塗装 縦ハゼ葺+アルファルトルーフィング
外断熱: ネオマフォームt30 内断熱:高性能独立気泡型ウレタン吹付t50
屋根の施工方法としては最も耐久性が高く、漏水しにくい、縦ハゼ葺きを採用

外断熱:EPS断熱型枠t75 UA値0.46程度( HEAT20 G2 )
蓄熱体であるコンクリートを断熱材で囲む、究極の断熱方法

気密:現場打コンクリートによる隙間0の構造体
現場でコンクリートを流し込んで固めるため、当然隙間はゼロ

蓄熱:コンクリート蓄熱体
室内の温度ムラをなくし、輻射熱によって快適空間を実現。木造や鉄骨造では真似できません。

外壁:サイディング 超高耐候塗装+超高耐候シール
コンクリート打ちっ放しの美観を維持するためには塗装が必須です

窓:樹脂サッシ(ペアガラスorトリプルガラス)
断熱重視の樹脂サッシにより、窓周りの冷気をシャットアウト

空調:個別空調or 全館空調
気密性の高い住宅であるため、どのような空調も思いのまま


断熱型枠

 

断熱型枠とは、断熱材を兼ねた型枠の事です。北海道では比較的普及していますが、東北より南側ではそれほど使われていません。ですが当社は北海道の会社と技術提携しており、北海道の現場視察や工場見学を行った上で、ISOLAMENTO の核ともいえる、断熱部分に断熱型枠を採用しています。

RC 建築は本来、気密性が高く、蓄熱性もあり、快適な住宅を作りやすい工法です。しかし元々の性能が高いからこそ、窓や断熱に対して力を入れてこなかった歴史があります。そして「断熱をしていない木造住宅」は住めたものではありませんが、断熱をしていないRC 造の住宅であれば暮らせます。つまり、RC住宅の方が木造住宅よりも快適な住宅を作れるのです。ただ、あくまで非断熱のRC住宅は「最低限住む事は可能」というだけであり、快適な住宅からはほど遠いです。

そこでISOLAMENTO は、断熱型枠を使用する事で、蓄熱体であるコンクリートを断熱材でスッポリ囲み、これぞ「魔法瓶的な建築」といえる住宅を作り上げました。

この断熱型枠には、「黒い桟とEPS断熱材が一体になっている」という特長があります。この特長と、コンクリートの打設時に、コンクリートと断熱型枠が一体となる特長によって、TEMPIOは木造住宅では実現出来ない、合理的な外断熱が実現できるのです。

木造の外貼断熱の場合(木造には蓄熱体がないため外貼断熱になります)、断熱材の上から断熱材の下の木材に向けて釘で固定しなければなりません。つまり、釘が浮いている状態になってしまうのです。そのため強風時の揺れで釘周りが緩んだり、釘が緩んで外壁が落下したりするリスクもあります。

コンクリートと断熱型枠は接着剤を使用しないでも、コンクリートの特性によって一体化します。接着剤を使わないから断熱材が剥がれてくる心配もありません。一方で、木造住宅の場合は、接着剤で断熱材を貼り付けたり、浮いている釘で固定しなければなりません。しかも、TEMPIOにはコンクリートの巨大な蓄熱体があります。

TEMPIOの断熱型枠による蓄熱体であるコンクリートがある外断熱と、木造の外張断熱、どちらが合理的か言うまでもありません。


樹脂サッシ

 

樹脂サッシはアルミ樹脂複合サッシに比べて、一般的に断熱性能が高いです。ガラス部分の断熱性能は同じですが、樹脂部分の断熱性能がアルミ樹脂複合材よりも優れているのです。樹脂サッシはアルミ樹脂複合と比較して框材が太くなるものの、木目の柄を採用すると、「窓の框が太い事」がデザインになるため違和感がなくなります。「すっきりシャープ系」よりも、木目を活かした柔らかい内装デザインが合いやすいサッシになります。

ガラス部分に比べると、枠部分の断熱性能は低いため結露しやすいです。その結露しやすい枠部分を樹脂にする事で、樹脂枠部分の表面温度が上がるため結露対策になります。

また、樹脂サッシはアルミに比べると耐候性がやや低いものの、日本でも 30 年ほどの実績はあります。つまり日本でも、30 年程度であれば問題なく使用可能ということが、証明されているのです。

そして、樹脂サッシであれば木製サッシよりも複雑な枠を作ることができます。複雑なサッシ形状にすることにより、水や小さな虫の侵入を防ぎつつ、窓の変形を抑えることもできます。また、木製サッシの場合は毎年再塗装をしなければなりませんが、樹脂サッシであればそういった面倒な事は必要ありません。そのため樹脂サッシは、高品質な高断熱サッシといえます。

ISOLAMENTO は樹脂サッシを積極的に利用し、熱効率の良い、快適な住環境を実現します。

トリプルガラスの窓の家


外断熱+全館空調+全熱交換器

 

