街と繋がる日時計の要素がある事務所


この事務所は【街の中心となる、とにかく注目される変わった建物にしたい】というお施主様の要望から始まりました。
当初、コンクリートの素材感をメインに勝負すれば良いかな?と思い、立方体のただカッコ良いシンプルなボリュームで提案しました。ですが、そのデザインだと普通すぎて物足りないという事で、試行錯誤の末に今回の形態に行きつきました。

この建物の隣には、小さな街の中心となる銀行があり、その銀行がある交差点には役場や郵便局、大きなショップがあります。一方で、この建物は司法書士事務所の事務所併用住宅なので、業務上も銀行側や役場側からの繋がりを意識する必要がありました。

そこで、銀行や役場側からの街の導線を受け止め、街と繋がるようなイメージをそのまま建物のデザインの特徴とできないだろうかと検討しました。その結果、側面に大きな壁を張り出し、街の導線を受け止めるかのようなデザインを作りました。

さらに、正面側に大きな屋根を張り出し、そこに開口部を開けて日差しが陰影を作るよう細工しました。
そうする事で、時間毎に影が位置を変え、日時計の要素を持った時間毎に変化するデザインを作り上げました。

街の中心に相応しい建物になったと思います。


地域:富山県
構造:壁式鉄筋コンクリート造
階数:2階建
延床面積:206㎡
施工面積:237㎡


 

YOU TUBU

 

 

TOP