県道沿いの住宅って煩い?
土地は住んでみないと解らない事は案外多いです。特に、新しく土地を購入する時は、その土地の状況が理解出来ていないので、住んでみて「こんな事が問題になるんだ・・・」という事が案外起こるのです。
その中の一例ですが、県道沿いの騒音が問題になります。
私の実家は、大通りから一本中に入った所にあります。私は、事務所を県道沿いに設けたのですが、一本県道から内部へ入っているだけで、車の騒音というのは信じられないくらいに違うという事を実感しました。道路沿いの建物で音が遮断されて、奥まで音は回って行かないのです。
県道沿いは車の騒音が問題になるのですが、そんな騒音対策にオススメなのが鉄筋コンクリート住宅です。防音は基本的には重い物体程有利なので、防音にはコンクリートが最適です。構造体のみで50dB防音する事が出来ます。木造の構造体は当然ですが遮音性能は0です。
又、防音性を高めるにはプランニングも配慮する必要があります。換気口や窓の位置や仕様等も防音を考えるのに非常に重要な要素です。私は、県道沿いに住んでいるので、どうすれば静かな建物になるか、感覚的に解っていますので、防音性の優れた住宅を提供する自信があります。是非ご相談下さい。
では具体的にどうすれば防音性の高い家になるのか、少しですが解説してみたいと思います。
気密性の高い家にする。
気密性が高く、隙間が少ない家だと防音に大変有効です。鉄筋コンクリート住宅であれば、コンクリートを流し込んで作るので、壁にそもそも隙間がありません。又、木造の場合、乾燥収縮する事で隙間が発生しますが、コンクリートの場合は構造体が一体なので、隙間が一生発生しません。
防音性の高い壁の仕様にする。
建物の遮音には壁の防音性能が一番重要です。一般住宅で20cmのコンクリートの壁厚になるので、50dbの高い防音効果があります。木造でも理論的にはグラスウール等を何層にもすれば高い防音効果が認められますが、実際は施工精度に左右されたり、長期的には乾燥収縮によってその性能は著しく低下します。気密性と同じ事ですが、コンクリートの壁には防音性能の低下はありません。
窓の種類を検討する。
基本的な事ですが、引き違い窓は滑り出し窓に比べて、防音性能が落ちます。引き違い窓は構造的に窓の上下の気密性を確保するのが難しく、当然、防音性能も下がります。極力、滑り出し窓で構成する事で、防音性の高い住宅になります。
窓の位置を検討する。
窓は壁に比べて著しく防音性能が低いです。ですので、防音を考えた時は、音が煩い側(道路側)に窓を配置しなければ、窓からの音の侵入を防ぐ事が出来ます。川に行って、川側の窓を開けた場合と、川と逆側の窓を開けた場合との川の音の強弱を比べてみると、音の大きさが全然違う事に驚かされます。音は裏側からは侵入して来ないのです。
換気扇の位置を検討する。
窓の位置と同じ事ですが、換気扇の位置も非常に重要です。換気扇は直径10CMの円形の穴なので、そこから音が大量に侵入してきます。フードの形も重要で、音が侵入しにくい形状のものを選んだり、防音性能を持った商品を選んだりしても良いでしょう。
二重窓を検討する。
開口部の防音性を上げるのに二重窓は有効ですが、外側の窓が非常に結露しやくすくなったり、換気の時に窓を開けるのが手間が掛かる等の欠点があります。結露を優先するか、防音を優先するか選択する必要があります。
このような事を考えながら、プランニングを行うのはとても重要です。ですが、防音の事ばかり考えていても快適な住環境にはなりません。防音を実現しながら、音が侵入しにくい方向から採光や換気を確保し、住み心地の良い住宅にする必要があります。鉄筋コンクリートの壁と、適切なプランニングを組み合わせる事で、県道沿いでも快適な住環境を作り出せるのです。
騒音に負けない家づくり
鉄筋コンクリート住宅をもっと身近に
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