住宅を高気密高断熱にすると、換気による熱損失が重要になってきます。そこでTEMPIOでは、熱交換率90%の高性能熱交換器と、天井カセットエアコンから各部屋に空調ダクトを伸ばし、全館空調を行っています。

全館空調は、PIETARAでもISOLAMENTOでも行えますが、蓄熱体であるコンクリート部分が多いISOLAMENTOの方が、空調的には安定しやすいです。

外断熱がコンクリートに熱を閉じ込め、蓄熱体に熱を維持させ、空調負荷を減らす。天井カセットエアコンから、空調ダクトを建物中に分散させる事で、建物内を均一な温度にする事で、快適な住環境を提供するのがISOLAMENTOです。

建物中が均一な温度である事がどれだけ快適であるか、多くの日本人が知りません。ですが、その快適性を体感すると二度と温度差のある暮らしに戻れない程、温度が均一である事は体に優しく快適な事なのです。

冬に求められるのは暖かい部屋ではありません。暖かくも、寒くもない、秋や春のような中間期の温度環境なのです。リビングだけが暖かくても、廊下が寒いと快適な空間にはなりません。廊下やトイレに行くと温度差から不快になる事は勿論ですが、暖かいリビングに居る時でさえ、廊下から冷たい空気がリビングの床を這って流れ、どことなく不快な環境になります。

そうではなく、廊下とリビングの温度を同じにする事で、不感な気流を発生させず、暖かくも寒くもない、どことなく快適な空間を作り出す。それが、本当の快適な住空間なのです。

その温度差の無い快適な住空間を作り出すのが、外断熱+全館空調+全熱交換器の組み合わせのISOLAMENTOなのです。

天井カセットエアコン+空調ダクト


 

 

TEMPIO PREMIO(プレミオ) 特別な神殿(特別な外断熱)

PREMIO はイタリア語で「特別」を意味します。外断熱を採用しているISOLAMENTO をベースに、性能値をとことん追求した超高性能RC 住宅です。

壁式 RC 住宅はPREMIOの性能値まで上げないでも、十分ご満足いただける住宅です。PIETARAも、ISOLAMENTO も、「一般的なRC 住宅」の多くの点を改良した、高品質なRC 住宅ですが、TEMPIO PREMIO はそれらのさらに上をいく、日本の頂点に君臨する住宅と言っても過言ではありません。

壁式鉄筋コンクリート住宅TEMPIO が日本の住宅界のトップ。そしてPREMIO は「トップの中のトップ」なのです。


 

TEMPIO PREMIO(プレミオ)の仕様

 

コンクリート:200年コンクリート
共用限界期間200年のコンクリート。設計基準強度30N+温度補正

耐震等級:耐震等級3
耐震等級 1 でも、過去の全震災に対し、クラックができる程度で済んでいます

陸屋根:アスファルト防水+外断熱:押出発砲ポリスチレンt50+押さえコンクリート
内断熱:高性能独立気泡型ウレタン吹付t50
最も耐久性の高いアスファルト防水+外断熱によって温度上昇を防ぎ、押さえコンクリートによって防水層を保護。建築業界において一番信頼されている施工方法です

勾配屋根:ガルバリウム鋼板カラー塗装 縦ハゼ葺+アルファルトルーフィング
外断熱: ネオマフォームt30 内断熱:高性能独立気泡型ウレタン吹付t50
屋根の施工方法として最も耐久性が高く、漏水しにくい、縦ハゼ葺きを採用

外断熱:EPS断熱型枠t100 UA値0.40程度( HEAT20 G2 )
蓄熱体であるコンクリートを、断熱材で囲む。究極の断熱方法です

気密:現場打コンクリートによる隙間0の構造体
現場でコンクリートを流し込んで固めるため、当然隙間はゼロです

蓄熱:コンクリート蓄熱体
室内の温度ムラをなくし、輻射熱によって快適空間を実現。木造や鉄骨造では真似できません

外壁:サイディング 超高耐候塗装+超高耐候シール
コンクリート打ちっ放しの美観を維持する為に塗装は必須です

窓:樹脂サッシ(トリプルガラス)+内窓
断熱重視の樹脂サッシで窓回りの冷気をシャットアウト、防音に配慮して内窓を設置

空調:個別空調or 全館空調
気密性の高い住宅だからどんな空調も思いのまま


 

 

SOUND MAISON(サウンドメゾン)

SOUND MAISON は、音に配慮したマンションです。マンションで最も問題になりやすい「音」に向き合ってデザインしております。

マンションではお隣や上下の部屋との、音の問題が発生します。テレビ、電話、掃除機、楽器、シャワー、トイレ、子供の泣き声、ペットの鳴き声、話し声、友達を連れてきた時の騒音など、日常生活において色々な騒音が発生します。しかし、SOUND MAISON であれば、これらの騒音を大幅に排除できます。

また、マンションは線路沿いや大通り沿いに建設される事が多いため、電車、車、トラックなどによる騒音や、車が通行した時の建物の揺れに悩まされやすいです。SOUND MAISON は、これらの騒音に対応すべく、窓を二重窓にして、換気扇には防音フードを設置しています。これによって、ただでさえ高い TEMPIO の防音性を、さらに高めているのです。さらに、壁式RC造であるSOUND MAISON は、極端に建物が揺れにくい工法なので、振動障害の影響を最小化します。

ビジネスの基本は差別化です。商品に何らかの特徴を持たせないと、価格競争に巻き込まれます。SOUND MAISON はマンションにおいて最もニーズのある、「防音」というテーマに対して、現場打ち壁式 RC 造+二重窓+防音フードという答えを出しています。他の工法では真似できない防音性を実現する事で、収益化に繋がる差別化を提供しております。


ワークフロー

 

①ご相談(無料)
電話かメールで当社にお問い合わせ下さい。敷地の住所又は候補地、予算、建物規模、家族構成等お知らせ下さい。メールや電話等でおおよその条件を確認させて頂き、お互いの条件が合いそうであれば打合せさせて頂きます。

*打合せの場所は当社本店、支店、カフェ等の打合せスペース、ご自宅、ZOOM等自由に設定頂けます。

 

②プランニング(有料)*金額はHPを確認下さい。
【ご相談から1カ月後】
初回の対面での打合せの際に、お互いの条件が合うようであればプランニング契約頂き、平面図、立面図、パース、模型、概算見積書を作成いたします。
お客様の要望を詳しくお聞きし、お客様お思いに沿ったオリジナリティのある建物をデザインいたします。

 

③実施設計(有料)*金額はHPを確認下さい。
【ご相談から3カ月後】
プランが合意に至れば、実施設計契約を頂き詳細図、見積図、構造図、電気設備図、各種行政と打合せを行います。同時に、内装や外装の打合せ、コンセントやトイレ、キッチン等の打合せを行います。

④相見積り・確認申請等
【ご相談から5カ月後】
実施図面が出来たら、建設会社各社に図面を渡して、複数社から見積を提出頂きます。
同時に、建築基準法や条例に適合しているか審査機関に審査を依頼します。

 

⑤本契約
【ご相談から6カ月後】
提出した見積りで合意いただける場合は本契約を行い、工事の準備にとりかかります。契約は建設業界で一般的に採用されている契約書(民間七会連合協定工事請負契約)で行います。
3社契約という契約方法で、施主、工事業者、監理者という立場で契約します。当社は監理者として現場で責任を全うします。

 

⑥着工・地鎮祭

【ご相談から7カ月後】
契約の後にスムーズに行けば1~2カ月で着工いたします。あわせて、地鎮祭を執り行い工事の安全を祈願します。

 

⑦建設工事
【ご相談から7~15カ月後】
工事期間は規模にもよりますが延床面積で100坪程度の3階建で8カ月程度です。

 

⑧検査・引き渡し
【ご相談から15カ月後】
審査機関、業者、当社、施主の各検査が終わり手直し工事が終了すると引き渡しになります。工事内容によっては引き渡した後も、手直しに入らさせて頂く事もあります。

 

⑨1年点検

【ご相談から27カ月後】
引き渡しから1年後に一年点検を行います。
建物が問題ない事の確認を行い、軽微な不具合を改修したりします。


雪国富山で生まれたTEMPIO

 

TEMPIOは雪国の富山で生まれました。

雪深い富山は冬寒く、近年は昔程、雪は積もりませんが、それでも年間に数回は大雪になります。
夏はフェーン現状によって、日本で最高気温になる日もあるぐらい、富山県は、冬寒く、夏暑い気候と言えます。(平均気温で言うと、夏は東京と同じ、冬は東京より-3℃程度です)

そんな、寒冷、高温の厳しい気候で生まれたTEMPIOは、冬暖かく、夏涼しい建築を目指しました。

鉄筋コンクリート住宅は、冬寒く、夏暑いという話を聞いた事があるかもしれませんが、TEMPIOは違います。コンクリートの蓄熱性を生かし、むしろ、木造住宅より快適な住環境を実現した住宅なのです。TEMPIOは快適性の高いRCマンションより快適な住宅作りをしています。

鉄筋コンクリート住宅は、耐震性に優れていて、火災にも強く、台風にも強く、シロアリにも強く、耐久性が高い、しかもスタイリッシュなデザイン!鉄筋コンクリート住宅には興味があるけど、冬寒いんでしょ?と、思われている方!TEMPIOであれば、そんな心配ありません。

当社は、雪国富山で多くの鉄筋コンクリート住宅を建設してまいりました。その経験から、快適性に自信をもって、鉄筋コンクリート住宅TEMPIOを提供しています。

暖かく、高性能な家TEMPIO。

株式会社RC design studioは、自信をもってこのTEMPIOを日本全国にお届けします。

 


次世代に住み継ぐ、高品質な鉄筋コンクリート住宅

 

 

 

 

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